異世界転移した先は、剣と魔法のラノベ(執筆中)の世界!?
第2話
取り敢えず考える事はやめてこの世界を満喫する事にしてみた。
彼の書いていた物語では主人公がこの世界に降り立った所までだ。
この世界がどれだけあのグラファンを再現しているのか興味がある。
彼が書いていた話の最新話5話までは、ほとんどこの世界の設定の説明回だったからな。
設定だけはかなり忠実に再現していたが、実際の世界はどうだろうか。
ゲームの中に入って実際に体験ができるなんて、テンションが上がらないわけがない。
きっと、彼の書いた物語の主人公くんもきっと同じ様な気分だったはずだ。
「まあ、物語の主人公くんはゲームの中に入ったところまでしか描かれてなかったけどな」
そう考えると、主人公くんは今の俺と大体一緒だ。
むしろ、俺の方が一歩リードしているくらいだ。
◇
「こんにちわ。あなたが新しい冒険者ですねっ」
俺に向かって笑顔で話しかける一人の女性。
彼女の名前は「リリア」。
ゲーム開始直後に突然フレンドリーに話しかけて来て、聞いてもいないのにペラペラとこの世界の歩き方を教えてくれるとても世話好きな少女。
そう。チュートリアルのNPCだ。
◇
その少し前。
俺は、この世界を満喫するべく、彼の物語の主人公になったつもりでこの世界を楽しむことにした。
そして、せっかくなので新規プレイヤーになったつもりで一から始めてみることにした。
(どうせ夢の中なんだし楽しまないとな)
そう考えた俺は、まずはこの街の中を見て回ることにした。
この街はとてもよく覚えている。
ゲームを始めて最初に降り立つ最初の街だ。
始めの頃はこの街を拠点にして色々とクエストをこなしたものだった。
ならば、ここは初心に戻って、チュートリアルから始めてみるか。
せっかくだし見た目も初期装備にして、駆け出し冒険者からやり直してみるのも悪くない。
そう考えた俺は、マジックバックから初期装備を取り出し装備する。
「すげえ、一瞬で装備した。更衣室とか要らねえな」
そして、メニュー画面から職業欄を選択し、今までまったく育ててこなかった治癒師に転職した。
「よし、レベル1だ」
俺は駆け出し冒険者としてこの世界を満喫するべく、レベル1のままずっと放置していた治癒師に転職し、武器も低レベル用の小さな杖に持ち替えた。
今まで治癒師のレベルを上げなかったのには理由がある。
それは、ヒールの魔法であれば一部の前衛職でも使えるため、それで事足りていたからだ。
……というのは建前で、俺が後衛職をすると高確率で寝落ちしてしまうからだ。
だから、このゲームのデスペナの仕様があまりにも酷いものだとを知った時、俺は後衛職の全てを封印したのだ。
ちなみに、魔術師もレベル1だったりする。
「まあ、流石にこのリアルな世界でならば寝落ちする事はないだろう」
◇
「ちょっと、聞いてますか!?起きてください!」
……ん?
「ちょっと、そろそろ起きて私の話を、あ、やっと起きましたね!」
「へ?」
気がつくと目の前で見覚えのある少女が必死に俺に呼び掛けていた。
誰だっけ?
「へ?じゃないですよまったく。せっかく私がこの世界や冒険者について一から詳しく説明していたっていうのに!」
「あ、そう言えばそうでした。すみません」
どうやら俺はチュートリアル中に寝落ちをしていたらしい。
治癒師、やっていけるかな……。
彼の書いていた物語では主人公がこの世界に降り立った所までだ。
この世界がどれだけあのグラファンを再現しているのか興味がある。
彼が書いていた話の最新話5話までは、ほとんどこの世界の設定の説明回だったからな。
設定だけはかなり忠実に再現していたが、実際の世界はどうだろうか。
ゲームの中に入って実際に体験ができるなんて、テンションが上がらないわけがない。
きっと、彼の書いた物語の主人公くんもきっと同じ様な気分だったはずだ。
「まあ、物語の主人公くんはゲームの中に入ったところまでしか描かれてなかったけどな」
そう考えると、主人公くんは今の俺と大体一緒だ。
むしろ、俺の方が一歩リードしているくらいだ。
◇
「こんにちわ。あなたが新しい冒険者ですねっ」
俺に向かって笑顔で話しかける一人の女性。
彼女の名前は「リリア」。
ゲーム開始直後に突然フレンドリーに話しかけて来て、聞いてもいないのにペラペラとこの世界の歩き方を教えてくれるとても世話好きな少女。
そう。チュートリアルのNPCだ。
◇
その少し前。
俺は、この世界を満喫するべく、彼の物語の主人公になったつもりでこの世界を楽しむことにした。
そして、せっかくなので新規プレイヤーになったつもりで一から始めてみることにした。
(どうせ夢の中なんだし楽しまないとな)
そう考えた俺は、まずはこの街の中を見て回ることにした。
この街はとてもよく覚えている。
ゲームを始めて最初に降り立つ最初の街だ。
始めの頃はこの街を拠点にして色々とクエストをこなしたものだった。
ならば、ここは初心に戻って、チュートリアルから始めてみるか。
せっかくだし見た目も初期装備にして、駆け出し冒険者からやり直してみるのも悪くない。
そう考えた俺は、マジックバックから初期装備を取り出し装備する。
「すげえ、一瞬で装備した。更衣室とか要らねえな」
そして、メニュー画面から職業欄を選択し、今までまったく育ててこなかった治癒師に転職した。
「よし、レベル1だ」
俺は駆け出し冒険者としてこの世界を満喫するべく、レベル1のままずっと放置していた治癒師に転職し、武器も低レベル用の小さな杖に持ち替えた。
今まで治癒師のレベルを上げなかったのには理由がある。
それは、ヒールの魔法であれば一部の前衛職でも使えるため、それで事足りていたからだ。
……というのは建前で、俺が後衛職をすると高確率で寝落ちしてしまうからだ。
だから、このゲームのデスペナの仕様があまりにも酷いものだとを知った時、俺は後衛職の全てを封印したのだ。
ちなみに、魔術師もレベル1だったりする。
「まあ、流石にこのリアルな世界でならば寝落ちする事はないだろう」
◇
「ちょっと、聞いてますか!?起きてください!」
……ん?
「ちょっと、そろそろ起きて私の話を、あ、やっと起きましたね!」
「へ?」
気がつくと目の前で見覚えのある少女が必死に俺に呼び掛けていた。
誰だっけ?
「へ?じゃないですよまったく。せっかく私がこの世界や冒険者について一から詳しく説明していたっていうのに!」
「あ、そう言えばそうでした。すみません」
どうやら俺はチュートリアル中に寝落ちをしていたらしい。
治癒師、やっていけるかな……。
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