ラノベ独学の最強スキル3つを選んでみた。~チートって一体~

Kartian

入国審査からのギルド

 この世界に来てから数日が経った。
 食べ物は木の実をとって食べていた。
 すごく美味であった。

 そして今、すごく視線を感じている。
 心当たりはないが見た感じ周りには誰もいない。
 とりあえずほっとこう。
 だって1回、誰?って言ってみたけど反応ないんだもん。
 気のせいかな?

 「あ、見えた」

 そう、町だ。
 いや、国みたいだ。
 真ん中に地球にいた頃テレビで見たことがあるような城が建っていて、それを大きめの壁が囲っている、THEファンタジーみたいな街だ。

「俺の第1拠点決定」

と言いながら早歩きで歩き始めた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 俺は入口前まで来ていた。
 そこには長蛇、というかもう長龍くらい長い列で、その龍の胴体は壁の小さな入口に続いていた。
 俺が読んだラノベにはだいたい検問をしていた。
 多分その類だろう。

「長っ。丸二日とかかかりそうだぞ。街に入るのに二日もかかるってどうゆうこと?」

 1人でツッコミを入れたが何の返事も返ってこない。
 当然の事である。

 結局1時間で順番が回ってきた。
 あれ? 案外早かったなと思いながら兵士の話を聞いた。

「はい。ステータス見せてー」

「はい。どうぞ」

「……!!? お、お前本当に人間か?」

「え?」

「質問に答えろ!!」

 やべっ、これってステータスは見せない方が良かったのか。
 めんどくさくなりそうだから早く逃げよ。

「いや、ちゃんと人間って書いてるでしょ?」

「あ、」

「あ、じゃないよ? じっくり見ても変わらないからね? 人間だから入っていいでしょ。 それじゃバーイ」

「待て……」

 いやぁ、俺って本当に足早くなったな。今なら車にも勝てそうだ。

 えーと、この国の名前は確かサブリニア王国だったけ?
 とりあえずギルドみたいなの無いかなぁ?
 探そう。お金欲しいし。

△▼△▼△▼△▼△▼△▼

「国王陛下!おられますか!!」

 扉が叩かれてちょっとイラっとする。

「いるから!うるさい!」

「すみません。失礼します」

 入れとも言ってないのに入って来た。

「それで何?」

「このような者が……」

 家来が何か見せて来た。
 ん? これはステータス?

「……なに?!」

 何だ! この高すぎる数値!
 Sランクの冒険者んお中でもあまりいないぞ!?
 危険かもしれないな……

「でかしたぞ。お前に命を授ける。こやつの追跡を頼む。絶対にバレるでないぞ! そうなったらお前の命も危ない。絶対に生きて任務を遂行するように。わかったな!?」

「はい!!」

 家来は部屋から出ていった。
 というか、いったいこいつは誰なんだ?

【玉田 大輔】か。
 絶対覚えておこう。

 さって、リズムゲーの続きやろー!
 あいついきなり入って来たからフルコンできなかったじゃん。
 あー、モヤモヤする!

△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 中々でかいギルドだな。
 中々見つかんなくて30分くらい歩いたけど、やっぱりデカイね。この街。
 早速入ろう。

 「こんにちわー」

 静まり返った。
 静まっていたんじゃない。
 静まり返ったのだ。
 あれ?注目の的って俺?

「邪魔だ」

 その凍てつくような声を背後から浴びせられるとたまったもんじゃ無かった。
 事実、変な声が出た。

 その声を発した人物は高さ約2m、今にも体を貫かれそうな冷酷な瞳、服の上からでも分かる厚い筋肉、そして体のどこからか溢れだしているオーラ。
 どっからどう見ても強い感じの人だ。

「進むのか?進まないのならどいてくれ」

「あ、すみません」

 つい、いきなり目の前に来た男を前にして呆然としてしまった。
 ついでに敬語。
 そしてその男は明らかに[受付]みたいな所の前にいた。

 「ギルドに登録したいんだが」

 新人かよ! って心の中でツッコんだ。
 だって明らかに強そうだもん。
 俺も登録しよー。

「すみませーん。俺も登録を……」

「おい!お前!」

 おお?! 新人潰しか? と後ろを振り向く。

「いや、お前じゃねえから。そこのデカ物。ちょっと俺と殺ろうぜ」

 俺じゃなかった。
 恥ずかしいけど新人潰しは当たってた!

「あ?どうした?怖くてそこを動けませーんってか?ハハハハハブゲェッ!?」

 Oh…ラリアットで吹っ飛んでコンクリート壁にめり込んだよ?
 どんだけ強いの?

「今登録中だ。登録が済んだら殺ってやる」

 えぇー。こえー。
 俺じゃなくてよかった。

「もういいかな?」

そう喋ったのは傍観していた受付嬢。

「いいよ!二人共入っても」

「案外軽いな」

「ただし、」

「「?」」

「2人の戦闘力に応じて階級を決めたいから、模擬戦をやってもらいまーす」

「え」

俺はそれしか言えなかった。

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