チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります

平涼

第二話 誕生

 ......あれ?俺生きてんのか?

 目を開けたが久々だったせいかとてもぼやけて見える。

 段々と見えてきたが、ここは病院じゃなかった。

 俺の前には金髪で顎鬚あごひげ生やした20歳ぐらいの人と、茶髪のロングで猫耳と尻尾をつけたメイド服をきた獣人がいる。

 .......は?猫耳?尻尾?

 待て待て、何が起きているんだ。

 これはおかしい。夢だなうお!

 俺の後ろにいた黒髪のショートカットのこれも20ぐらいの女性が俺を持ち上げたのだ。

 あー、なるほど。これは、まちがいなく夢だ。

 いやーー。もう獣人を見れただけで十分なのに、まさか女性に抱っこしてもらえるだなんてもう充分ですわ。

 その女性に抱っこしてもらえているおかげかまた眠くなって寝てしまった。

 ~一週間~

 俺はやっと状況が分かってきた。

 まず異世界転生をしたらしい。なんせ獣人もいるから間違いないと思う。

 それに俺は赤ちゃんになっていたのだ。

 初めは全く信じられなかった。しかし俺は手も足も思い通りに動かすことができない。

 喋ろうとしても、

 「あー、あーう」

 初めはあの包丁のせいで後遺症でも残ったのかと怖くなったが鏡を見ると赤ちゃんになっていたことが分かった。

 ちなみにこの世界は日本語で喋られていた。なんで日本語なのかはよく分からないが一つ仮説があるが、まだ確証が持てないから保留だな。

 この世界での俺の名前はレイロードらしい。父親はジルダ、母親は黒髪の方で名前はアリアンナというらしい。ちなみに、獣人の方はアネットと言ってここでメイドをしているらしい。

 この自分の状況を整理していると、母親に抱かれて庭に連れていかれた。

 庭では父親のジルダが剣を振っていた。

 .......Oh。俺の親父はどうやら厨二病らしい。親父。危ないぞ。俺に前世の記憶がなかったら俺も中二病になるところだったぞ。

 .......いや。待てよ。俺はさっきここが異世界って言ったばかりじゃないか。

 ならばここでは剣は普通にあるんじゃないのか。それによく親父を見ると剣を振っている人特有の豆があるのが見える。

 何で知っているかって?聞くんじゃねーよ。別に中二病の時に剣を振りまくって豆が出来たとかじゃないんだから!

 自分で落ち込みながら考え事をしていると、親父も俺達の存在に気付いたらしく、

 「アンナか、どうしたんだ?」

 「あなたが男の子なら剣を教えてみたいって言ってたじゃない」

 それを言われて親父も思い出したのか

 「ああ。そうだったな。椅子があるから、そこで座って見ていってくれ」

 と言われ俺と母とアネットで椅子に座るときアネットが

 「あの、私にもレイ君を抱かせてもらってもいいですか?」

 「えぇ。いいわよ」

 と言い俺を渡した。あの、今の会話だけを聞くと卑猥に聞こえるのは俺だけだろうか。わかってはいるんだけどね!

 アネットは俺を抱っこして幸せそうに椅子に座っているように見える・

 俺も獣人のメイドに抱っこされて嬉しい気持ちはあるが今はそれ所じゃない。

 この世界には剣があるんだ。ならあれもあるんじゃないか?

 俺はそれを確かめるためにアネットから暴れて椅子から落ちた。予想通り膝から落ちて、膝に切り傷程度の傷を負った。

 少し予想外なのは、結構痛かったところだが、俺の予想が当たっているならと思っているところに母親が俺の元に駆け付け椅子に座らせ自分の手を膝に当て、

 「傷を癒し、清めたまえ、ヒーリング」

 と唱えると俺の傷を塞いだのだ。

 やっぱり魔法があった。

 俺が喜んでいるとアネットがすぐに母の前に駆け付けてめっちゃ謝っているのだ。母も俺が暴れているのを見ていた為怒られはしなかった。しかし、ずっと謝っている。

 もうやめて!俺が悪かったから!俺の心が痛いから!もう二度としないから!

 それから母親と寝室に戻り寝かしつけているが寝れる気がしない。

 なんせ、剣と魔法がある異世界だよ。今どきの高校生なら誰でも一度は夢みるやつだよ。

 この世界なら、俺が叶えられなかった夢も叶えられるかもしれない。

 それに、俺が思っていた仮説もほぼ確証が持てたしな。

 そんなことを思いながら寝るのだった。

「チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く