チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります

平涼

第九話 その後

 ~レイロード視点~

 俺はあの後すっかり寝てしまい、起きたのはもう次の日の昼だった。

 リビングに行くと母と親父が何か話していたが俺に気が付いて話をやめた。

 てか、母とは昨日あんだけの事をしたからちょっと気まずい。

 親父が、

 「レイ。ちょっとこっちに座りなさい」

 真剣な顔をしていってきた。

 俺が座ると親父は、

 「レイ。昨日のことは反省しているか?」

 やはり昨日の事か。まぁ。それしかやらかしてないから当たり前か。

 「はい。反省してます」

 これは半分本当だ。

 半分は行って良かったと思っている。行った結果女の子を助ける事が出来たし、俺にもいい経験になったと思う。

 「反省しているならいい。けど、一カ月鍛錬は禁止だ」

 .....は?今親父なんて言った?嘘だろ?

 俺は冷静に対応しないとな。

 「えーと。何で?」

 親父は当たり前だろうとした顔で、

 「レイのその傷は完全に治っていないんだ。相当深くやられたんだろう。アンナの中級の治癒でも完治は出来なかった。それに、反省は態度で示さないとな」

 ド正論すぎて何も言い返せない。母も当たり前だ、という顔をしていた。

 そんなこと言われたら、

 「....分かった。」

 て言うしかないでしょ!

 親父はそんな俺を見て、

 「一カ月後はもっと色んなことを教えるから厳しくなるぞ」

 親父はフォローしてくれた。優しい親父だ。

 俺そんな不満そうな顔をしていたのだろうか。

 だが俺は笑顔で、

 「うん!」

 自分の事ながらチョロいと思ってしまった。

 俺はだらけないよう、アネットの手伝いをしようと思った。

 初めアネットはやらしてくれなかったが、暇だからやらしてくれと言うと渋々許してくれた。

 俺は掃除よりアネットの猫耳を触ってみたい。正直何だか今まで触らなかったっというより触れる位置に猫耳と尻尾が無いのだ。ほんとにタイミングが悪いとしか言いようがない。

 だがそんな事はすぐに言ってられなくなった。

 「なあ。こんなきつい事アネットは毎日やってんの?」

 「はい。そうですよ。これが毎日です」

 はっきり言って、結構きつかった。

 なんせ洗濯物は水魔法で水を出して洗えばいいと思うだろうがそれでは庭が水浸しになるし、家の外でやる訳にもいかない。だから河川まで洗濯物を持っていきそこで洗って風魔法を使い乾かして家に持って帰る。

 これだけではっきり言えばもうきつい。

 だがこれだけでは終わらない。

 この家の掃除がある。

 この世界にもタオルはある為使わなくなったタオルを使いそれで掃除していく感じだ。

 この家はでかい。だからこそ大変なのだ。少しでも手抜きをすればいいと思うだろうがアネットは全て丁寧に掃除する。

 こんな仕事をするアネットを見て改めて、獣人は凄いということが分かった。

 だが、一つ気になっていたことをアネットに聞いた。

 「なぁ、アネット。何でお前俺にも敬語使うんだ?」

 アネットが、昔親父に助けられて敬語で話すのは分かる。だけど、俺にまで使う必要があるんだろうか。

 アネットは当然とばかりに、

 「それは、ジルダ様とアンナ様の子供ですから。使いますよ」

 ......ふむ。分からん。

 「俺に敬語はやめてくれ。年上に敬語を使われるとか違和感しかない。それに俺敬語嫌いなんだ」

 そう言うと渋々と言った感じで、

 「分かった。少しずつ直していくね。レイ君」

 そう笑顔で言ってくれた。

 掃除を手伝ったら次は勉強をした。

 おもに算数だ。母に手伝って貰ったりしながら勉強をした。

 この世界では銅貨一枚が日本円で百円。銀貨一枚が千円。金貨一枚が一万円だ。

 それ以上に大金を持つことになれば小切手を使う事も出来るらしい。

 だけどそれをする人は殆どいない。

 小切手はお金にする時に入念なチェックをすることになる。

 だから大抵の貴族は金貨を置く用の貯金箱という名の倉庫を作るらしい。

 因みにこの世界では銅貨以下のものはないらしい。

 最低が銅貨一枚の物らしい。

 一応銅貨などの計算を覚えながら俺は一カ月を過ごした。
 ~一カ月~

 あれから一カ月が経った。短いようで、長かった。この世界に来て一番長い時間かもしれない。

 一カ月の間アネットとは掃除仲間として相当話して仲良くなった気はする。

 そして、俺は何故か掃除レベルが上がった気がする。

 .....掃除レベルを上げる為に異世界で頑張ってるわけじゃないけどな。

 一カ月後の練習では、大きな変化があった。

 俺は親父との模擬戦中一度親父に攻撃を加えられたのだ。

 これは、本当に嬉しかった。

 今まで一度も当たらなかったから成長が感じられなかったからな。

 まあ、結局は負けたんだけども。

 親父は複雑な笑顔を向けて、ゴブリン戦での経験だなと言っていた。

 俺は親父にゴブリンと戦ったこと言ったっけ?ま、いっか。

 魔法の方も何故か順調だ。

 火、風以外の魔法も中級まで使えるようになった。

 魔法の本では中級までしか載っていなかったからゴブリン戦で使ったような混合魔法を練習中だ。

 ゴブリン戦はやはり、俺にとって大きな踏台になったと改めて思う。

 ただ、不安だった。何もかもが順調すぎて。

 そんなことを思ったせいだろうか。

 俺はいつものように模擬戦をして、反省会をする。

 親父は模擬戦の途中に指摘をするのではなく、終わった後に全部反省を話す形だ。それがいつもの日課の反省会だ。

 親父は唐突に、

 「なぁ。レイ。お前家庭教師をしてみないか?」

 「......はい?」

 そんな事を言ってきた。

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