プロローグ

俺は鈴木蒼夜そうや
どこにでもいる普通の高校生だ。成績は良くても中の上。容姿も特別イケメンといこともなくなんかパッとしない顔。男友達はそれなりにいるが女子との関係は全くと言っていいほどない。ザ・普通みたいな人間だ。
今日は月曜日。週明けの登校は辛いものだ。そんなことをいっている間に大通りの道路にでた。
信号は青。しっかり確認して横断歩道を渡る。すると右から轟音が聞こえた。しかし振り向いた時にはもう遅かった。そこには全速力で突っ込んでくる大型トラックがあった。

気がつくと目の前に女の子がいた。
肩にかかるくらいの綺麗な銀髪にサファイアのような青い瞳。そして少し幼げが残っているお人形のような整っている顔。そう美少女だった。メチャクチャかわいい。

｢か、かわいいなんて。そ、その少し嬉しいです。｣

え？俺声に出してしまったのか？

｢あ！すいません。私、心を読めるんです。｣

｢あ、いえこちらこそなんかすいません。｣

そして沈黙になる。年齢＝彼女いない歴の俺に女子との会話をつなぐのはハードが高すぎる。そんなことを考えていると彼女の方から話しかけてきた。

｢えっと、蒼夜さんですよね｣

｢  はい。｣

｢突然ですけどあなたは死にました。｣

彼女の予想外の発言に俺はとても驚いた。そういえば最後の記憶はトラックがこちらに迫ってくるところで途切れている。

｢  あ、あのー本当はあなたは死んでしまうことは無かったんですが…… ｣

｢  ですが？  ｣

｢  私の手違いで殺してしまいました。本当にすみません！｣

う、そんな涙目で見られると怒ろうにも怒れないじゃないか！

｢  いえ。別にもういいですよ。誰にだって間違いはありますしね。｣

｢  あ、ありがとうございます。蒼夜さんって優しんですね。ですがこれは私ミスです。お詫びといってはなんですが別の世界に転移させることができますがどうしすまか？｣

｢  え！いいんですか！なら是非お願いします。  ｣

実を言うと俺は前世に特に未練はなかった。親も小さい頃に亡くしているし大切な人がいる訳でもないし。

｢あと、あっちの世界で生きていきやすいように2つスキルをあげますね。｣

｢  スキル？  ｣

｢あ、説明するの忘れてました！あなたが今から行く世界は剣と魔法の世界です。生物全部にステータスがあり、もちろんスキルもあります。｣

ほうほう。そういう異世界転生・転移系の小説ではチート能力で無双するのが定番だが俺の場合はどうなのだろうか？いろんな妄想を膨らませながら俺は彼女に聞く。

｢  スキルってどんなスキルですか？｣

｢  それは転移してからのお楽しみです。｣

彼女は俺には眩しいくらいの笑顔でそう言った。そういえば彼女の笑顔を見るのは初めてだな。

｢  それでは説明も終わりましたし心の準備はいいですか？  ｣

｢はい。お願いします！｣

｢  それではいきますね。｣

彼女がそういった途端俺の足元に魔法陣が現れた。そういえば俺は彼女の名前を知らない事にきずいた。

｢  聞くの忘れてたんですがあなたの名前は――  ｣

｢ミセラです。女神ミセラ。｣

俺の言葉を遮るように彼女はそう言った。そうか女神だったのか。道理で可愛いはずだ。そんなことを考えているうちに俺視界は暗転した。

はじめまして。初投稿です。キャラぶれないように書くって凄く難しいですね。あと、メチャクチャ素人なので暖かい目で見ただけると嬉しいです。
誤字脱字ご指摘等ありましたらぜひお願いします。