事故死したので異世界行ってきます

暇人001

第15話 闘技大会①

 重々しい扉が開かれる

 コロッセオの中央に、半径25mメートル程はあろうかと思われる円状のステージのようなものがあり、ダンカはそのステージの真ん中に立ち、こちらを睨みつけている

俺も対戦相手のいるところまで行く
アナウンスで試合開始が宣言される

「それではッッ!!! 始めッッ ︎ ︎」
 



「本気でいかせてもらう!」
「おぉ、こわいこわい。」

 先制攻撃を仕掛けてきたのはダンガだった。
 右手で繰り出された正拳突きをいともたやすく俺は受け止め、そのまま手首を掴み強く握りつぶした。

バギバギグギィッ!!

 会場にはグロテスクな音が鳴り響きそれと同時に狂気にも似た歓声が上がった。

「いいゾォッー!!!もっとヤレェ!」
「やっちまえ!ダークホースのにいちゃん!」


 右手首を複雑骨折したダンガはその場に立ち崩れた。

「まだ続けるのか?」

「なにを、これしき…まだ左腕が残っておるわ!」

「大した根性だな」

 ダンガから繰り出された左手のアッパーを片手でガッチリと受け止めて、再び手首を握りつぶした。

 すると、再び歓声が上がる

「グゥッ…」

「どうする?」

「舐めるなぁッ!!!」

 ダンガは両腕が使えない状態にもかかわらず立ち上がり捨て身の体当たりを繰り出した。

「やめておけ」

 右手でダンガの突進を受け止めそのまま場外になるように推し進め、ステージから落とした。

「勝負ありッ!!! 勝者ユウスケ選手!」

ウォオォッッ!!!

 大歓声が沸き起こる

 そして1回戦が一通り終わり、2回戦目は明日開催されるようだ。


 
 選手専用の出口から外へ出て家に帰ろうとしたが目の前にはダンガが立ち塞がっていた。

「あんたは1回戦で戦った相手だな」

「その通りだ、なぜお前ほどの人間が無名なのだ?」

 真剣な眼差しで俺を見つめながらそう問いかけるダンガ

「まぁそんな細かいことはどうだっていいんだよ、あんた根性あるよな、俺びっくりしちまったよ、ハハハ!」

「細かいことって… また、潰すのか?」

「そんなわけねぇだろ、ほら、とっとと出しな」

「これ以上悪化させないでくれよ?」


 ダンガは素直に両手首を俺に突き出し、俺は光魔法の魔力を放出し治癒魔法をかけた。
 俺の両手から放出された光は、ダンガの両手首を纏い次第に手首に吸収されるように消えて行った。

「どうだ?」

「な、なんだこれ…… 治ってる……?」

「これでまた戦えるな」

「あんた一体なにもんだ?」

「ただの冒険者だが?」

「そんなわけ…まぁ聞くのは無粋か、治療感謝する。」

「そうしてくれると助かる。
いえいえ、お大事に」



 ダンガは道を開け俺は外へ出て家に向かった、終了の直後とあってか闘技会の余韻に浸ってる庶民たちは、今日の試合についての話をガヤガヤと大きな声で話しながら歩いている。


「オスドロスは今回も豪快な一撃が出てたよなぁ〜」
「あの、一撃はタマンネェよな!なんつーか男のロマンが詰まってるって感じ!」
「だよな〜」
「ラグナガロスはいつも通り圧勝していたよな」
「アレは別次元だよなほんと」
「「「「でもよぉ…」」」」

「「「「ユウスケやべぇよな」」」」

「だよなー!」
「みたか?あの強さ、ラグナガロスにも匹敵するんじゃねぇのか?」
「いやー、俺はラグナガロスより強いと思うね」
「いやいや、流石にそれはないだろうオスドロス以上ラグナガロス以下だって」

 ラグナガロス、オスドロス、俺の三人で話題は持ちっきりだった。







「おかえりなさい!」

「お、帰ってくるの早かったんだな」

「うん!今日は券だけかって帰ってきたから、試合は見てないの!」

 絶対的信頼があるからこそできる行為だろうな。

「そ、そうか」

「明日からが本番だよ!頑張ってね!」

「おう、今日は早めに寝るよ」





 翌朝……

「ふぅー…ねむてぇ…」

「おはよ、よくねれた?」

「まぁまぁだな」

「じゃ、準備できたら行こっか」

「おうよ、」







「レディース アンド ジェントルマン!!!」

「さぁ!二日目の始まりまでもう残り僅かとなりました!現在の人気ランキングトップ3を発表します!」

 ドラムロールが鳴り響き鳴り止む。

「第3位 オスドロス 選手!」

 会場のボルテージが一気に上がる。
 そしてまた、ドラムロールが鳴り響き鳴り止む。

「第1 ラグナガロス選手!!! 
   &アンド… ユウスケ選手!!!」

 轟音のような歓声が鳴り響く

 どうやら俺の券を新たに買った人が出てきたようだ。
 因みに言うと、1日目に買った倍率よりも2日目に買った倍率の方が格段に低くなる、俺の場合だと1日目は約90倍近くあったが、2日目ではもう既に1.7倍程度になっている。


「さぁ!二回戦1試合目はビック同士の対決だぁ!
黄金の扉を開け出でるは豪腕の巨漢
オスドロス選手ッ!!!

黒鉄の重厚なる扉を開け出でるは
ザンク選手!

両者前へッ!!」


 両者がにらみ合う
 一度沈黙が訪れるそれと同時に、戦いの幕が切って落とされる。


「始めッェェッ!!!」


「オスドロス、貴様の首貰っていくッ!!!」

「ガハハハッ!!!!かかってこい、ひ弱な男よ!」

 ザンクは風魔法を使い 追い風を吹かせる。
 これによりザンクは僅かながらではあるが、自分の移動速度をあげたのと同時に、オスドロスの移動速度を低下させた

「なんだ?このそよ風は、まるで貴様のそのひ弱な体のようだな!?
ガハハハッ!!!!」

 ザンクは目にも止まらぬ速さで動く、と言っても一般人から見たらの場合だが。

「ヌルいわぁッ!!!!」

 オスドロスは高速移動をして間合いを詰めようとしていたザンクの頭を巨大な手でガッチリと掴み、そのまま地面に何度も叩きつけた。

 オスドロスの、一撃、一撃が会場を大いに沸かす

「アマいな…」

 ザンクは先程まで頭を掴まれ地面に叩きつけられていたはずだったがオスドロスの真後ろにワープしていた。

「ほぅ…?新しい魔法でも覚えたのか?」

「ご名答、では参るッ!!!! 闇魔法、【影武者ドッペルゲンガー】」

 ザンクの影が立体的となり外見はザンクと同じ風貌になった、そしてザンクとその影は先程よりも素早いスピードで高速移動を繰り返し間合いを詰める。

「ちょこまかとめんどくさい男よ!
ガハハハ! 補助魔法【コンパクトパワード】」

 オスドロスの巨体はみるみるうちに小さくなりザンクと同等のサイズとなり、ザンクと並ぶほどの高速移動を始めた。

 会場はザンクの新たな技と、オスドロスの驚異的なスピードに大盛り上がりだった
 だが、勝敗は一瞬にしてついた。

「闇魔法【影太刀】」

ブシュッ!!!!

 観客が、2人の姿が視認できる時にはもう、
ザンクの太刀はオスドロスの胸元を貫いていた

「な、んだと…」

 オスドロスは膨張するように巨体に戻りながらその場に立ち崩れた。

「勝負あり!勝者ザンク!」


ウォオォォッ!!!!

 怒号のような歓声があがる


「さぁ!若干の番狂わせの展開がありましたが、続いての試合もビッグ同士の対決だ!
黄昏の金色から出でるは
生きる伝説・ラグナガロス選手ッ!!
暗き漆黒より出でるは、
ゲドザロス選手ッ!!!!

         両者前へ!」

 2人がそれぞれの扉から姿を現わす、それと同時に会場は熱気に包まれた
 そして、2人がステージに上がり中央まで移動するとすぐさま開始宣下がされる。

「始めッェェッ!!!」


「俺は、あんたに勝って優勝するぜ!ラグナガロスさんよ!」

「無謀な夢を見るか…愚かな」

 そうラグナガロスが呟いた瞬間、ドサっという音を立ててゲドザロスはその場に崩れ落ちた。
 余りにも早すぎる決着に呆気を取られた観客は沸くタイミングを失い静まり返っている。
 3秒ほど静まり返ったあと、司会が勝敗を伝える



「勝負ありッ!!!!
   勝者 生きる伝説・ラグナガロスっ!!」

 それと同時に観客は沈黙を破り、ザワザワと会場が騒々しくなる

 一般人から見たら何が起こったかわからないだろう、ほんの数瞬ラグナガロスから放たれた闇と光の複合魔法が心臓に直撃し、それと同時に心臓の中で相対する2つの属性が反発し膨張をした結果、ゲドザロスの心臓は破壊され膝をついたということだ
 無詠唱で魔法を放ったということは光と闇の魔法の使い手であり、急所を確実につく攻撃をいともたやすくし更に最小限の威力で人を殺した、奴は常人の道を歩んできてはいないだろう。


「第3回戦、1試合目はビッグマッチだ!
金から出でるは 
生きる伝説・ラグナガロス選手!
黒から出でるは
ザンク選手!

両者前へッ!!」



「あんた、さっきの試合殺さなくても勝てなんじゃないのか?」

「フン…あの様な愚か者生かしておく価値もない…
死なねばわからぬのよ」

「そうか…   あんたの本当の名前…ラグナガロスなんかじゃねぇだろ…」

「ほぅ…?俺の名を知っているのか…
お前は生かしておいてやろうかと思っていたがそういう訳にはいかなくなったな…
言わなければ良かったものを、なんと愚かな…」


「始めッェェッ!!!」


「闇魔法【影太刀】」

「フン…そんなものでオレを切れると思っているのか?
水魔法【大流】」

 
 膨大な量の水がザンクに襲いかかる、ザンクは懸命に逃げ自分の間合いに入り込み下から上へと刀を振り上げた。

「フン… 【ディメンション】」

 
 ザンク一太刀は時空の狭間へ消えそれと同時にザンクの真下の時空が歪み開いた、そしてラグナガロスに向けて放った一太刀はあろうことかザンクの胸を切り裂いた

「くっ…やはり貴様…魔導王ミネルバか…」

「ほう…俺の存在に勘付いていたとはな驚きだ…フハハ…」

 割れた時空は元へと戻ったがそれと同時に
ザンクの右腕は、【影太刀】を握ったまま床に生々しい音を立てて落ちた。

「私の正体を見破った褒美に我が最大の威力を誇る闇魔法で葬ってやろう…
闇魔法
【深淵龍・ダークネスドラグエル】」

 ミネルバから放たれた黒い瘴気は瞬く間に巨大な龍への姿へと変化し、ザンクを飲み込んだ。

 その瞬間断末魔のような声にならない声を荒げたザンク、断末魔が消えると同時に龍も消え去り、ステージにはミネルバただ1人が立っていた。

「しょ、勝負あり! 勝者ラグナガロス選手っ!」






 一方その頃観戦していた俺はこんなことを思っていた


「今の【ディメンション】とかいう技…アレは間違いなく【神の恩恵】だろうな… ヤツは排除対象だろうか…?」

ステータス






緑川 慎二 

種族:人間 ☆転生者(超重要排除対象)  
職業:魔導王 兼 冒険者  ランク:SSS

Level :??
HP   ???
MP  ???
攻    ???
守    ???
知    ???
速    ???
運    ???

スキル

【ディメンション】消費MP800
異空間を作り出す


魔法

闇魔法 消費MP1000 
            
【深淵龍・ダークネスドラグエル】
深淵龍・ダークネスドラグエルを
従魔として召喚する

光魔法 ??
水魔法 【大流】
              広範囲魔法ダメージ(大)






「ミネルバも偽名か…用心深いヤツだな…」







「最終決戦ッ!!
    第109回闘技大会もこの一試合で全てが終わる!
最後まで立っているのはどっちなんだぁッ!!!!

 金色の光を浴びて出でるは、生きる伝説・ラグナガロス!!

 漆黒の闇より出でるはダークホース ユウスケッ!!!

両者前へ!!!!!!」


「よぉ、慎二くん。」

「流石にばれたか…
貴様は名前を隠そうとしないのだな」

「それ、キャラじゃ無かったのかよ」

「貴様にはもう一度死んでもらう、転生者は一度死ぬと二度と異世界転生はできないそうだ最後の異世界ライフを堪能しながら死ぬがいい」


 






今頃になって自己紹介させていただきます!
ついこの前から小説を書き始めてた暇人001です!
初めて小説を書くので至らない点が多々あると思いますが
何卒ご了承ください(´・ω・`)

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