事故死したので異世界行ってきます

暇人001

第9話 魔剣








 ギルドを後にし鉱山を目指して歩く俺

「結構遠いな… うーん、仕方ないアレを使うか」
「【神化エボルブ】」

 俺は【神化エボルブ】を使い 、鉱山まで全力で走ったその結果、スキル発動してから数分でついてしまった、恐るべしぶっ壊れスキル


「ここが鉱山か… 鉱山というより洞窟だなこりゃ…」
「なんだ?あれ?」


 鉱山に入るや否や、直ぐに、黄金のゴーレムが右腕を振り上げながら突進してきた


「ステータス」






オリファン

種族:ゴーレム    討伐適正クラス A

Level. 99

HP  200000/200000
MP            0/0
攻    1260
守    3809
知    5
速    89
運    12

特性

自動回復Level 5
自動再生Level 4






自動回復と自動再生持ちか……
しかも、今までなかったLevelという概念が存在しているな……スキルレベルの概念があるものにはLevelが表示されるのだろうな


「解除」

 俺は【神人】を解除し腕試しをするために素殴りをオリファンに喰わらせた。
 オリファンは突進してきていたためちょうど、カウンターのようになったのだろうオリファンはかなり後ろの方まで飛んで行ったが、致命傷とはならなかった。

「やはり、この程度では崩れないか……次はこれで叩き斬ってみるか……」

 俺は腰に携えた剣を手に持ち襲いかかってくるオリファンを一閃すると、意外にも剣はスルスルとオリファンの身体を切っていき両断する事が出来た。


「斬れ味? そんなレベルじゃねぇなコレ… あとでソフィアさんにコイツの詳細を聞いてみるか…」


 オリファンは一刀両断されてその場に倒れ込んでいるが、再生して行っているのが見て取れる、俺はオリファンの再生が終わる前に【神化】で強化したあと右腕を振り下ろした。
 すると、オリファンはゴーレムの原型は無くなり代わりにそこには大量の黄金の鉱石が転がっていた、ここでもう一度 崩れ去ったオリファンのステータスを確認してみた。








オリハルコンの原石
種族:鉱石

Level. 無

HP 無
MP 無
攻 無
守 無
知 無
速 無
運 無

スキル

無し







 どうやら俺は倒すことができないとされてきたオリファンを倒してしまったようだ。
 俺はそのあと3体ほどのオリファンに出会いすべて、一撃で仕留めてはオリファンの亡骸オリハルコンの原石をアイテムボックスに投げ込んだ。
 そして合計4体のオリファンを撃破した俺はなんと、大小合わせてオリハルコンの原石を500個近く手に入れる事が出来た。


「とりすぎたな… まぁ少ないよりかはマシだろう…」


 俺は行きと同じように【神化】を使い門の近くまでまで走った。


「やっぱり、早ぇな… ホントこの能力ナーフされた方がいいんじゃねぇか?」


※ナーフとはゲーム用語の一つであり弱体化を意味する。


 そんなことを考えながらまず初めに立ち寄ったのは武器屋だった。






「あら、いらっしゃい 今日はどうされたの?」


 艶めかしい声で出迎えたのはもちろん店主のソフィアだった。


「この剣についてお話を聞きたいんですが、聞かせてもらえますか?」

「もしかして、使えなくなったのかしら?」

「いえ、逆です、とてつもなく斬れ味が良いのですが何か理由があるのでしょうか?」


 そう、この剣の斬れ味は他の剣のソレ斬れ味とは全く違う次元なのだ。


「なるほどねぇ… いいわ教えてあげる」

「その剣はね、簡単に言えば魔剣なのよ、しかも強力なね 初めに渡した時に運が悪かった死ぬ見たいな事言ったでしょ?」

「魔剣ですか… 確か魔力を流されて死ぬって…」

「アレは嘘なの、今まで手に取ってきた人は皆死んでしまったのよ」


 おい、サラッとやばいこと言ってるぞこの人よくもそんな剣を掴ませてくれたなという気持ちになったけど、よく考えてみればこれ以上の斬れ味をもつ剣はまず見つからないだろうし、何より俺は今生きているそれだけで十分だ。


「なるほど、それで何という名前の魔剣なのですか?」

「あなた、怒ったりしないのね…」

「怒るもなにも、ソフィアさんが勧めてくれなかったらこの剣と巡り会うことは無かったですから。」

「似てるわね…」

「なにがですか?」

「いえ、なにも、 その剣の名前は【エリフィス】よ」

「エリフィス… ですか…うっ…」

「どうしたの?!」

「急に…頭が痛くなって…」


(妾を振るいし者よ、そなたは、一体何者か?)

 俺の頭の中で女性の声が響く。

(ただの人間だよ、、それよりこの頭痛はお前のせいか?)

 女性と同じく俺も脳内で声を返して見た。

(ただの人間?そんなわけは無い、妾を振るう事ができる人間など未だ1人しか居らぬのだぞ)

(そんなこと言われてもな)

 この辺りで頭痛が治りまともに会話する事ができるようになった

(解せぬ… 何故妾とまともに会話が出来る ︎)

(知るか)

(何故だ… 何故妾の瘴気に飲み込まれんのだ…)

「大丈夫!? さっきからボォーっとして」

「あ、もう大丈夫ですよ、頭痛も治ったので」

「そうなの…それは良かったわ」

(妾を無視するな!)

「あの、さっきから女性の声がずっと脳内で響いているんですがこれは何ですか?」

「それってもしかして… 恐らくそれ魔剣の声よ… あなたそれを聞いていても何とも無いの?」

「魔剣の声ですか、何とも無いですよ、ただ少しうるさいです」

「あはは…うるさい、ねぇ…
  普通の人なら魔剣に飲み込まれてそのまま死んでしまうのよ…」

(そうだぞ!何故貴様は妾に飲み込まれないのだ!)

(うるさい、【神化エボルブ】)

(な…何だこの力は…うっ…や、やめてくれ…)

(静かにするか?)

(わ、わかった…わかったから…やめて…)

(解除)

(はぁ…はぁ… 一体何者なんた?!)

(静かにできないのか?)

(くぅ… 後でしっかり聞かせてもらうからな!)


「特に体に害は無いのでこのままにしておきますね」

「ほんと…貴方一体何者なの…?」

 その質問ついさっきまで何度も聞かれていた気がしてならない。


「ただの冒険者ですよ…」
「では、今日はこれで失礼しますね」


 俺そう言って武器屋を後にし、外に出た瞬間またあの声が聞こえてきた


(何者だ!)

(聞いていただろ?ただの冒険者だよ)

(たわけ!妾を圧倒する力を持っていて、ただの冒険者など、ありえない!)

(そんなこと言われてもなぁ…)

(まぁよい… 妾より強大な力をもつ者とは初めて出会った)

(そ、そうか…)

(名は何という?)

(ユウスケだ)

(ユウスケか… そなたを主人と認めよう)

(主人か…)

(なんだ?嬉しく無いのか?妾を思う存分振るう事ができるのだぞ?) 

(いや、今までも思う存分振ってきたし…)

(あれが妾の本気だと思うなよ?)

(ほぅ… もっと強くなれるということか?)

(当然)

(面白い、ならば俺の旅に付き合ってもらおう)

(何処までもついて行ってやろう)

(なんて呼べば良い?)

(エリフィスで良い)

(そのままなんだな)

(何か悪いか?!)

(いや、別に、これからよろしくな)

(任せるが良い)



 こうして俺正式は魔剣エリフィスの所有者となった


「よし、ギルドに報告しに行くか」

(ユウスケは独り言が多いのか?)

「違うわ! 今のはたまたま出ただけ」

(そうか、なら良い)


 俺はギルドに到着するなり直ぐにニーナのところまで行ってポケットから取り出すフリをして、アイテムボックスから小ぶりのオリハルコンを5つ取り出した


「確かに5つ受け取りました」

「クエストの報酬です、受け取りください」

「ありがとうございます、あの一つお聞きしたいのですが」

「なんですか?」

「職業って冒険者のままでいいんですか?」

「はっ!」
「すっかり忘れていました、すいません… Aランクでしたら…こちらからお選び頂けますか?」


 ニーナから手渡されたのは1枚の紙だったそこには 魔導師や騎士それから僧侶と言った様々な職業がビッシリと書かれていた、俺はその中にかかれていた剣士を職業として選んだ


「剣士ですね!わかりました、では、ギルドカードの更新をしなくてはいけませんので、こちらを」

そう言ってスッと出されたのはあの紙だった、俺は何も言わずに手を置いた

「なんなんですか… ユウスケさんの成長速度は異常です!」

「いや、そんなこと言われても…
   見せてください」

「どうぞ…」







鈴木祐介 
種族:人間  職業:剣士  ランク:A

Level :148
HP  96780/96780
MP 70046/70046
攻   8690            
守   4760           
知   4690             
速   5007            
運    不明            
 
スキル

不明
不明
不明
不明








「ん…? なんでこんなに攻のステータスだけ上がっているんだ?」

(恐らく妾を身につけているからだろうな)

(前から携えていただろ?)

(ユウスケの目は節穴か? 妾の刀身をよく見てみろ)

(なんだ?)

「えっ?!」

「自分のステータスに驚きましたか?」

「いえ、そういうわけでは…」

(なんで、刀身が変わってんだよ!)

(それは妾が貴様を主人と認めたからだ)

(それで変わるってのか…)


「またクエスト受けにきますね」

「はい、わかりました!」

 俺はいつのまにかデザインが変わっている自分の剣を見て驚きながらも、ギルドカードを更新し宿屋に戻った

「ふぅ…良かった」

 部屋に入ってリリカの様子を見てみたがまだ、ぐっすり眠っているようだ

「……くすん…」

 リリカの涙ぐむ声が聞こえた

「…⁈」
「リリカ…起きているのか…?」

「……うん… 何処行ってたの…?」

「ちょっとクエストに行ってただけだよ」

「そうなの… 無事で良かった…」

 どうやらリリカは俺の身の安否を心配してくれていたようだ

「心配かけてすまない… これからは出て行く前にちゃんと言うよ…」

「うん…」


 まだ太陽が沈まないうちに、俺はリリカの寝ているベッドに入りキスをした

「ねぇ… ユウスケ… 」

 俺は声のトーンと言葉でこの先何を言うのかを理解し、リリカが言う前にまたキスをした


「リリカ… 」
「ユウスケ… 優しく、してね…」
「わかった…優しくする」


 こうして俺たち2人は大人になった









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