田中と山田

かなや

「田中」と『山田』その36

前回のあらすじ

異世界ならなんでもあり。

『でも自分で手にかけたらおしまいだよな。』

「なんの話だ?」

『悪事は露見するって話ー。』

「そりゃそうだ。」

露見しない悪事なら最初から起こっていないのと同じ事だ。誰にも知られなければ、分からなければ、所詮何もなかったという事になる。

忘れられているであろう、彼の恋心も。


「まあ、それでもある所にはあるよな。」

『露見しない悪事?』

「…墓まで持ってく秘密とか。」

『…えっと、その、人を…殺したのか?』

「今殺したくなったわ。」


ーdance on my graveー

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