転入初日から能力を与えられた俺は自称神とともにこの学校を変えてゆく!
能力発揮、北岡の本性
転入初日からこの学校の最悪の状況を聞いてしまった俺だが、神からの能力?的なものを貰ってこの学校を変えてくれとの事。
断る暇もなくあっさり承諾してしまい、今は神がいなくなって数十分後、帰るため教室を出て歩いているところだ。
「なぁなぁお前金持ってんだろ、ほんの2万程度でいいから俺にくれない?今きれててよ、なっ俺たち友達だろ」
いかにもかつあげの場面というシチュエーション、初日から変な事に巻き込まれたくは無かったがまぁいい能力を使うチャンスだ、あと後で面倒になりそうだから。
声が聞こえる場所に向かった。
するとやはりだ。
金髪のチャラそうな男がちっちゃい男の子から金を取ろうとしている。
本当に何なんだよ、最悪じゃねーか。
ってやべ目があってしまった。
「おいお前何だ」
見た目では焦っている、まずいと思ったのはあちらの方だったみたいだ。
そして今流行りの壁ドンかつあげをされている男の方はもう泣きそうだ。
そう思った瞬間一つ大事なことを思い出した。
そういえば能力ってどうやって使うんだっけ?聞いてないや。
すると俺ひとりなのがバレたのかかつあげ野郎は壁ドンされている男を投げ捨てこちらに殴りかかってきた。
さっきから見てんじゃねーよ、らしい。
「あっちょ待って」
俺の抵抗に男は聞く耳すら立てずそのまま向かってくる。
仕方ないこちらも対抗するしかないようだ、拳で。
そして俺が右手を上げ構えのポーズをとった瞬間、ようやくきた男の拳が綺麗に俺の顔面を捉えた。
バタン、思わず吹っ飛ぶ、いったー。
強烈だ、一週間は痛いだろう。
何も抵抗できず倒れた俺を見て男はこれだけじゃ終わんねーぞと言わんばかりにまだ殴りかかってくる。
それを何度も食らってしまう。
六発くらいは食らっただろうか、気がだんだんと消えてゆきそうになっていた。
その時だった、頭の中で何か声が聞こえる。
(みぎ、ひだり、みぎ)
何なんだろう、でもその答えはすぐに分かった。
みぎ、と聞こえれば相手の右から、
ひだり、と聞こえれば相手の左から
次々と俺の顔にパンチが来ている。
(これは…そうか)
そうだったんだ、相手の心を読みたいと思うだけで相手の考えていることがすぐに分かる。
これなら、そう思い頭の中でみぎ、と聞こえた次の瞬間体制を立て直した俺はパンチを何とかかわし次に自分の右ストレートパンチをくらわせた。
すると男は驚きもあったのか、綺麗にあたりここからは俺の番、と言いたいところだかやる前に走って逃げてしまった。
クソ、もっとしかえしたかった。
どうやら壁ドンされていた男の方はとっくに逃げたようだ。
ひとりになった俺はもうぼこぼこの顔をおさえ、先程の頭で聞こえたことについて考えていた。
「本当だったんだ」
その日はすぐに家に帰った。
そして翌日、学校に行くと教室での周りからの視線がこちらに集まっていた。
何だ、いったい何だ。
思っていると。
「お前凄いじゃん」
前の男がこちらを振り向いて言ってきた。
名前は確か、白宮菊斗。
「何が」
疑問で返す。
「何がって、昨日いじめられている男の子を助けたんだとか」
「何でそれを」
「やっぱりそうなのか」
この学校では情報が伝わるのが早いらしい。
「でも誰から聞いたんだ」
一番重要なことだ、このことを知っているなら昨日あの場にいたはず、そうでないとこんなに早く伝わるはずがない。
すると白宮は出入口付近で他の女子と楽しそうに話している、俺の隣の女の子を指差しこう言った。
「あれだよ、北岡夏帆」
「へぇそんな名前なんだ」
「知らなかったのか、昨日あんなに話してたのに」
「まぁ色々あって」
どうやらあの子は北岡夏帆と言うらしい、見た目とあって可愛らしい名前だ。
本題に戻る、だとしたら昨日その場にいたのは北岡さんっていうことになるのか。
「でもその北岡さん、はその場にいたって事だよな」
「さあな、俺には分からん」
「だよな」
そこでチャイムがなってしまう。
それと同時にクラス全員が席に座る。
「ねぇねぇ空くん」
隣からだった。
「あっ北岡さん、何?」
「あれ名前教えたっけ?」
「あーごめん前の白宮に聞いてさ、ダメだった」
「ダメじゃないよ、じゃあそれで呼んで」
話がズレてないか。
そのまま話を続ける。
「昨日の事なんだけど」
そっちから話してくれるんなら都合がいい。
そして止まらず話してくる。
「あれ、助けてたんだよね」
「んっうんうんそうだよ、ってか見てたんだね、ごめんねあんな見苦しい姿見せちゃって」
するとその言葉に北岡は先程とはなにか違う雰囲気になる。
「良いよそんな事」
やっぱり優しいな、そう思った時だった。
「『見てて面白かったし』」
おもいもしなかった言葉だった…。
「えっ今なんて」
「あーごめんね嘘だよ嘘」
絶対嘘ではない何となくそんな感じがした。
その時北岡の心を読んだ。
(ふふこいつ面白いここで友達ごっこしておけばまた昨日みたいな事になるかも)
登校2日目にして人の闇を知ってしまった。
俺は人の心を読める、それは好きな人が分かるとか次何をするとかそんな可愛いものではない。
人の心を読めるということは人の悪い部分を知るということ、必ずしもいいことがある訳ではなく俺にとってはとても辛いことになった。
「えっ」
つい反応してしまった。
分かってはいたがやはり人の心を読むという事は案外辛いこと。
「ん?どうしたの空くん」
「いや、どうもしないよ」
「そっか」
そしてまた心を読む。
(意味わからん反応すんなよ、反応してあげるのも面倒何だから)
心が辛い。
こんなに可愛く見た目は優しそうで周りからの人気が高そうなのに裏が怖すぎる。
卒業までに心が持つか心配になった。
その日は何事もなく、家に帰った。
帰ったあと部屋にいた。
「ああ昨日の自称神が俺にこんな力与えるから二日目にしてこんな心がづたづたじゃねーか」
ベットにころがながら言う。
すると部屋の電気がいきなり消えた。
「そこの迷える少年よ、昨日私が与えた能力はもう上手く使えるようになったのか?」
それは昨日のふざけた神の声だった、オズトルだ。
もちろん最悪だ。
だから頭にきている、正直今このオズトルの声を聞いて余計にムカついてきた。
「おいこの自称神、よくも俺にこんな恐ろしい能力くれてくれたな」
すると俺の自称神が効いたのか即答する。
「なっ何だとこの私が、よりによってこの私が自称神ですって、いいじゃないやってやろうじゃないの」
この自称神の発言に何か違和感を感じた。
「そもそもアンタみたいな外見だけででれでれする男気持ち悪くて生理的に無理だっての、それなのに我慢してあげている私の気持ちにもなってよね」
こいつ………女か?
でも昨日は男みたいな喋り方だったのに。
「お、おいお前って…まさか女か」
「あっ」
何かバレてしまったみたいな反応だ。
その時、また二人目の声が聞こえた。
「おいエルスカ」
エルスカ?そんな名前は聞いた事ない、昨日の父さんという人だろうか。
そう思っている時だった。
「わぁと、父さん」
エルスカと言うのはオズトルの事らしい。
でも何でそのエルスカ?はオズトルという名を使ってまで男の振りをしていたのだろう、その答えはすぐに分かった。
「お前下界の人間に女だとバレたのか」
「ご、ごめんなさいでも先にアイツが自称神とか言うから」
「それはお前が神らしくしていないからだろう」
これは何なんだろう声しか聞こえないけど何か親子喧嘩…かな。
いやまって俺忘れられてない。
「ちょちょっと何か俺忘れられてない」
「「君は黙ってて」」
本当に喧嘩しているのだろうか、それにしては息があっている。
「だからお前はダメ何だ」
「何がよ」
それでもまだ喧嘩を続けている。
でもその決着はすぐに着いたようだ。
「でもなお前は天界のルールに乗っ取ってお前が通っている学校の様子が良くなるまで天界にかえってこれないんだぞ」
「そ、それは」
待て、今聞いてはいけないことが聞こえたぞ。
お前が通っている学校?天界?なんだよそれ。
そしてやっと話に入る。
「ちょっと待て学校とか天界とかさっきから何言ってるんだ」
「あぁ君済まなかったね、これはもう仕方が無いんだがこの子エルスカを君の家に住まわせてあげてくれないか」
意味がわからない、話が飛びすぎだまずエルスカって誰だしかも学校?天界まずは俺の質問に答えてくれ。
「待ってくれ住まわせるも何もエルスカって誰だ」
「あれ知らないのか、君の隣の席の北岡夏帆だよ」
思わず思考が停止する。
えっ北岡夏帆ってえっあの可愛い裏が怖い。
「何故ですか」
片言になってしまった。
「だから君、空川真也君の家にこの子エルスカいや北岡夏帆を少しの間住まわせてくれないか」
展開が急すぎる。
いくら俺が一人暮らしだからって、いくら一軒家で部屋が余ってるからって…ん?大丈夫じゃね。
でも神とはいえ女の子と一緒に住むのは思春期の男子からすればまずい事だ…まぁいろいろと。
もう知らね……………。
断る暇もなくあっさり承諾してしまい、今は神がいなくなって数十分後、帰るため教室を出て歩いているところだ。
「なぁなぁお前金持ってんだろ、ほんの2万程度でいいから俺にくれない?今きれててよ、なっ俺たち友達だろ」
いかにもかつあげの場面というシチュエーション、初日から変な事に巻き込まれたくは無かったがまぁいい能力を使うチャンスだ、あと後で面倒になりそうだから。
声が聞こえる場所に向かった。
するとやはりだ。
金髪のチャラそうな男がちっちゃい男の子から金を取ろうとしている。
本当に何なんだよ、最悪じゃねーか。
ってやべ目があってしまった。
「おいお前何だ」
見た目では焦っている、まずいと思ったのはあちらの方だったみたいだ。
そして今流行りの壁ドンかつあげをされている男の方はもう泣きそうだ。
そう思った瞬間一つ大事なことを思い出した。
そういえば能力ってどうやって使うんだっけ?聞いてないや。
すると俺ひとりなのがバレたのかかつあげ野郎は壁ドンされている男を投げ捨てこちらに殴りかかってきた。
さっきから見てんじゃねーよ、らしい。
「あっちょ待って」
俺の抵抗に男は聞く耳すら立てずそのまま向かってくる。
仕方ないこちらも対抗するしかないようだ、拳で。
そして俺が右手を上げ構えのポーズをとった瞬間、ようやくきた男の拳が綺麗に俺の顔面を捉えた。
バタン、思わず吹っ飛ぶ、いったー。
強烈だ、一週間は痛いだろう。
何も抵抗できず倒れた俺を見て男はこれだけじゃ終わんねーぞと言わんばかりにまだ殴りかかってくる。
それを何度も食らってしまう。
六発くらいは食らっただろうか、気がだんだんと消えてゆきそうになっていた。
その時だった、頭の中で何か声が聞こえる。
(みぎ、ひだり、みぎ)
何なんだろう、でもその答えはすぐに分かった。
みぎ、と聞こえれば相手の右から、
ひだり、と聞こえれば相手の左から
次々と俺の顔にパンチが来ている。
(これは…そうか)
そうだったんだ、相手の心を読みたいと思うだけで相手の考えていることがすぐに分かる。
これなら、そう思い頭の中でみぎ、と聞こえた次の瞬間体制を立て直した俺はパンチを何とかかわし次に自分の右ストレートパンチをくらわせた。
すると男は驚きもあったのか、綺麗にあたりここからは俺の番、と言いたいところだかやる前に走って逃げてしまった。
クソ、もっとしかえしたかった。
どうやら壁ドンされていた男の方はとっくに逃げたようだ。
ひとりになった俺はもうぼこぼこの顔をおさえ、先程の頭で聞こえたことについて考えていた。
「本当だったんだ」
その日はすぐに家に帰った。
そして翌日、学校に行くと教室での周りからの視線がこちらに集まっていた。
何だ、いったい何だ。
思っていると。
「お前凄いじゃん」
前の男がこちらを振り向いて言ってきた。
名前は確か、白宮菊斗。
「何が」
疑問で返す。
「何がって、昨日いじめられている男の子を助けたんだとか」
「何でそれを」
「やっぱりそうなのか」
この学校では情報が伝わるのが早いらしい。
「でも誰から聞いたんだ」
一番重要なことだ、このことを知っているなら昨日あの場にいたはず、そうでないとこんなに早く伝わるはずがない。
すると白宮は出入口付近で他の女子と楽しそうに話している、俺の隣の女の子を指差しこう言った。
「あれだよ、北岡夏帆」
「へぇそんな名前なんだ」
「知らなかったのか、昨日あんなに話してたのに」
「まぁ色々あって」
どうやらあの子は北岡夏帆と言うらしい、見た目とあって可愛らしい名前だ。
本題に戻る、だとしたら昨日その場にいたのは北岡さんっていうことになるのか。
「でもその北岡さん、はその場にいたって事だよな」
「さあな、俺には分からん」
「だよな」
そこでチャイムがなってしまう。
それと同時にクラス全員が席に座る。
「ねぇねぇ空くん」
隣からだった。
「あっ北岡さん、何?」
「あれ名前教えたっけ?」
「あーごめん前の白宮に聞いてさ、ダメだった」
「ダメじゃないよ、じゃあそれで呼んで」
話がズレてないか。
そのまま話を続ける。
「昨日の事なんだけど」
そっちから話してくれるんなら都合がいい。
そして止まらず話してくる。
「あれ、助けてたんだよね」
「んっうんうんそうだよ、ってか見てたんだね、ごめんねあんな見苦しい姿見せちゃって」
するとその言葉に北岡は先程とはなにか違う雰囲気になる。
「良いよそんな事」
やっぱり優しいな、そう思った時だった。
「『見てて面白かったし』」
おもいもしなかった言葉だった…。
「えっ今なんて」
「あーごめんね嘘だよ嘘」
絶対嘘ではない何となくそんな感じがした。
その時北岡の心を読んだ。
(ふふこいつ面白いここで友達ごっこしておけばまた昨日みたいな事になるかも)
登校2日目にして人の闇を知ってしまった。
俺は人の心を読める、それは好きな人が分かるとか次何をするとかそんな可愛いものではない。
人の心を読めるということは人の悪い部分を知るということ、必ずしもいいことがある訳ではなく俺にとってはとても辛いことになった。
「えっ」
つい反応してしまった。
分かってはいたがやはり人の心を読むという事は案外辛いこと。
「ん?どうしたの空くん」
「いや、どうもしないよ」
「そっか」
そしてまた心を読む。
(意味わからん反応すんなよ、反応してあげるのも面倒何だから)
心が辛い。
こんなに可愛く見た目は優しそうで周りからの人気が高そうなのに裏が怖すぎる。
卒業までに心が持つか心配になった。
その日は何事もなく、家に帰った。
帰ったあと部屋にいた。
「ああ昨日の自称神が俺にこんな力与えるから二日目にしてこんな心がづたづたじゃねーか」
ベットにころがながら言う。
すると部屋の電気がいきなり消えた。
「そこの迷える少年よ、昨日私が与えた能力はもう上手く使えるようになったのか?」
それは昨日のふざけた神の声だった、オズトルだ。
もちろん最悪だ。
だから頭にきている、正直今このオズトルの声を聞いて余計にムカついてきた。
「おいこの自称神、よくも俺にこんな恐ろしい能力くれてくれたな」
すると俺の自称神が効いたのか即答する。
「なっ何だとこの私が、よりによってこの私が自称神ですって、いいじゃないやってやろうじゃないの」
この自称神の発言に何か違和感を感じた。
「そもそもアンタみたいな外見だけででれでれする男気持ち悪くて生理的に無理だっての、それなのに我慢してあげている私の気持ちにもなってよね」
こいつ………女か?
でも昨日は男みたいな喋り方だったのに。
「お、おいお前って…まさか女か」
「あっ」
何かバレてしまったみたいな反応だ。
その時、また二人目の声が聞こえた。
「おいエルスカ」
エルスカ?そんな名前は聞いた事ない、昨日の父さんという人だろうか。
そう思っている時だった。
「わぁと、父さん」
エルスカと言うのはオズトルの事らしい。
でも何でそのエルスカ?はオズトルという名を使ってまで男の振りをしていたのだろう、その答えはすぐに分かった。
「お前下界の人間に女だとバレたのか」
「ご、ごめんなさいでも先にアイツが自称神とか言うから」
「それはお前が神らしくしていないからだろう」
これは何なんだろう声しか聞こえないけど何か親子喧嘩…かな。
いやまって俺忘れられてない。
「ちょちょっと何か俺忘れられてない」
「「君は黙ってて」」
本当に喧嘩しているのだろうか、それにしては息があっている。
「だからお前はダメ何だ」
「何がよ」
それでもまだ喧嘩を続けている。
でもその決着はすぐに着いたようだ。
「でもなお前は天界のルールに乗っ取ってお前が通っている学校の様子が良くなるまで天界にかえってこれないんだぞ」
「そ、それは」
待て、今聞いてはいけないことが聞こえたぞ。
お前が通っている学校?天界?なんだよそれ。
そしてやっと話に入る。
「ちょっと待て学校とか天界とかさっきから何言ってるんだ」
「あぁ君済まなかったね、これはもう仕方が無いんだがこの子エルスカを君の家に住まわせてあげてくれないか」
意味がわからない、話が飛びすぎだまずエルスカって誰だしかも学校?天界まずは俺の質問に答えてくれ。
「待ってくれ住まわせるも何もエルスカって誰だ」
「あれ知らないのか、君の隣の席の北岡夏帆だよ」
思わず思考が停止する。
えっ北岡夏帆ってえっあの可愛い裏が怖い。
「何故ですか」
片言になってしまった。
「だから君、空川真也君の家にこの子エルスカいや北岡夏帆を少しの間住まわせてくれないか」
展開が急すぎる。
いくら俺が一人暮らしだからって、いくら一軒家で部屋が余ってるからって…ん?大丈夫じゃね。
でも神とはいえ女の子と一緒に住むのは思春期の男子からすればまずい事だ…まぁいろいろと。
もう知らね……………。
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