チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります

平涼

第五話 修行の日々

 ~後日~

 まず、親父との特訓が始まった。親父との練習は殆どが基礎練だった。まず村を一周ランニングから始まり、筋トレ、最後に少し剣を振らせてもらえた。

 村を一周と言っても殆どは歩き見たいなものだ。だけど歩き慣れていない俺からしたらもの凄い疲れた。

 剣を振らせてもらったと言っても木刀だ。 

 俺が木刀を振れることに親父は不思議がっていたが、生まれた時から身体強化魔法が使えるから、木刀も振れるからと誤魔化した。

 まあ、親父が言いたいことは俺が普通に剣を振っている事なんだろうけどこればっかりは言えるわけがない。

 言えない。本当は中二病で昔振ってたなんて言えるかよ!

 普通のトレーニングで大丈夫と言っておいたが、正直赤ちゃんの頃筋トレをしていなかったらランニングで倒れていたと思う。

 一応俺一歳なんですけどね!

 ただ、初めて外に出て走ったが、村自体はおかしくはないんだが村の周りを森で囲んでいるんだ。

 ......まるで、何かを守っているかのように。

 まあ、それは置いておき、親父に森には魔物がいるから入るなと厳命された。

 まぁ。近づく気は一切ないんだが。ほんとに親父は俺が一歳ということが分かっているのだろうか。

 親父との特訓が終わったらその後は母との魔法についての練習だ。

 母は、火、風、治療の魔法が中級までが使えるらしいので、まず、火の魔法から教えてもらった。

 練習方法は母がやる魔法を見てそれをイメージしてやるとすぐに、できるようになるらしい。
 なので真似をしてやってみると、

 「燃える炎、いでよ、フレイム」

 そう唱えると、手に力が吸い込まれるような感じがし、俺の手に火がついた。

 ついたと言っても自分の手は熱くない。それに、マッチぐらいの火だ。

 俺はふと前世での知識について思い出して、気になったので聞いてみた。

 「おかあさん。えいしょうしないでまほうはつかえないの?」

 これに母は何言ってんだこいつみたいな顔をされた。

 「詠唱しないってことは無詠唱で魔法を使うってことよね?それはお伽話程度の噂よ」

 少しでも可能性があるならやってみよう。

 「ちょっと、やってみる」

 とは言ったもののどうやってやればいいかさっぱりなんだがな。

 まず思い出そう。

 火の魔法を使おうとしたら、まず手に力が吸い込まれる感じだ。あれが、もしかしたら、魔力が流れるということかもしれない。

 まあ、一回やってみよう。

 まず、体から手に力を送るような感じだ。お?なんかいけた気がする。そしてさっきのような、火をイメージする。

 すると、俺の手に火がついた。

 ......出来ちゃったよ。

 母は大層驚き、パニックになっていた。

「え!?今レイ、詠唱しなかったはずよね!?嘘でしょ。お父さん!ちょっと来て、レイは天才だわ!」

 めっちゃてんぱりながら叫んで親父を呼んでいた。

 親父は何事かと庭に出てきた。

 「どうしたんだ?」

 母は自分の事のように、喜びながら、

 「お父さん!レイは魔法の天才よ!なんと無詠唱で魔法が使えるの!」

 これに対し親父は全く信じなかった。

 「何を言ってるんだお前は。そんなことあるわけないだろう」

 これに母はムッとして、

 「本当よ。レイ、もう一回見してあげて」

 俺は頷いた。流石に信じてもらえないと悔しいしな。

 二回目はよりすぐイメージができ、火が手に灯り先程よりも少し大きな火がついた。

 親父は驚き過ぎて、口を開けて唖然としていた。

 母は誇らしげに、

 「ね。本当だったでしょ。どうしましょ。これなら私なんかより学校に行った方がいいと思うんだけど」

 親父はようやく正気に戻って

 「まだレイは一歳なんだ。これから考えればいいさ」

 俺は親父の考えよりも俺を一歳と思っていたことに驚きだよ。

 母はその意見に同意した。

 「確かにそうよね。なんか、一歳に見えなくって」

 それから母と親父はイチャイチャと話していたが俺は内心でめっちゃドキドキしていた。

 そんな感じで修行の日々が続いた。


 ~二歳~

 俺が修行を初めてから1年がたった。この一年はあっという間だった。

 これがリア充というやつだな。.......いや。違うな。止めよう。悲しくなってくる。

 まぁ。今の生活が充実していることに変わりないんだから!

 剣の修行では最近模擬戦や応用の技を教えて貰っている。

 模擬戦では、まだ一回も親父には勝ててない。二歳だからしょうがないのかもしれないが、俺からしたら悔しい。

 親父は剣を振るスピード、キレが段違いだ。

 何十年も鍛錬してきたのが素人の俺でも分かる。

 最近では模擬戦で剣が当てられるたびに、まだまだだなと言われている気がする。

 これが剣で語り合うってことなのかもしれない。

 ......違いますね。分かってます。これは一人で思い込んでいる自意識過剰ですね。

 自分で思ってて泣けてきそうなので止めよう。

 親父は剣の腕も凄いが、応用の技はもっと凄い。まるで、曲芸師のような技を教えてくれる。

 剣を上から振る動作から剣を投擲したり、剣を投擲すると見せかけ、上に剣を投げ相手が動揺している瞬間に懐に隠しているナイフを投げ、敵を殺すなどの技を教えてくれる。

 まぁ。良く言えば暗殺者のような技と言えるが、これは、こずるい技だろうな。

 俺はなんでこういう技を覚えたのか、親父に聞くと、

 「レイは、もし、敵の実力が同等、もしくは上の場合何で勝てると思う」

 「それは、技だと思うけど、こういう技って使うときがあるの?」

 二歳になり俺はようやく流暢に喋れるようになった。初めは違和感だらけだったから本当に助かる。

 俺が聞くと親父は当然とばかりに、

 「あぁ。俺はこういう技に何度も助けられた。周りからは卑怯なんてことも言われたが、勝てばいいんだ。どんだけ、剣を磨いても最後に死んだらそれまでだからな」

 確かにその通りだ。死んだら何もかも終わりだしな。

 「なるほど。確かにそうだね。これからも指導よろしく」

 親父は笑顔で、

 「おう」

 と言った。

 魔法の方は大分順調だ。

 火、風、は中級。他の召喚以外は初級まではできるようになった。

 火、風は母が初め見してくれるのですぐにできるが他はあまりイメージしにくく、中級までは暫くかかりそうだ。

 魔法に関して分かったのが見せてもらう事で大分出来るようになる。逆に言えば見してもらわないと、魔力の減りが激しく覚えるのも大変だ。

 召喚魔法は母が持っている本には載っていない為分からなかった。母も知らないらしい。

 だが最近は良いことが分かった。

 魔力量は全て使い切ることで段々と上がっていくらしい。しかし、上がるのは子供の頃までだ。

 親父と母も真似してやってみたが出来なかった。

 魔力量が上がることが分かってからはそれを繰り返しやっている。それにより、相当魔力量が上がり練習が捗っている。

 ただ、魔力量を全部消費すると気持ち悪くなり、気絶してしまうのが難点だ。

 こんな感じで有意義な修行の日々を過ごしてる。まぁ。これからも頑張ろうと思えるから昔とは少し違うと思える。

 ただ俺はこの時呑気に考えていたが、これから起こる事件が俺の人生を大幅に変えていくことはまだ誰も知る由もなかった。

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