事故死したので異世界行ってきます

暇人001

第3話 初クエスト



 初クエストを見繕ってもらい、出発の身支度を整える俺であった。


「さてと、薬草を採取するためになにか下準備が必要かな… うん、なにも必要ないな。よし、このまま行こう」


 俺は意気揚々とカルダド王国を後にする
 

 王国を離れて歩くこと30分ー

「んー、それらしい草は生えているんだけどどれがミドリソウかわかんねぇな…」


 あっそうだ『ステータス』って言えば、名前出てくるんじゃなかったっけ?
 俺はそれらしき草に視線をやり『ステータス』と言った、すると見事にステータスが表示された。







ミドリソウ
種族:薬草

Level. 無

HP 無
MP 無
攻   無
守   無
知   無
速   無
運   無

スキル

無し







「名前以外のステータス必要ねぇだろこれ…」 


 ミドリソウがどのようなものかがわかったので次々と採取していく。
どうやら茂みの奥に行けば行くほど沢山のミドリソウが生えているようだ。
俺はどんどん茂みの奥に入っていき次々にミドリソウを採取してはアイテムボックスの中に投げ込んで行った。


ドンッー。


 何か木のようなものに当たったみたいだ、下を向きながらミドリソウ採取に必死になっていたんだ無理もない。


「いたた…」
「ガァルゥ…」
「へ?」


 俺がぶつかったのは木ではなく魔物だったようだ。
 いやいやいや、そんな冷静に分析している暇なんてない!ヤバイ!こいつはスライムなんかと比べ物にならねぇくらい大きい……

 その魔物の身の丈は2メートルほどだっただろうか。

「ステータス」
 一応確認しておく、もし倒せそうなら……






ストロングベア

種族:魔物    討伐適正クラスC

Level. 13

HP  700/700
MP      5/5
攻   528
守       8
知       3
速    120
運     10

スキル
【ストロングエッジ】:物理ダメージ 消費MP5





 倒せない、倒せるわけない。
 なんだよこいつスーパー脳筋野郎じゃねぇかよ…
 知のステータス3ってなんだよ、つか、討伐適正ランクCってことは今の俺より3ランク上じゃねぇーか!

 逃げるしかない……

 俺は走って逃げようとしたが、ずっと低い姿勢でいたせいか立った時に立ちくらみを起こし地面に吸い寄せられるように倒れ四つん這いになった。


「ま、まずい… このままでは…速く逃げねぇと…」


 俺は立ち上がることができなかったため、四つん這いのままで近くに生えていた木の裏に急いで周りこんだ。


「ガァルゥッ!」


 スーパー脳筋野郎、もといストロングベアは俺の隠れこんだ木に全速力で突進してきた。


「ガァルゥ…ゥ…」


 うわー……自分で突進して自分でダメージ食らってる…
流石脳筋……


「グァッ!ガァルゥゥッ!」


 ストロングベアは勢いを取り戻し今度は大ぶりのフックのような技を繰り出し俺の隠れていた木をへし折った、どうやらスキルの【ストロングエッジ】を使ったようだ。

 MPの残量が0になっているのがわかる。

 MP切れをしてもさほど関係ない、なぜならヤツの一撃を食らえば俺は即死だからだ。


「ど、どうする… 戦うか?、いやいやいや、それは無理だろう…」


 そんなこんなを考えているうちに俺の隠れていた木は完全に壊されていた。


「ガァルゥッ!」


 ストロングベアは俺に向かって突進してきた、俺は慌てて近くにあった石を右手で持って右から左へ半円を描くように全力で振った


ガツンッ!


 スロングベアの頭部に俺の石が運良くクリーンヒットして少しよろめいて進行方向が左へズレ、そのまま走り去っていった。


「あっぶねぇ…… 死ぬかと思った……」


ドゴォンッ!

ドスン




「えっ?!なに、今の音……また魔物?」

 俺が音の出た方へ恐る恐る近づくとストロングベアが仰向けになって伸びていた、恐らく積み重なった脳へのダメージで脳がやられたのだろう、俺はさらにストロングベアに近づき木の棒でつついたりしてみるが何も反応がない。
 ストロングベアの胸あたりには何か水晶のようなものが露出しており、頭の近くに骨の様な物があったので、詳細が気になったので俺は……

「ステータス」
 と言った。






ストロングベアの魔晶石

種族:水晶石   ランクC













ストロングベアの牙

種族:戦利品    ランクC






「…… 実は気絶しているだけで襲ってくるとか無いよな……⁇」
 確実に倒したのかどうかを確認するべく自分のステータスを表示した
 もし倒したのならレベルが上がっているはずだ。








鈴木祐介 
種族:人間  職業:冒険者  ランク:F

Level :33
HP       9/39800 (39360)
MP      8/36000 (35760)
攻   2670            (2160)
守   2260            (1940)
知   1430             (1200)
速   2730             (2200)
運   9999            (9968)

スキル
『時読み』
『無限』    
『神の加護』 : ステータスの大幅強化
   ↑New!

※ ( )内の数字は強化されている値です。






「なんだよこれ……めっちゃ強くなってんじゃねぇーか
なつー、ぶっ壊れ性能だよ…… 」


ステータスが爆上がりしている自分自身にドン引きした


「さて、クエストを達成したし帰ろうか……」


 こうして命からがらなんとか、ギルドまで帰るのであった。








「ニーナさんいますかー?」

「はーい!随分とお時間かかったんですね!お疲れ様でした」

「えぇ、ストロングベアとか言う魔物に遭遇しまして……」

「ええっ ︎ そうなんですか⁇ ご無事で何よりです……」

「そうなんですよ…… なんとか倒せましたが危ないところでした…」

「そりゃそうですよ……討伐適正ランクCですし……ん?今なんとおっしゃいました?」


「間一髪倒せましたよ  あ、これドロップした品ですお金に変えることができるのでしたらお願いしたいのですが……」

 俺はポケットに手を突っ込みアイテムボックスを開きあたかもポケットから出したかのように水晶石と 牙を取り出しニーナに手渡した。


「い、いま鑑定してまいりますね…」


 そういってニーナはあたふたと席を立ち去ってわずか数十秒後に窓口に戻ってきた。


「た、確かに本物ですね…お買取させていただきます…って!そんなことじゃなくて!倒したってどう言うこですか!」


「ありがとうございます! いや、ですからね?薬草採取をしている時にそいつが出て…たまたま石があったからそれで攻撃したらたまたま当たってたまたま倒せました」


「いやいや……Cランクの魔物はたまたま倒せるレベルじゃ無いんですけど……」
 

 そんなこと言われたって、本当に本当にたまたま倒せただけなんだがな……
 んーそうだ、今の俺のステータスを見せれば納得するかもしれないな……
物は試しだ、見せてみよう。


「ニーナさん俺が初めて受付に来た時に出してくれたあの紙1枚くれませんか?」
「あ、あぁ……わかりました……」


そういうとニーナは、スッと例の紙を出してくれた
俺は手順をわかっているのでポンと手を置いて離した
そして、後はニーナが水を垂らしてステータス表示が完成するはずだった……


俺が手を置いた瞬間 まだ水を垂らしてもいないのに紙が例の化学反応のようなものを起こし俺のステータスを映し出した


それを見た俺とニーナはお互いに
Σ(゚д゚)←こんな感じになっていた






スズキ・ユウスケ

種族:人間  職業:冒険者  ランクF

Level :33
HP            9/39800
MP           8/36000
攻   2670            
守   2260            
知   1430             
速   2730            
運   9999            

スキル
不明
不明
不明






 そしてニーナは俺のステータスを見た後にもう一度、Σ(゚д゚)こんな顔をした。


「な、なにこれ…一体どうなってるんですか⁈」
「急成長?ってやつですかね」
「バカにしないでくださいよ!今まで何人かの冒険者のお手伝いしてますがこんなの見たことないですよ!」


 そんなこと言われてもなぁ……
 特殊なスキルを持っているからって言ってもどうせ信用しないよな……


「もしかして……実はすごいところの出だったりしますか?」

「え、いや、あ、はい!そうなんですよ今まで隠してたんですけどすごいところの出なんですよ!」


言ってしまった、ついその場を切り抜けようと思い、言ってしまった…


「因みにどこの出何ですか…?」
ニーナは恐る恐る俺にそう問いかけた

「何処って言われるとなぁ……うーん……
   天界……?」

「て、天界⁈ もしかして、神様とかだったりするですか?」

「いやいや、そんなわけないでしょ、見ての通り人間ですよ」

「ですよね……でも天界って……」

「んーまぁ、然るべき時が来たらちゃんと説明させていただきます……それまで、一身上の都合ということで」

「は、はぁ……わかりました…… あっ!忘れてしまうところでした、クエストの報酬とドロップアイテムのお金お受け取りください!」

手渡されたのは
1500リンと1センチほどあろうかという1万リンの札束であった。

「え、こんなに⁈ あの…内訳教えてもらえますか⁇」
「あ、はい! クエストの達成報酬が1500リンと、ドロップアイテムが2つで70万リン 残りの30万リンはストロングベアの討伐クエストの報酬として出させていただいております!」

内訳を聞くと俺は札束から30枚抜き取り、一言添えてニーナに手渡した。

「ストロングベアのクエストは受けておりませんのでその討伐報酬としてもらった30万リンはお返しします。」
「えっ… いいんですか?」
「いいもなにも、受けてもない仕事の報酬はいただけませんから」
「やっぱり、ユウスケさんって神様だったり…」
「しません」
「ですよね、またクエスト受けに来て下さいね!」
「また近いうちに来ますよ!」

そう言って俺はギルドを後にした。

そして少し良さそうな宿をとった。
「いらっしゃいませ!お一人様1万5千リンです!」
「これで、10泊お願いできますか?」
俺は15万リンを店で働く若い男性に手渡した
「か、かしこまりました!すぐお部屋にご案内しますね!」
見るからに手ぶらの俺がいきなり15万リンもポンと出したもんだから男性は少し驚いていた。

「お願いします」

 男性店員に案内された部屋に入った。
 どうやら、この宿では共有ではあるがお風呂が付いているらしい、日本でいうところの銭湯のようなものだ
今日は色々汚れたり疲れがたまっているので、お風呂に入ることにした。

「ぱぁっぁー!サッパリしたー!久しぶりの風呂は気持ちいいな!」

 こうして俺は初クエストを無事クリアして、自分の部屋に戻りベッドに入り就寝した。







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