事故死したので異世界行ってきます

暇人001

第5話 魔獣狩り①





 馬車を走らせること1時間ー


「ユウスケ様、ここが魔獣の生息地です」


 馬車を降り周りを見渡すと辺り、一帯が草木で覆われまるでジャングルの様になっていた。

「ほぉー…此処ですか…」

 えー、シンプルに行きたくないんだけど…… 急に馬車に乗らされて着いたのがこんな場所とかもう、泣きたい、俺もう泣きたいよ…


「さっ!!」
「へ?」
「行ってらっしゃいませ!」


 え、今の『さっ!!』って早く行けって事だったのかよ、ニーナさんそれはマジ酷いっす、いくら俺がチート能力持ってるからってそれは酷い…


「あ、はい、わかりました…」


 俺はニーナに言われるがまま、馬車が止まるなり早々にクエストに出立した。


「んーっと、バカルジャハロの討伐がクエストクリア条件だったよな… 
大体大物は森の奥にいるだろうし、さっさと進むか」


俺が森に入るのを見て他の冒険者達も森へ入り始めた、どうやら俺が1番初めに森に入ったらようだ。


「あの…ユウスケさんですよね?」


 俺の背後からそぉーっと声をかけてきたのは20代前半くらいの若い女性だった。


「あ、ハイそうですけど、何か用ですか…?」
「やっぱり!あのですね、もしよかったらうちのユニットと行動していただけませんか?」


 彼女の少し後ろの方には若い男女が二人ずついた。
 あー、ユニットの勧誘ってことね……確かに、1人で行動するよりも複数人で行動した方が効率が良いかもしれないな、よしここは引き受けよう


「良いですよ、よろしくお願いしますね」
「本当ですか、ありがとうございます!私の名前はリリカです、よろしくお願いします!」


 リリカが後ろにいた4人にOKサインを出すと、俺の所までやってきて、自己紹介を始めた。


「俺の名前はアレク職業は剣士だよろしくな!」
「私の名前はマグ、魔導師をしてるわ、よろしくお願いします」
「僕はゼル、僧侶です!」
「…私は…エリシア…よろしくお願いします…」


 一気に5人を覚えるのはなかなか難しいことだ、まずは顔の特徴で覚えてみるか……


リリカ ボディラインがわかる格好をしていてしかも出るとこは出て、引っ込むところは引っ込むでいるナイスバディの持ち主だ それから笑顔が可愛くて活発的な女の子に見える、因みに俺の好きなタイプだ


アレク こいつはヤンチャしてそうな顔だな どことなく名前もそんな雰囲気を醸し出してる、こいつは覚えやすい。


マグ 容姿端麗…いや、高飛車女でいいや。


ゼル 女装したら女って言われても全く違和感ないだろうな、それくらいすごく中性的な顔だ


エリシア シャイな美少女、多分ロリコンキラー


「こちらこそよろしくお願いします」
「では、ユウスケさん早速ですが出立しましょう!」
「あ、もう行く感じですか、親睦を深め…」
「おうよ!いっちょやったろうぜ!」


 だめだ、このユニットの人たち話聞かないタイプかも


「じゃぁ、俺先頭行きますね…」


 俺が先頭を行き、その直ぐ後ろにアレクそして5メートルほど離れてゼル リリカ マグ、という縦一列の隊形を自然と組むことになった。


 歩き続けること15分だんだんと茂みが深くなってくるまるでジャングルの様だ、そんな中を歩いている時不意にアレクが話しかけてきた。


「なぁ、ユウスケ」
「な、なんですか?」

なんだこいつ、いきなりタメ口だな

「なんで、私服なんだ?」
「こんなクエストに行くなんて知らなかったんですよ」
「え、じゃあ急遽駆り出されたってわけか?」
「まぁ、そういうになりますね…」
「それは、なんというか…ドンマイ!」


野郎に慰められても何1つ嬉しくない。


ガサガサー
膝丈くらいの茂みが左右に激しく揺れる


「アレク、その剣ちょっと貸してくれるか?」
「あ、あぁ、いいぜ」

俺はアレクから剣を受け取った途端揺れ茂みに向かって全速力で走り斬り込んだすると茂みが両断されるとともに

「グギャァッ」

という断末魔が聞こえた


「ユウスケ?何やってんだ?」
「魔物がいたから駆除しただけですよ」
「は?」
「いや、そんな大した奴じゃなかったんですけどね、ほらコレ」


俺が両断された茂みを指差すとアレクがこっちによってきて倒れている魔物を見てこういった。


「ゴ、ゴブリンじゃねぇか!」
「そ、そうなんですか、それがどうかされたんですか?」
「あんた知らないのか?1匹ゴブリンがいたら周りに100匹いるって言われてんだぞ?」


 ゴブリンってゴキブリてきな位置付けなのかよ、まぁ確かに名前似てるけど……


「そ、そうなんですか…でも大した脅威にはならないですよね?」
「1匹だけならなんてことはないだが大群になれば話は別だ、今の人数なら尚更な……」


 どうやら大群を相手にするのは少々まずいらしい。


「そうなんですか、でした、ここれで一旦お別れです アレクさんはリリカさんたちと先を急いでください」
「ユウスケはどうするだよ?」
「アレ、片付けてから追いつきます」

 俺が指を指した方向にはゴブリンの軍勢が走ってこちらへ向かってきていた。

「すまねぇ… 絶対死ぬなよ!」

あからさまなフラグを立てるのはやめて頂きたい。

「コレ、お返しします ありがとうございました」
「武器もなしに闘うってのかよ⁈」
「時間がない、早く行け」

 俺がそういうとアレクは喝を入れられた様にリリカ達を先導しこの場から立ち去った。

「さて…使ってみるか…」

 俺はゴブリンの軍勢に向けて初めて使う技を繰り出した


「【神の裁きジャッジメント】 」


ドゴォンッ!
凄まじい音と同時にゴブリン軍勢の周囲にあった草木はゴブリンとともに塵となった。

「おぉ…マジかよ… ぶっ壊れすぎだろ…」






鈴木祐介 
種族:人間  職業:冒険者  ランク:F

Level :35
HP 40800/40800 (39360)
MP 36036/36036 (35760)
攻   2698            (2160)
守   2286            (1940)
知   1459             (1200)
速   2773             (2200)
運   9999            (9968)

スキル
『時読み』: 24時間に1度だけ0.03秒間時間を止めることが出来る。
『無限』    
『神の加護』 : ステータスの大幅強化
『神の裁き』 : 消費MPに応じて威力と範囲を増す魔法  ←New!

※ ( )内の数字は強化されている値です。






俺のステータスは、一体目のゴブリンを倒した時にこうなっていた。

「すげぇな…一気に数十匹を葬ったぞ… あ、これもしかしてレベル爆上がりしてるんじゃ…  『ステータス』 」






鈴木祐介 
種族:人間  職業:冒険者  ランク:F

Level :53
HP 40800/51200 (39360)
MP 35036/42390 (35760)
攻   2860            (2160)
守   2359            (1940)
知   1628             (1200)
速   2865            (2200)
運   9999            (9968)
 
スキル
『時読み』: 24時間に1度だけ0.05秒間時間を止めることが出来る。
『無限』    
『神の加護』 : ステータスの大幅強化
『神の裁き』 : 消費MPに応じて威力を増す広範囲魔法 

※ ( )内の数字は強化されている値です。






「やっぱり… 強くなりすぎて悪目立ちしそうだなぁ…」



「…どこですか…ユウスケさんッ!」
「いっても無駄だ ︎」
「うるさい ︎ みんなで力を合わせれば良かったじゃない ︎」


 かなり遠くの方でリリカとアレクが言い合っている声が聞こえる
 いやちょっと待て、リリカとアレク言い方特にアレクのは完全に俺を死んだ人だと思ってる言い方だろ。


「リリカさーん、こっちにいますよーちゃんと生きてますよー」
「ユウスケさん⁈」


 何驚いてんだよさっきまで探してた人だろ……


 リリカは俺に返事を返した後アレクを連れて俺のいる所まで走ってやってきた


「あの…すいませんでした…」
「いえ、いいんですよ」
「だって…」


 リリカが涙を流しながら俺に謝罪をするが、俺から頼んだことだからそんなことをされると変な罪悪感の様なものを感じる。


「いえ、俺からアレクさんに頼んだんですよ、ここは任せてくれって」
「そうだったの?アレク?」
「だから、後でちゃんと説明するって言ったじゃねーかよ」


 どうやらアレクは説明するよりもまずは退避を選んだためリリカの反感を買ったらしい、俺としては退避を優先させたアレクの判断は有難いが……


「そういうことは先に言いなさいよね!」


 リリカは先に説明して欲しかったようだ。

「そういえば、後の3人はどちらへ?」
「あぁ…あの3人は今も逃げ続けていると思いますよ」
「え?それじゃバラバラになってしまったと言うことですか?」
「まぁ…そうです…」
「すいませんリリカさん、俺が勝手な行動したばかりに…」
「いえ、無事で何よりです。でも本当にゴブリンが1匹しか出てこなくて良かっですね」
「え?」


 そうか…… 常人なら100体ものゴブリンをあんな短時間で全滅させれるわけ無いから出て来ていない物だと思ったのか


「リリカそれは違うぞ?確かに俺はこの目でゴブリンの大群がこっちに押し寄せてくるのを見たんだ、なぁ、ユウスケ?」
「えぇ⁈それじゃあ本当に大群が出てしかもそれを全部倒したんですか⁇」
「まぁ…はい…」
「噂には聞いていましたけど…本当に桁違いなんですね…」


 どんな噂が広まってんだよ。


「しかし、ユウスケよ、武器も何もなしでどうやって倒したんだ?もしかして素手か?」
「いや、流石に素手はキツイかな…魔法を使いました」
「えっ…ユウスケさん魔法も使えるんですか?」
「えぇ…一応、1つだけですけど…」
「すげぇな!その魔法俺に見せてくれよ!」
「私も見て見たいです!」
「えぇ…」


 俺は2人から迫られ仕方なく魔法神の裁きを見せることにした


「じゃぁ、いきますよ」


 ゴクリと2人は息を呑み俺の魔法がどんなものかを見守る


「【神の裁きジャッジメント】」


ドゴォンー


「「…⁈」」


 2人は絶句し驚くことしかできないで居た。

 それもそのはずだ、威力を試したかったと言う理由もあり、俺が今回消費したMPはゴブリンに向けて打った時の倍を使っている当然威力も範囲も倍だ。


「ほぉ…これは凄まじいな」
「「いやいや、凄まじいとかのレベルじゃねぇーから!」」
リリカが珍しくタメ口になった瞬間であった。


「あの…この魔法どこで?」
「それは秘密です」
「なんだよー教えてくれてもいーじゃねぇーかよー」
「ごめんなさい、この技は多分俺以外には使えない」


 事実、俺以外にはこのスキル所持者はいないだろう。

「そうですか…わかりました 少し休憩しませんか?ユウスケさんの身の上話とかも聞きたいですし」
「おぉ!俺も聞きてぇ!」
「いや、身の上話はできませんが休憩を取るのは賛成です」
「そ、そうですか、では私は水を汲んできますね」
「ちぇー 何も教えてくれねぇーじゃんケチだなユースケは」
「また教えられる時が来たら教えますよ。 リリカさん水汲み俺も付いていきましょうか?」
「いえ!私1人で十分です!アレクとここで休憩しておいてください!」
「いってらっしゃいー」
「ありがとうございます、おきおつけて」


リリカはそう言うといそいそと水を汲みに行った。


「ユウスケはなんで冒険者始めたんだ?」
「うーん、単純にお金が欲しかったからですかね?」
「そっかー」
「アレクさんはどうしてなろうと思ったんですか?」
「アレク」
「え?」
「アレクさんじゃなくてアレクって呼んでくれよ」
「あぁ…わかった。 アレクはどうして冒険者を?」
「俺は1番強い男になって魔神を倒したんだよ、そのための腕磨きと軍資金集めを兼ねて冒険者やってるんだ」
「そうだったのか…」

 見かけによらず案外中身はちゃんとしているんだなと感心してしまう

「なぁユウスケ」
「なんだ?」
「俺とひと勝負してくれないか?」
「俺と?」
「相手にならないことなんてわかってるよ。でもだからこそ挑戦したいんだユウスケに」
「いや、相手にならないってことはないと思うけど… うーん。今の装備でいいならその勝負受けるぞ」
「本当か!ありがとう!」


でも、その前に一応アレクのステータス確認だな。

「ステータス」
「ん?なんか言ったか?」
「いや、なにも?」






アレク
種族:人間  職業:冒険者  ランク:A

Level :89
HP 16800/16800
MP 4800/4800
攻   1142            
守   986             
知   568             
速   367             
運   54            

スキル

『パワードスラッシュ』:消費MP60
近接技 剣を装備している場合は威力と攻撃速度が少し上がる

『アーマーディファルデント』:消費MP80
防御力を一定時間 上昇させる

『ソニックブースト』: 消費MP毎分
280
発動している間 速のステータスを大幅に上昇させる。


装備 ←新機能 ︎

頭  鉢がね               
胸  鉄の鎧               
手  籠手【暁】        
足  鉄のグリーブ    
武器  ロングアイアンソード    
装飾品  レリファルスのピアス 

装備品特殊スキル

レリファルスのピアス:物理ダメージの軽減







 なんだコレ、新機能で装備まで見れるようになってんじゃねぇか……この便利機能にもアップデート的な何かがあるのか?


「おーい!」
「ん?」
「俺って剣使っても良いのか?」
「あぁ!構わない!」
「じゃ、、始めるぜ」
「おう!殺す気でこいッ!」


 アレクは大振りで俺に斬りかかる
 俺はそれを軽くヒラリとかわした

「流石にはぇな…」
「だったら… 《ソニックブースト》!」


 序盤から消費が激しい技使ってくるのかよ……
 しかし、消費が多い分効果は絶大アレクのスピードは俺に勝るとも劣らない程まで上昇していた。


「おらぁッッ!」


ブンッッ!

 俺はアレクの攻撃を間一髪避け、剣は空を切る だが 構わずアレクは剣を振り続ける、アレクの剣は振るうたびに空を切るが、しかしそれと同時にアレクの剣筋は徐々に研ぎ澄まされていく。


「《パワードスラッシュ》!!!」
「うぉッ⁈」

 俺はアレク剣技を直撃スレスレのところで躱すことに集中しすぎて木の枝に足を取られバランスを崩す
 アレクはその瞬間を決して逃さなかった。


「もらったぁッッ!」
「【神の裁きジャッジメント】」


俺は神の裁きを消費MP1にしてアレクの剣に向かって放った

ドォン!

アレクの剣と俺の魔法がぶつかり合い僅かに俺が勝りアレクが仰け反る


「うわァッ!」


 倒れそうになったアレクに手を差し伸べるとアレクは俺の手を掴んだ


「やっぱユウスケはつぇーな!」


アレクはそう言うと俺の手を支えにして起き上がった


「いやいや…アレクの方が凄いよ…」
「何言ってんだよ、勝ったのはお前の方だろ?」


 転生するときに授かった神の力が無ければ絶対に負けていたと思うと少し悔しい気分になった。


「たまたまだよ、 それにしてもアレクはどこでその剣術を習ったんだ?」
「親父に教えてもらったんだよ、もう死んじまったけどな」
「そ、そうなのか… そのピアスは形見だったりするのか?」
「よくわかったな?コレは親父が倒した魔獣の魔晶石でできてるんだ」
「そうなのか…」


「アレクー、ユウスケさーんお水持って来ましたよ~ ︎」


 俺らが暗い話をしている中明るい声が聞こえて来た、リリカの声だ。


「おぉ、ありがとうリリカ」
「ありがとうございますリリカさん」
「2人とも汗だくじゃない ︎ 魔物にでも襲われたの?」
「いえ、実は……」
「そうなんだよ!」


 アレクは俺の言葉を遮り、リリカの発言を肯定する返事をした
 どうやら、バレると不都合があるようだ俺も合わせておこう。

「大丈夫でしたか?」
「大丈夫だったぜ!」
「アレクに聞いて無いわよ!ユウスケさんおケガとかって無いですか?」
「俺は大丈夫ですよ!」
「ユウスケが負けるわけないだろ?」
「確かに…2人とも無事で良かった!」


 リリカが微笑みそう言うと場が少し和んだ、そして10分ほどリリカの汲んで来てくれた水を飲みながら3人は仲良く休憩をした。


「アレク、リリカさんそろそろ 魔獣バカルジャハロの討伐行きましょうか!」


「だな!」
「ですね!」


こうして俺、アレク、リリカの3人で魔獣討伐をするべく森の最深部まで進んでいくのであった。


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