王女は自由の象徴なり
02.初めての買い物
ラーフェル王国を出て2日後、私とサリアは隣国のベルファイ皇国に着いた。
 「んーーーーっ!やっと着いたわね…長かったわ…」
 私はラーフェル王国から出たことがなく初めての長旅だった。まあ2日が長旅と呼べるかは謎ではあるが。私にとっては疲れるものだった。
 「お疲れ様です、ユリナお嬢様」
 「ええ、サリアもお疲れ様」
 まあサリアにとってはこの馬車での旅は大した疲労にはなってなかったでしょうね。
 「さて、これからどうなさいますか、お嬢様」
 うーん…どうしようかしら。やっぱり最初は冒険者ギルドに登録した方がいいわよね。
 「冒険者ギルドに登録しに行こうかしら」
 「かしこまりました、そう言えばお嬢様、名前はどうなさるおつもりで?」
 「?普通に登録するけど、どうしたの?」
 「…お嬢様、本名で登録すればすぐにラーフェル王国の王女とバレます」
 あ、そうだった。すっかり忘れてたわ。
 「そうだったわね、うーん…じゃあユイナで登録するわ」
 「1文字しか変えてませんが…まあ大丈夫でしょう」
 まあ後は髪の色を違う色に見せるように魔法をかければ分からなくなるでしょう。
 「あ、あと服を変えたいわ」
 「メイド服は嫌ですか?」
 「別に嫌ではないのだけれどやっぱり動きにくいわね」
 それにメイド服の材質的にはあまり動きにくさはないのだけれどフリフリのメイド服を着た2人が歩くのも何か変な目で見られそうだ。というより今も少し視線を感じる。
 「かしこまりました。ちなみに私はメイド服の方が落ち着くのでメイド服のままでいます」
 「動きづらくないの?これから魔獣と戦ったりするのに」
 「大丈夫です、メイド服でも動けます。慣れた服なので動きづらさは感じないので」
 そんなものかしら?私はいつもドレスばっかり着てたからよく分からないわ。
 「そ。じゃあ先に服屋に行きましょう」
 「そうですね」
 サリアと一緒に街を歩いて服屋へと雑談をしながら歩いていた。
 「そう言えばここの街ってなんて名前なの?」
 「ここはベルファイ皇国の第二の都市と呼ばれているラーグレスという街です。お嬢様もご存じかと思いますがベルファイ皇国は魔工業が発達しております。ベルファイ皇国の首都であるカミナレに次いで魔工業が発達している街です」
 あー…そう言えばそんな街もあった気もするわね。他国の首都ぐらいは全部覚えているんだけど第二の都市までは覚えてなかったわね。
 ベルファイ皇国は魔工業が発達している地域だったわね。魔工業は確か…魔力を利用して物を動かしているのよね。大分ざっくりとしか覚えてないけれど。確かにこの街でも馬車ではなく荷台が魔力を動力源とした車輪のようなもので走っている。魔車、とでも呼ぶべきだろうか。
 確かにあれがあれば馬の手入れとかも必要ないし便利だわ。まあ魔車も馬車と同じで専門の御者みたいな人が必要みたいだけどね。
 でもあの魔車には乗ってみたいわね。今まで外にあまり出たことがなかったからこういうの見るの新鮮だし。
 「お嬢様、服屋に到着致しましたよ」
 私が色々考えている間に服屋に到着していたらしい。
 お店の中に入ると色々な服が並んでいた。洒落ている服、運動がしやすいような服、ドレスやローブなど色々な種類の服があった。
 「種類が多いのね。これが普通なの?」
 「いえ、普通はこのような種類の数はありません。ここのお店は中々大規模な店舗だとお見受けします」
 なるほど、これだけ数があればいい服も見つかるかもしれないわね。
 「あ、この服いいわねー」
 私の目に留まったのは動きやすそうな服で色が落ち着いていて目立たなそうな物だった。いつもは派手なドレスを着ているからか少し地味な感じの服が気に入っていた。この目立たない服にローブでも着ればある程度は見つからないと思う。
 「ねえサリア、私これにするわ」
 「かしこまりました。では、どうぞ」
 そう言うとサリアは私にお金を渡してきた。
 「?これは?」
 「お金でございます」
 「それは見れば分かるわ。何で私に渡したの?」
 「お嬢様が買うのですからお嬢様がお会計をしてください」
 あー…そういうことね。自分のことは出来るだけ自分でやれ、と、そういうことらしい。まあいつまでもサリアに頼ってばかりだとダメよね。
 「分かったわ、じゃあ行ってくるわ」
 「行ってらっしゃいませ」
 自分がお会計してもらうのは初めてだったから少し戸惑ったけど何とか滞りなく出来た。自分からお金を出して物を買うのって何気に初めてだったわね。これからは自立していかないといけないってことよね。
 「んーーーーっ!やっと着いたわね…長かったわ…」
 私はラーフェル王国から出たことがなく初めての長旅だった。まあ2日が長旅と呼べるかは謎ではあるが。私にとっては疲れるものだった。
 「お疲れ様です、ユリナお嬢様」
 「ええ、サリアもお疲れ様」
 まあサリアにとってはこの馬車での旅は大した疲労にはなってなかったでしょうね。
 「さて、これからどうなさいますか、お嬢様」
 うーん…どうしようかしら。やっぱり最初は冒険者ギルドに登録した方がいいわよね。
 「冒険者ギルドに登録しに行こうかしら」
 「かしこまりました、そう言えばお嬢様、名前はどうなさるおつもりで?」
 「?普通に登録するけど、どうしたの?」
 「…お嬢様、本名で登録すればすぐにラーフェル王国の王女とバレます」
 あ、そうだった。すっかり忘れてたわ。
 「そうだったわね、うーん…じゃあユイナで登録するわ」
 「1文字しか変えてませんが…まあ大丈夫でしょう」
 まあ後は髪の色を違う色に見せるように魔法をかければ分からなくなるでしょう。
 「あ、あと服を変えたいわ」
 「メイド服は嫌ですか?」
 「別に嫌ではないのだけれどやっぱり動きにくいわね」
 それにメイド服の材質的にはあまり動きにくさはないのだけれどフリフリのメイド服を着た2人が歩くのも何か変な目で見られそうだ。というより今も少し視線を感じる。
 「かしこまりました。ちなみに私はメイド服の方が落ち着くのでメイド服のままでいます」
 「動きづらくないの?これから魔獣と戦ったりするのに」
 「大丈夫です、メイド服でも動けます。慣れた服なので動きづらさは感じないので」
 そんなものかしら?私はいつもドレスばっかり着てたからよく分からないわ。
 「そ。じゃあ先に服屋に行きましょう」
 「そうですね」
 サリアと一緒に街を歩いて服屋へと雑談をしながら歩いていた。
 「そう言えばここの街ってなんて名前なの?」
 「ここはベルファイ皇国の第二の都市と呼ばれているラーグレスという街です。お嬢様もご存じかと思いますがベルファイ皇国は魔工業が発達しております。ベルファイ皇国の首都であるカミナレに次いで魔工業が発達している街です」
 あー…そう言えばそんな街もあった気もするわね。他国の首都ぐらいは全部覚えているんだけど第二の都市までは覚えてなかったわね。
 ベルファイ皇国は魔工業が発達している地域だったわね。魔工業は確か…魔力を利用して物を動かしているのよね。大分ざっくりとしか覚えてないけれど。確かにこの街でも馬車ではなく荷台が魔力を動力源とした車輪のようなもので走っている。魔車、とでも呼ぶべきだろうか。
 確かにあれがあれば馬の手入れとかも必要ないし便利だわ。まあ魔車も馬車と同じで専門の御者みたいな人が必要みたいだけどね。
 でもあの魔車には乗ってみたいわね。今まで外にあまり出たことがなかったからこういうの見るの新鮮だし。
 「お嬢様、服屋に到着致しましたよ」
 私が色々考えている間に服屋に到着していたらしい。
 お店の中に入ると色々な服が並んでいた。洒落ている服、運動がしやすいような服、ドレスやローブなど色々な種類の服があった。
 「種類が多いのね。これが普通なの?」
 「いえ、普通はこのような種類の数はありません。ここのお店は中々大規模な店舗だとお見受けします」
 なるほど、これだけ数があればいい服も見つかるかもしれないわね。
 「あ、この服いいわねー」
 私の目に留まったのは動きやすそうな服で色が落ち着いていて目立たなそうな物だった。いつもは派手なドレスを着ているからか少し地味な感じの服が気に入っていた。この目立たない服にローブでも着ればある程度は見つからないと思う。
 「ねえサリア、私これにするわ」
 「かしこまりました。では、どうぞ」
 そう言うとサリアは私にお金を渡してきた。
 「?これは?」
 「お金でございます」
 「それは見れば分かるわ。何で私に渡したの?」
 「お嬢様が買うのですからお嬢様がお会計をしてください」
 あー…そういうことね。自分のことは出来るだけ自分でやれ、と、そういうことらしい。まあいつまでもサリアに頼ってばかりだとダメよね。
 「分かったわ、じゃあ行ってくるわ」
 「行ってらっしゃいませ」
 自分がお会計してもらうのは初めてだったから少し戸惑ったけど何とか滞りなく出来た。自分からお金を出して物を買うのって何気に初めてだったわね。これからは自立していかないといけないってことよね。
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