思い描いて異世界創作

水島コウヤ

プロローグ0話

「異世界ってよく聞くけどあんなモンスターとかダンジョンとかってどうやって出来てるんだろう」
「どうやったんだろうね」

さぁこれは異世界が出来るまでの異世界創作物語…異世界が出来るまでにはある人達の出会いから、そして何となくの思いつきから出来たものなのはこれからの話し…。

モンスターやダンジョン、始まりは単にちょっとしたきっかけに過ぎない事を今の時代ではまだ知らない。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

俺の名前は加藤心也、16歳。
どこにでもいる普通の高校生。
ある日この普通の俺を襲ったのは交通事故という普通の死に方『だった』。
この年で変だと思うがただ一つを抜いては思い残すことがなかった。

「ここは……」

どれくらい気を失っていただろう、目が覚めるとそこは辺り一面360°真っ暗な中、一つポツンと不自然に立っているふすまがあるだけの空間であった。
何なんだろうこのふすまは、何と不自然な…でも何かとても気になる。
とりあえず入ってみることに…
何故かは分からないが何故か物凄く気になったからだ。
何となく二度言ってみる。
そして何かに引っかかっててるのかがたがたと言いながら力強く戸を開けた。
てか引っかかるものなんて無いはずなんだけど。
するとその先は、6畳くらいの部屋の中、使い古されたソファーの隣にはブラウン管のテレビにその隣には小さな冷蔵庫があるまるで昭和の日本の様な部屋があった。
そしてそこには、ソファーに寝こりながら古いドラマを観ている俺と同じくらい年の少女がいた。
後ろ姿だったため顔までは確認出来なかったが髪が腰まであり白という綺麗な透き通った見た目から勝手に俺は美少女だと思わず錯覚してしうほど。
とりあえず声をかける、てかそれ以外に何をすればいいか分からないが…。

「あのぉ〜すみませんちょっと良いですか?」
「はいはーい」

するとその声に反応した少女がこちらを向き重い腰を上げこちらに近ずいてくる。
えっ何か怒ってる?何で…しかも俺の顔みてあからさまに。


「何また新人?悪いけどまだ死人名簿は出来てないわよ」
「えっ」

死人名簿?なんりゃそりゃ。
思わずぽかんと口を開けたまま黙り込む。
ていうか顔が近い、こんな美少女が俺の目の前に…それよりよく見ると肌は白くきめ細かく出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでる身長は低がらず高からず…やっぱり完璧に美少女だ。
美少女は後ろ姿から分かるのだろうか。
そして何でこんなに顔が熱いのだろうか、まさか… 

「あの俺死んだと思ったらここに来てたんですけど何か分かりますか?」

あまり近ずいて欲しくない訳じゃないが、普通の生活を送っていた俺からすれば耐えられるはずもなく赤い顔を片手で抑えもう一方の手で少女の肩に手を置き距離をとる。

「ん?じゃあそこに屈んで、でもごめんさっきまでさぼってたから転生装置持ってないのだからちょっと待って……てあっ」

すると何かおかしなことでも言ってしまったのか、顔が固まっている、表情はそう無だ。
てか今サボったって言ってたけど何か関係あるのかな?
びくっとしたかと思えばかくかくと頭をこちらに向ける。
そして両手を胸の側で結んで膝から崩れ落ちたかと思えば…

「えっあのその死人…えっやばお父さ…じゃなくて神様に怒られるサボってないサボってないよ私」

今重要な事が聞こえてしまった。
サボり…そうかどうやらこいつは事情は分からないがこの事がバレると神様?怒られるらしい。

「神様…」

呟く…。
どうやら俺は自分で思ってた以上に性格が悪いらしい。
何故なら初めてあったしかも女の子を脅そうとか何て考えているのだから。
でも決して俺はSではない。
でもやはり相手の弱みを握った人間は強者へと変わる様だ。

「へぇ〜君サボってたんだ」

てことは俺は強者、この子は弱者。
少女がびくりとする、が…

「えっええそうねサボったの私は」
「そうかじゃあ神様に言うわ、それじゃ」

もちろん神様の居場所なんて知りもしない俺は適当に外に出ようとふすまに手をかけた時だった。
すると…

「あー待って待ってください待って分かった謝るから許してください、お願いします」

俺の腰に手を巻き付け離すまいと泣きじゃくっている、少女を見てもう美少女とか関係なくこいつはダメな方の美少女だと悟った俺は更に上から見上げる。

「なら神様に言って欲しくないのであれば、死んでしまった俺をせいぜい楽しませてくれよ、なぁ」

しがみついている少女を見下ろす。
一応言っておく、俺とこの子はさっきあったばかりだ。
ちなみに名前も知らない。
そしてそれをしたから見ていた名前も知らない少女は、ぐすんと言いながら立ち上がり俺と同じくらいの高さまで来ると、いきなりパジャマを上着のボタンを脱ぎ始める。

「えっえっちょ待って待って」

その展開は予想もしていない、よって俺はまた赤くなった顔を片手で抑えもう一方の手で待ってというポーズをとった。
その態度に少女は下着が少し見えたところで手を止め「は?」といった表情で顔を上げた。

「だからちょっと待って」
「えっ何で男の人って私みたいな美少女と〇〇のがいいんじゃないの」

その言葉に俺はさっきまで赤くしていた顔が真顔に戻る。
だから何でこの子はこんなに堂々と威張れるのだろうか…

「あのな、男はみんなそうだと思ったら大間違いだぞこのくそビッチ」
「はぁ何よじゃああんたは何が目的なのよ」

もう俺が強者だと忘れたのかもうどちらもため口だった。
そうだ俺は何がしたいのだろう、と前世の事を思い出した。

「そうだな俺は前世で若くして死んだ、だから目指していた建築士にはなれなかったんだ、だから何かを創る事をしたい」

それが今の俺の望みだ。
急に真面目になる俺を見て、どうやら少女もそれが伝わったようだった。

「えー君建築士になりたかったの、なになにそれともだから生き返らせてほしいとか馬鹿なこと言うんじゃないんでしょうね、だめよそんなの生まれ変わらせたり他の世界に送ることは出来てもまた同じ所で生き返らせるなんてそんな馬鹿な事出来ないですよ、プププッッッ」
「こいつっ」

こいつほんとにこいつ。
あれ俺どっかであった事あったっけ?嫌ないないそもそもこんな美少女なのにクソみたいな性格してたら絶対覚えてるはずだし。
えっ何マジでムカつく。
でも今一つだけおかしな点があることに気づいた。
思い出してほしい、『他の世界に送ることは出来ても』ってえっ、属にゆう異世界転生って奴か何それゲームを少々嗜んでいた俺からすれば少し憧れる。
そんなことを思いながら、顔を見上げるとまだツボにはいってるらしい名前も知らない少女を見て聞き返してみることに…

「なぁ君さっき他の世界っていったけど、もしかして異世界ってやつだったりする?もしかして俺、勇者やったり魔王討伐したりする?」

もうとっくに建築士の事を忘れていた俺がうきうきと言う。
その発言にさっきまで笑っていた少女が真顔になり何故か直立立ちで言ってくる。

「そんな事は言ってない」
「言いました」

即答で返す。
すると少女は「はぁー」と大きなため息をついたあとで真面目に話し出す。

「あのね、異世界あるよ、でもあるって言ってもあなたが思っている場所ではない何にもないまっさらな野原がどこまでもどこまでも続いているだけ。正直いってそこで何する〜はい何も出来な〜い、てことはあなたはとっとと生まれ変わってちょうだい」

さっきから黙って聞いていればぺちゃくちゃ喋りやがって、でもそうだったら諦めるしかないのか…と諦めかけたその瞬間だった。
少女が何か思いついたかのようにぱっと顔を明るくする。

「あなた建築士になりたかったのよね?」
「あぁ」
「だったら私と異世界を1から作るって言うのは?どういい考えでしょ、建築士の腕が成る素晴らしい提案だと思はない?」
「えっ」

そんな事が出来るのか。
そのむちゃくちゃな提案にほんの数秒戸惑いはしたが今更信じないのも無理がある。
俺は建築士じゃないけど建築士の腕が成るってのはこの事なのだろうか。

「良いのか」
「ええ、お父さ…じゃなくて神様に頼んでしまえば多分大丈夫よ、あと私の仕事が減って助かる」
「えっ」


また何か聞こえた。
私の仕事が減って助かるって、てか完全にこいつのお父さん神様だよねさっきから言ってるし、しかも多分って何?色々とツッコミどころはあるものの今はそんな事はどうでもいい。

「俺は子供の頃から建築士になるという夢を持って生きてきた、だから建築なら任せてほしいどんな事でも。」
「よし分かったやろう」
「えっもう一度言ってくれないか」
「ん?分かったやろう」

軽すぎるあまりにも…もう少し、「えっ待って」とか良くある「普通の人間はダメなの」とかないのかよ。
まぁこいつから言ったことだし文句は言わないけど…
贅沢はいはないからちょっとくらいためらってくれても…。

「良いのか!?本当に?」
「ええ、いいわよお父様だってきっといいって言ってくれるだろうし、そもそもあんな広い世界作りを私ひとりで作れなんて無謀だと思ってたから丁度いいし」
「神様、じゃないのか…」
「あっ…」

とりあえずこの馬鹿は放っておこう。
しかもだめだ、うまく行き過ぎてついていけない。
まぁいいって言ってるんだ、これから異世界に転生して異世界創作が出来るんだ、俺の建築士の夢が違った所で生かされるんだ、そう考えればありがたいったらそれ以外何も無い。
でも異世界っていったらやっぱり冒険が良かったけど、こんなのもあるのかもしれない

「それじゃ頑張ろうな、力仕事なら任せてくれ」

その決意混じりの俺の言葉に少女は何いってんのこいつと言う感じで首を傾ける。
何だろう。
すると少女が言う。

「異世界に行ったら魔王を作ってチート無しで倒すか、私の持ってるこの結晶を使うしか帰る方法はないけどいいの?」

そのいきずまる言葉に息をのみ、分かったと答える。

「それじゃあ予定よりちょっと早いけど行ってきますお父様」

上を向いて叫ぶ少女の声が暗闇の中響きわたるが返事はない、静かなまま…と思った時だ。
暗くうっすらとした中、びっくりするほどの低い声が響いた。

「…サボるなよ……」
「は、はい」

どうやら今の声の主が神様らしいさっきから見ていたのかそれともこいつがサボり癖があるからかちょっと怒ってる?
ってそしたらさっきのこいつの脱ぎそうになってたのも見ていたのかな…殺される(もう死んでるけど)。
それなのに少女はよしっと腰に手をおくと…

「さぁ行こうかえっと…」
「加藤心也…心也でいいよ」
「じゃあよろしくね、心也、私の名前はシスカよろしく」
「あぁよろしくシスカ」

こんな仲間の結成をしているというのに。

「あ、でも気安く呼ばないでね、生理的に殴りたくなるから」
「こいつっ」

最後までぶれないウザさなもんだ。
そう思った次の瞬間、真っ黒だった地面(床)が抜け明るい世界が見えたかと思ったら俺とシスカは底が見えない明るい世界へと落ちていった。




(仮)
主人公は、背は170前後、茶髪がかった黒髪で瞳は黒。
服装は散歩時に死んだのでトレーニングウェアにシューズ。
歳は17歳。
(仮ヒロイン)
仮ヒロインは、身長170前後、白髪が腰まであるロング。
服装はロングスカートに長袖の美少女『設定』です。
歳は不明。
でも見た目主人公と同じくらい若い。

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