歩くだけでレベルアップ!~駄女神と一緒に異世界旅行~

なつきいろ

第195歩目 お馴染みのあれ!彼女ニケ④



8/11 タイトルを変更しました。

(変更前)お馴染みのあれ!彼女ニケ⑭ → (変更後)お馴染みのあれ!彼女ニケ④

なお、本文の変更はございません。

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前回までのあらすじ

スタンピートは魔物だけとは限らない!

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ちょっと、えっちぃ回です。
苦手な方は後書きにて簡単な詳細を記載しますので、そちらをご利用ください。

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□□□□ ~しあわせキスの問題点~ □□□□

「「んっ.....」」

 今日だけで何度目のキスだろうか。
 恐らく、両の手では足りないぐらいのキスを、俺とニケさんは既に交わしている。

 もしかして、「そんなにたくさんしていたら飽きないか?」と思われる方もいるのではないだろうか。

「ふふっ。『おかえりなさいのキス』ありがとうございます」
「.....」

 飽きる訳がないんだよなぁ.....。

 最愛の彼女とのキスというだけでも飽きる要素がない上に、極めつけはニケさんのしあわせそうな表情である。
 ニケさんはキスを終えると、それはもう毎回天国にも昇る気持ちだと言わんばかりにしあせそうな表情でにっこりと微笑んでくるのだ。それを見ると、「キスをして良かったな」とか「この笑顔をもう一度見てみたい」と思うのだから飽きる要素など全くない。

 要するに、俺はニケさんにベタ惚れなのである。

「わ、私も歩様にベタ惚れですよ.....///」
「ふぁ!? 声に出てました!?」

 顔を苺のように真っ赤に紅潮させ、いやんいやんと悶えているニケさんは少女のようでかわいらしい。
 それに、本当にしあせそうに嬉しそうな表情をするので、見ているこちらもしあわせになる。そうそう、この表情が堪らないんだよなぁ.....。

 だからだろうか。
 ある程度のことは我慢できるというか、許容するようになった。

 先程、俺とニケさんがしていたキスは『おかえりなさいのキス』だ。
 それも、デートから帰ってきた『おかえりなさいのキス』ではない。夕食を済ませ、部屋へと戻ってきた『おかえりなさいのキス』なのである。

 では、「部屋へと戻ってきた『おかえりなさいのキス』とはなんぞや?」という方の為に簡単に説明しておこう。

 デート中にあった買い食いでの『いただきますのキス』の件を思い出して欲しい。
 俺はてっきり、朝食・昼食・夕食時に『いただきますのキス』をするものだと思っていた。

 しかし、現実はものを食べる時に都度、キスをすることを要求されている。
 それはつまり、ものを食べる際には『いただきます』の精神が働いているという理由の元に.....。

 恐らくだが、これはニケさんの思惑通りなのではないかと俺は思っている。
 要は、まんまとニケさんの口車さくりゃくに乗せられてしまったということだ。おのれ(ry

 正直困りはしたが、ぞくぞくしたね。何も知らない道化のピエロのように、いつの間にかニケさんの掌の上で踊らされているこの快感。癖になりそうだ。いや、癖にしたい!


 そして、『いただきますのキス』がこのような陰謀おもわくに包まれている以上、他のキスも同様だった。

「え? 『いってらっしゃいのキス』ですか? なんでです?」

「なんでもなにも、今このお部屋が歩様の生活拠点なのですよね?
 でしたら、そこから出られる以上は『いってらっしゃいのキス』になりませんか?」

 これは夕食前の1シーンである。

 食堂に向かうべく、元気良く駆け出していったちびっこ3人組の後を追うようにして俺も部屋を出ようとしたら、ニケさんにその行動をたしなめられた。
 その原因が、『いってらっしゃいのキス』がまだだから、とのことである。

 why?

 正直理解するのに時間が掛かったが、ニケさんからすれば、俺達が利用している宿屋の部屋こそが基点となるのだから何も間違ってはいないと思っているらしい。
 つまり、部屋の出入りをするだけで、毎回『いってらっしゃいのキス』と『おかえりなさいのキス』をしなければならないということになる。

 そして、先程の『おかえりなさいのキス』に繋がるという訳だ。

 更に言えば、『おはようのキス』や『おやすみのキス』にも、他のキスと同様にニケさんの陰謀おもわくが秘められている。
 さすがに、ここまで言えばある程度の見当は着くと思うが、ずばり仮眠やお昼寝時にも当然のことながら『おはようのキス』や『おやすみのキス』が含まれる訳だ。

 いや~。参ったね。ここまで考えての提案だったとしたら、ニケさんは俺よりも一枚も二枚も上手うわてだったということだ。「『いただきますのキス』や『ごちそうさまのキス』って、なに!?」とか言っている場合ではなかった。いや、もしかしたら、それ自体が俺を上手く誘導する為のブラフだった可能性も.....。

「私はとてもしあわせ者です。今なら『幸福』の女神すら名乗れそうです」
「それはいいですね。ぜひ、名乗っちゃいましょう」

 とりあえず、俺の胸の中で「ふふっ。勝手に名乗ったら、ラケシスに怒られてしまいます」と嬉しそうな産声をあげ、今まさに新しい『幸福』の女神が生まれそうである。しかも、トイレの中で.....。

 そう、俺とニケさんはアテナ達の目の届かない場所として、トイレの中で秘かに愛を育んでいる。
 それは、部屋の中に限らず出先でも、だ。

 そもそも、トイレ以外にキスをできる良い場所が見つからないのが悪い。
 ニケさんはキスさえできればそれでいいのか気にしている様子はないが、俺はさすがにどうかと思っている。せめて、トイレ以外のもう少しまともな場所で、誰の目も気にせずゆったりとキスをしたいものである。

 それに、さすがにトイレの頻度が多いかつニケさんと二人して抜けている率が高いので、アテナやモリオンならいざ知らず、ドールには勘づかれてしまった。「もっと上手くやらんか! トカゲに見つかっても、妾は知らぬぞ?」と注意された時なんて、思わず恋する乙女のように恥ずかしがってしまったものだ.....主に俺が。ニケさん?ニケさんはすごく嬉しそうにしていましたが、何か?


 とりあえず、ニケさんが喜ぶのでキスをするのはやぶさかではないのだが、目下の急務はキスをできる場所の確保である。なんとかならないものだろうか.....。


□□□□ ~ぬぎぬぎ~ □□□□

 夜。

 これは以前何度も説明したことだが、異世界の夜は夕食を食べ終えるとすることがなくなってしまう。
 一部の者は夜の町へと繰り出したりするにはするが、大抵の者はそのまま就寝を決め込んでしまうのだ。

 当然、アテナやドール、モリオンがいる以上、俺も夜の町へと繰り出すことはできない。
 故に、そのまままったりと過ごした後は就寝となる訳なのだが、俺には、俺達には、その前にすることがある。

 それは.....。

「歩~。お風呂できたよー(・ω・´*)」
「よしよし。良い子だぞ」

───ぽふっ。ぽんぽん

「子供扱いするなー!
 でもー、ありがとー(*´∀`*)」

 頭をぽんぽんされたアテナは、いつものように八重歯を覗かせながらにぱー☆と微笑んだ。かわいい。
 ちゃんとしてれば可愛い子なんだけどな~。胸大きいし。

 そうそう、俺達が宿泊している宿屋は貴族区にある貴族御用達のお1人様1泊50万ルクアの超高級お宿だ。
 当然のことながら、お風呂は常設されている。

 そして、お風呂番はアテナの唯一の仕事なのである。
 アテナは基本的に他人任せなことが非常に、と言うか、ほとんどそうなのだが、お風呂だけは、お風呂だけは(大事なことなので2回言いました)絶対に他人任せにしない程の強い拘りを持っている。俺が用意したお風呂でさえ、鬼番頭アテナさんのチェックが入る程だ。

 そんなアテナが「おっけー( ´∀` )b」と言うのだから、それはまさに女神も納得のお風呂の出来上がりなのである。いや~。これは楽しみですな!

 という訳で、楽しい楽しいお風呂タイムである。しかも、しかもだ!
 今回はニケさんを迎えての初のお風呂タイムである。これでこうふ.....じゃなくて、これで舞い上がらない者がいるだろうか、いや、舞い上がらない者などいない!じゅるり.....。

 早速ウッキウキな気分で、お風呂場へと向かう。
 脱衣所にて、皆の服を脱がすのは俺の役目もとい仕事だ。

 まずはアテナ。
 女神のワンピースを適当にガバッと脱がす。どうせ、浄化魔法をかけるので適当でも問題ない。
 それに、雑に扱って仮に破けたとしても、放置しておけば自然と修復されるので丁寧に扱う道理がない。

───ぶるんぶるん。

「ありがとー( ´∀` )」
「さすがだな」

 何が、とは言わない。
 ただ、凶悪に揺れている『それ』はさすがの一言に尽きる。

 本当、この駄女神は顔と体だけは女神級だ。GJ!

 ・・・。

 次はドール。
 おしゃれにかわいく決めたメイドさん風のゴスロリ衣装を丁寧に、まるでお嬢様の服を扱うかの如く、それは丁寧に脱がせていく。だって、雑に扱うと「バカ者! 皺になるのじゃ!」って、怒るんだもん。

───ふさふさ。

「ご苦労なのじゃ」
「さすがだな」

 何が、とは言わない。
 ただ、頭とお尻から生えている『それ』はさすがの一言に尽きる。

 当然、ぬれぬれになる前に『それ』をもふらせてもらった。GJ!

 ・・・。

 続いて、モリオン。
 ドールのお下がりであるセンスの良いメイドさん風のゴスロリ衣装を丁寧に、まるでお嬢様の服を扱うかの如く、それは丁寧に脱がせていく。だって、雑に扱うとドールが(ry

───ぴくぴく。

「ありがとう、なのだ!」
「さすがだな」

 何が、とは言わない。
 ただ、モリオンと言えば、体の割に太く大きな尻尾に目がいきがちだが、実は服で隠れて見えなくなってしまっている小さな『それ』こそが至高なのである。

 当然、服から解放されてパタパタしている『それ』を見て癒されたGJ!

 ・・・。

 そして、最後は本日のメインディッシュであるニケさんだ。

「えっと.....。は、恥ずかしいです。それに、脱ぐだけなら私一人でもできますので.....」
「ダメです。これは俺の仕事なんです。.....そうだよな? アテナ」
「そだねー! ニケもお風呂のしきたりは知ってるでしょー( ´∀` )」

 しきたり(アテナ流)とは所謂規則。
 そして、上司であるアテナからの言い付け。

(従ってください、ニケさん! こんな時だけ超規則バカを放棄するとか都合良すぎます! 徹底してください!!)

 ニケさんからの承諾を得ずに、俺は与えられた仕事に勤しむことにする。
 これは俺が悪いのではない。仕事なんだから仕方がないのである。ひゃっほ~い!社畜精神バンザイッ!

 ニケさんの見事にビシッと着こなした銀色の柳の紋様が刺繍された漆黒色の着物を、それはもう震える手で丁寧に脱がせていく。
 なんというか、着物のような高級感溢れるものを手にする時は緊張して手が震えるものだ。え?震えないって?.....ハイハイ。俺は庶民。庶民。下らないこと言って、悪うござんしたね。

 それにしても.....。

───シュル。
───シュル。

「.....(ごくっ)」

 なんでこう着物が擦れる音というか、衣擦れの音はこうもえっちぃものなのだろうか。
 変に意識してしまって、心が落ち着かない。わくわくしてしまって、逸る気持ちが抑えきれない。

 そして、露になるニケさんの至高なる美体。

───ぶっ!

「だ、大丈夫ですか!?」
「す、すいません.....。だ、大丈夫ですから。.....でも、さすがですね」

 何が、とは言わない。
 ただ、思わず鼻血を吹き出してしまった。あまりにも美し過ぎる。

 大きいだけが人権じゃない。小さいだけも正義じゃない。
 俺はニケさんの『それ』さえあればしあわせなのである。GJ!

「そ、そんなに見つめられると、は、恥ずかしいです.....」


 そんな恥ずかしがっているニケさんもExcellentさいこーです!


□□□□ ~あわあわ~ □□□□

 脱衣を済ませ、お姫様抱っこで全員を浴室に運び終えた。
 これも俺の仕事だから仕方がない。と言うか、仕事とはいえ、ニケさんをお姫様抱っこしたのは何気に初めてだったかもしれない。

 だからだろうか、「は、恥ずかしいです。.....で、でも、嬉しすぎて昇天してしまいそうです」と、真っ赤になってしまった顔を手で覆い隠していたニケさんは最高だと思います。
 俺は目で至高なる美体を隅々まで犯し.....じゃなくて、楽しみ、手で至高なる美尻を堪能させて頂きました。

 そして、今度は皆の体を手で犯し.....じゃなくて、楽し.....でもなくて、洗う場面だ。

「いつもよりも興奮しておるのぅ」
「失礼な! いつも興奮しているみたいに言うな!」

 全く.....。なんて目敏い子だ。
 そういう(えっちぃことに関して)目敏い子は嫌いです!俺の楽しみを奪わないで!!

 さて、早速掛け湯をして皆を洗っていこう。

「最初はいつも通りアテナな?」
「はーい! よろしくねー( ´∀` )」

 俺は自身の手にボディーソープを馴染ませ、一気に泡立たせる。スポンジ?使う訳ないだろ?

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『人の手は最高のスポンジであると見つけたり』
                 by センメルなんとかさん
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 アテナのお楽しみポイントは、なんと言ってもぷりんっとした大きなお尻とたゆんたゆんっな大きなおっぱいだ。いや、むちむちっな肉つきの良い太股やむにむにっとしたお腹も捨て難い。うん。まぁ、全身がお楽しみポイントみたいなやつだ。

 とりあえず、ぷりんっとした大きなお尻を洗う揉む

───もみもみ。

 うむ。安産型の良いお尻だ。
 アテナはきっと子沢山女房になることだろう。まぁ、誰の子を産むのかは知らないが.....。俺?HAHAHA。冗談は言いなさんな。

 次は洗う揉む場所を移して、たゆんたゆんっな大きいおっぱいだ。

───むにゅむにゅ。

 ふぅ。押せば押すだけ沈んでいき、沈んだ分まで押し返される。実に素晴らしい!
 まさに『アテナといえばおっぱい。おっぱいといえばアテナ』の代名詞にふさわしいおっぱいだった。

「歩はいつもお尻とおっぱいだよねー(o゜ω゜o)」
「バカ言うな。.....と言うか、よく見てるじゃねぇか」
「とうぜーん! だってー、きもちいいんだもーん(〃ω〃)」
「ならば良し!」

 と言うことで、最後の妖精さんの部分はサッと洗って(デリケートな部分だしな!)、これであわあわアテナの完成だ。

「めぇー( ´∀` )」

 羊のつもりだろうか。
 そう見えなくもないが.....。でも、かわいい。

 ・・・。

「よし。次はドールだ」
「うむ。しっかりと洗うのじゃぞ?」

 再び、自身の手にボディーソープを馴染ませ、一気に泡立たせる。スポンジ?使う訳.....(ry

 ドールのお楽しみポイントは、なんと言ってももっふもふなケモミミとふっさふさな2本の尻尾だ。
 それと、燦々ときれいに輝く美しい髪も洗っていて楽しくなってくる。

 では、早速許可を貰い(いきなり触ると、まだほんの少し体が強張る為)、もっふもふなケモミミを洗うもふもふする

───もふもふ

 もっふもふ~。この感触を味わうと、もう別のもふもふでは我慢できなくなる中毒性がある。
 以前、ねこみのネコミミをもふらせてもらったことはあるのだが、それとは比較にならない程のもふり具合だ。

 更に許可を得て、洗うもふもふする場所をふっさふさな2本の尻尾に移す。

───もふもふ。

 もっふもふ~。ぬれぬれになることで、また違った感触が得られるから堪らない。止まらない。
 普段の尻尾はふさふさのふかふかで気持ちいいのだが、今のぬれぬれの尻尾は俺の手にまとわりつくようにしっとりと、でも、まるで髪をいているかのようにスッと俺の手をなでていく。

「これ。そこ耳や尾ばかりではなく、他も洗わぬか。夢中になりすぎなのじゃ」
「バカ言うな。これこそ俺の求めた至高なるもふもふなんだぞ? 止められるか!」
「.....む? な、ならば仕方がないの。くふふ。感謝するが良い! 存分にもふもふするのじゃ!」
「恐悦至極」

 と言うことで、ドールもアテナ同様、最後のささやかな湿地帯の部分はサッと洗って、これであわあわドールの完成だ。

「ふむ。やはり文化革命産のぼでぃーそーぷは目を見張るものがあるのじゃ」

 オシャレだけではなく、美容にもうるさいドールらしい感想だ。
 ほら。いつまでもボディーソープの検証をしていないで、そこをどけ。邪魔だ。

 ・・・。

「お姉ちゃん達の次はモリオンだな」
「なのだ!」

 三度みたび、自身の手にボディーソープを馴染ませ、一気に泡立たせる。スポンジ?.....(ry

 モリオンのお楽しみポイントは、なんと言っても慎ましやかな角とぴくぴくっとした小さな翼だ。
 それに、モリオンのトレードマークである体の割に大きな尻尾は、『見ても良し・触っても良し・抱いても良し』と3拍子揃っている優れものである。しっかりと洗わせて頂くでありますよ~。

 早速、恥ずかしがって隠れている(ただ単に髪で隠れているだけ)慎ましやかな角を洗わせてもらう。

───キンキンキンキンキン!

 あっ。違った。
 こんな音、するはずがない。

───きゅきゅきゅ。

 ふむ。やはり角はいい。

 それはそうと、俺は常日頃からえっちぃ雑誌を生業としている方々に物申したいことがある。
 特に人外っ娘をメインに据えている方々に、だ。

 このモリオンもそうなのだが、人間にないところを攻め.....じゃなくて、洗うから面白いのである。
 それなのに、人外っ娘を描いておいて、おっぱいやお尻しか攻め.....ではなくて、洗わないとか2流。2流。本当の1流とは、人間に無い部分(角や翼、尻尾など)を攻め.....もういいや。攻めてこそ、超1流なのである。(※主人公の個人的な感想です)

 角について熱く語りすぎてしまったようなので、洗う場所をぴくぴくっとした小さな翼に移す。

───キンキンキンキンキン!

 あっ。また違った。
 こんな音、するはずがない。

───しゃかしゃかしゃか。

 実は、この翼こそが、モリオンの弱点ならぬ気持ちいいところ(性的な意味で)なのだ。
 先程まで「くすぐったいのだ!」と言っていたモリオンが、今は「はぁ.....」と子供らしからぬ甘い吐息を漏らしているのが良い例である。

 一応言っておくが、俺は普通に洗っているだけだ。
 断じて、えっちぃことをしている訳ではない。さすがに、モリオンに対してそれはない。

「とっても気持ちいいのだ! お風呂は最高なのだ!」
「そうだな。お風呂は最高だな。だから、大人しくしろ? 洗いづらいぞ?」
「ごめんなさい、なのだ。我はもっと洗って欲しいのだ!」
「だから、大人しくしろっての!」

 と言うことで、お姉ちゃん達同様、最後の妖精さんの部分はサッと洗って、これであわあわモリオンの完成だ。

「くぁぁあああ! アユム! またお願いします、なのだ!」

 モリオンは「のだー!」とかわいく万歳して嬉しそうに微笑んでいる。かわいい。
 そんなモリオンの姿に、なんともほっこりとさせられてしまった。

 ・・・。

「お待たせしました、ニケさん。こちらへどうぞ」
「は、はい。よろしくお願いします.....」

 俺は、それはもう猛烈な勢いで自身の手にボディーソープを馴染ませ、一気に泡立たせる。スポ.....(ry
 一方のニケさんは、お姫様抱っこの時点で既にバッチリと裸を見られてしまったというのに、今更ながら恥ずかしそうに要所要所を手で覆い隠している。くぅ~!その羞恥心が堪らんッ!

「ち、違います!.....い、いえ、恥ずかしいのは恥ずかしいのですが.....」
「と言いますと?」
「そ、その.....。わ、私の体はアテナ様と比べるととても貧相ですので、万が一にも歩様の気分を害してしまわないかと心配なのです」
「なんだ。そんなことですか」
「むぅ! そんなことではありません! 私にとっては死活問題なのです!」

 おっと。怒らせてしまった。だが、気にし過ぎではないだろうか。
 ニケさんの美しい体は、そこにあるだけでも鼻血ものなのだが.....。

「そ、そうなのですか?」
「はい。俺はアテナに劣らず美しいと思います」
「!! う、嬉しい、です。では、こんな貧相な体でも、あ、愛して頂けるのですね?」
「貧相かどうかはともかく.....。それら全てを含めて、俺はニケさんのことが好きですよ」

 どうやら、あのデキるお姉さんであるニケさんですらも悩むことはあるようだ。
 いや、ほぼほぼ完璧な肢体を持つアテナがいつも側にいたからこそ、なのかもしれない。そう言えば、ニケさん以上に美しいアルテミス様ですらも自分を過小評価していたきらいがある。

 そう考えると、アテナは無自覚で多くの人並びに女神様に、多大なるダメージ及びショックを与えているのではないだろうか。ただ、アテナのせいではないとは言え.....いや、アテナのせいか。本当に、この駄女神はどうしようもない女神である。

 さて、ドールが「いつまでもいちゃいちゃしておらぬで、早う洗わぬか」とせっつくので、早速ニケさんの体を堪能.....じゃなくて、洗おうと思う。

 まずは恒例の背中からだ。

───ツツツっ。

 白く、スラッとしなやかに描かれた曲線美。ほのかに温かく、すべすべしていてとても気持ちがいい。
 そんな美しい曲線美に指を這わせると、ニケさんからは「んぅ.....」と悶えるような甘い吐息が漏れてくる。な、なんかえっちぃな.....。

 次はお待ちかねの美桃こと美尻だ。

───もみもみ。

 さすがに「私、これでも物理派なんです!」と言うだけあって、キュッと引き締まっている。
 しかし、根っからの戦闘女神であるアルテミス様とは異なり、キュッと引き締まっている中にも女性としての緩さというか柔らかさが感じ取れる。俺としては、もう少しお肉が付いてるほうがGOODなのだが、これはこれで良い桃だと思う。

 続いて、ニケさんが「貧相で申し訳ありません.....」と気に病んでいる部分へと手を伸ばす。

───もにゅもにゅ。

 触れてみた感じだと、別に気に病む程ではない。
 俺の手の中にピッタリと収まるこのジャスト感。いつまでも揉んで.....じゃなくて、洗っていたい気分だ。

「ほ、本当ですか!?」
「はい。とても気持ち.....ごほん。とても素晴らしいですよ」

 もう一度言うが、大きいだけが人権じゃない。小さいだけも正義じゃない。
 俺はニケさんの『それ』さえあればしあわせなのである。このほどほど感が俺は好きだ!

 さて、ようやくニケさんの不安要素を取り除けたようなので、最後のきれいに手入れされた湿地帯はサッと洗って、これであわあわニケさんの完成だ。

 ・・・。

 俺以外の皆があわあわもこもこしている。
 なんとも言えない疎外感。俺も早くあわあわもこもこしたい。いや、あわあわもこもこにして欲しい。

 そして、遂に訪れたその時。

「じゃー、次は歩の番ねー( ´∀` )」
「待たせたの、主。今日も主の奴隷としての務めを果たすのじゃ」
「アユムも我みたいにきれいきれいにするのだ!」
「.....」

 キ、キタ━━━━━━━━━━━━ !
 よろしくお願いしま~す!! 

 すっぽんぽんかつ仁王立ちで構える俺に、あわあわもこもこなちびっこ3人組が静かに忍び寄る。
 その表情からは、『洗う』というよりも『遊ぶ』といったものがちらほらと見え隠れしているが、まぁこの際いいだろう。

 そんないつもの光景に待ったが入る。

「ちょっとお待ちください」

 当然、声の主はニケさんである。
 そして、神妙な面持ちでこちらを見ている。.....あれ?何を神妙に見ているの!?

「提案があるのですが、よろしいでしょうか?」


 ニケさんの提案とは一体何か。次の言葉が待たれる。


□□□□ ~お風呂の問題点~ □□□□

「いかがでしたでしょうか?」
「さ、最高れふ.....」

 ふらふらする。マジでのぼせそうだ。
 それぐらい、ニケさんの提案サービスは素晴らしかった。

 正直、アテナ達の前で『あれ』を見せてもいいものなのかどうか迷ったが、ニケさんの「これも社会勉強の一環です」との説得ゆうわくに負けてしまった。
 確かに、普通に過ごしていては滅多にお目にかかる機会がないだけに、社会勉強の一環だと言われたらその通りだとは思う。あれが社会勉強.....。ふぅ~。詭弁だな。GJ!

 とりあえず、楽しいあわあわタイムが終了したので、後は湯船に浸かってのまったりタイムのみとなる。
 そう、まったりタイムだけなのだが.....。

「どうするー(。´・ω・)?」
「そうだなぁ.....」

 困った。非常に困った。
 湯船に浸かるにはあまりにも浴槽よくそうが小さ過ぎるのだ。

 いま俺達の目の前にあるのはドラム缶のそれだ。
 当然、ドラム缶があるのではなく、何の木材かは不明だが、ドラム缶のような形をしたお風呂がある。

 所謂、五右衛門風呂というやつだ。

 この世界でも、お風呂に入るという文化は当然のことながらある。
 しかし、お風呂そのものがまだ嗜好品扱いとなっており、貴族ぐらいしか楽しめていないのが現状である。
 しかも、浴槽に至っては、まだ文化革命の影響が十分に行き渡っていないのか、はたまた勇者達が秘匿しているのか、文化革命から100年以上経った今でも五右衛門風呂という有り様だ。(※世界編! 世界の倫理観 参照)

 当然、この貴族御用達の宿屋で用意されていたお風呂も五右衛門風呂である。

 今まではそれでもよかった。
 俺とアテナ、ドール、モリオンの全員が、多少窮屈であっても入れなくはなかったのだ。モリオンが120cm台と小柄なだけに4人でも入れたのである。

 しかし、そこにニケさんが加わってきた。

「あ、あの。なんでしたら、私は遠慮しますが.....」
「いやいやいや。いくらニケさんでも、それは断じて認められません」

 ニケさんはそこまでお風呂が好きではないらしい。
 かと言って、嫌いという訳でもなく普通なんだとか。だからと言って、入らなくてもいい、ということには繋がらない。繋げない。繋げちゃいけない。少なくとも、俺はニケさんと一緒に入りたい。

 となると、順番に入るしか.....。

「えーr(・ω・`;) 私はいやだよー」
「こればっかりは姉さまに賛成かの。妾もさっぱりしたいのじゃ」
「わ、我は別にいいのだ。.....でも、お姉ちゃん達と一緒に入りたいのだ。.....でも、このままだと悪い子になってしまうのだ」

「.....」

 お風呂大好き組の気持ちは分からなくもない。
 お風呂でさっぱりすることは一日の集大成とも言えるものだ。その醍醐味を知らない身だったのならまだしも、それを知ってしまった今では耐えられるものではない。

 特に、アテナは長風呂を楽しむ傾向があるから、絶対に譲る気はないだろう。
 ドールはドールで、アテナに勝るとも劣らずなお風呂大好きっ子娘なので、こちらも相当厳しい。
 モリオンはアテナやドール程ではないが、お姉ちゃん達と一緒に入りたそうにしているし、できることなら入れてあげたい。そもそも、小さい子モリオンだけ除け者にするとか、俺のガラスのハートが耐えられそうにない。

(ここは無理してでも全員で入るしか.....。いや、だがしかし、どう見たって無理だしなぁ.....)

 そんなことを考えていたら、この難局時に動いたのは当然こいつだった。

「じゃー、私は先にはいってるねー( ´∀` ) あとはよろしくー!」

 そう、みんなご存知ことアテナだ。
 しかも、この駄女神は俺が困り果てているというのに、何の解決策も示さないままさっさとお風呂に入ってしまった。今では「ふぃー! 一番風呂さいっこーo(≧∇≦)o」とか親父臭いことをヌカしている始末.....。このくそ駄女神が!

 更には.....。

「ハァ.....。仕方のない姉さまなのじゃ。ちと連れもどしてくるかの」

 そう言って、アテナの元に赴いたドールは嬉々としてお風呂に浸かってしまっている。連れ戻してくるとは一体.....。おのれ、裏切ったな!?ドール!!

「アユム.....」
「うっ.....」

【なんと モリオンが お風呂に 入りたそうに こちらを見ている!】

 → 入れてあげる。
   我慢しろや!このドチビが!!

「.....」

 こんなん選択しようがないやんッ!
 これで、仮に『我慢しろや!このドチビが!!』を選択して、【モリオンは 寂しそうに 去っていった】とかになったらシャレにならない。

 結局.....。

「ハァ.....。いいよ。行っておいで。モリオンは体が小さいんだから、アテナかドールのどっちかに必ず支えてもらうんだぞ?」
「はーい、なのだ! 行ってくるのだ!」

【モリオンは 嬉しそうに 湯船に 駆け込んだ!】

 やかましいわ!

 と言うよりも、モリオンは始めからお風呂に入れるつもりではあった。
 モリオンを含め、【140cm以上・大・大・130cm未満】の4人までは入れるのだから、モリオンを省く道理はない。それに、例えモリオンを省いたところで、【大・大・大・大】の4人が入れる訳ではないのだから.....。

「ハァ.....」
「.....」

 取り残された俺とニケさん。
 そして、湯船に浸かれる権利は残り1枠。

「私は遠慮しますので、どうぞ歩様がお入りください」

 いやいやいや。冗談じゃない。それじゃ、何の解決策にもなっていない。
 それに、その案は「認められない」と先程しっかりと伝えたはずだ。

「.....それ、次言ったら本気で怒りますね?」
「!! も、申し訳ありません!」

 謝罪するよりも打開策を考えて欲しい。
 確かに怒りはするが、ニケさんのことを嫌いになんてなる訳がないのだから。.....も、もしかして、見透かされてる!?

 ・・・。

「行きましょうか」
「え、えぇ.....」

 結局、このままでは湯冷めしてしまうということで、ニケさんと二人して湯船に突撃することにした。
『下手の考え休むに似たり』という諺がある。考える前に、無理だと諦める前に、一度は挑戦してみるべきだろう。それでダメだったら、その時はその時だ。

 ニケさんと一緒に、アテナ達が気持ち良さそうに浸かっている湯船に無理矢理入り込む。

「う、うーんr(・ω・`;)」

 アテナの無駄に肉付きの良い贅肉ぜいにくをめいっぱい押しつぶす。
 ぷよぷよしてんじゃねぇぞ!この駄女神が!!色揃えて全消ししてやろうかッ!?

「ちょっ!? あ、主!? 急に積極的なのじゃ!!」

 ドールの華奢な体を、これでもか!とばかりに俺に寄せる。
 あっ!こら!変なところを触るんじゃねぇ!こんな時に発情すんなッ!!

「わっぷ.....。く、苦しいのだ.....」

 モリオンの小さな体だけは溺れさすまいと気を付ける。
 もうちょっと我慢しろ、モリオン!あと少しでアテナを全消しするからなッ!

「さ、さすがにこれは無理があるのではないでしょうか? あ、歩様の、歩様が.....」

 ニケさんの体は俺のものだ。向かい合って、可能な限り抱き締める。
 例え、アテナやドール、モリオンであっても、ニケさんの美しい肢体に触れさせてなるものかッ!

 ・・・。

「「「「「.....」」」」」

 結果、全員で入ることには成功した。

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『為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり』
                             by 上杉 鷹山
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 確かに、その通りだった。
 俺は強き意思で成し遂げることに成功したよ、鷹山さん。HAHAHA。

「成功したよ、鷹山さん。じゃなーいヽ(`Д´#)ノ」
「.....なんだよ?」
「せまいでしょー! でろー!!」

 だまらっしゃい!

 しかし、アテナが怒る理由は痛い程よく分かる。
 狭いだけではない。くつろげないのだ。いや、くろげないだけならまだいい。あまりにも狭すぎて、あまりにも窮屈すぎて、湯船に浸かっているほうがストレスを感じるのである。

 湯船に浸かってさっぱりしたいというのに、湯船に浸かることで逆にストレスを感じてしまうというこのマッチポンプ.....。へへっ。嫌いじゃない。.....いや、やっぱり嫌いかも。

「なら、早くでろーヽ(`Д´#)ノ」

 このままでは全員に悪影響が出るかもしれない。
 だから俺は敢えて言おう。

「だが断る!」

 と.....。

 出るならお前が出ろや!くそ駄女神が!!


 どうやら、『誰の目も憚ることなくキスができる場所を探す』件だけではなく『みんなで仲良くゆったりと入れるお風呂』の件も目下の急務に加える必要性があるようだ。

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後書き

次回、本編『問題点の解決策』!

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【本編の簡単な経緯】

『おはようのキス』・『おやすみのキス』・『いただきますのキス』・『ごちそうさまのキス』・『いってらっしゃいのキス』・『おかえりなさいのキス』、全てのキスにニケの思惑が隠されていた。



とにかく、キスしまくらないといけないことが発覚したので、落ち着いてキスできる場所を探す必要がある。



夜、ニケを含めたお風呂で最高のひとときを得る主人公。



お風呂が小さ過ぎ!問題が勃発。
ニケ以外から不満続出。



キスできる場所だけではなく、お風呂の件も急を要する必要が出てきた。

                                   以上。

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今日のひとこま

※このひとこまもえっちぃ回です。苦手な方は読み飛ばしてください。


~ニケのすんばらしい提案サービス~ 

これはみんなをあわあわ状態にした後のお話である。

「提案があるのですが、よろしいでしょうか?」
「なんでしょうか?」
「普段、アテナ様達は歩様のお体を洗われておりますよね?」
「そうですね。そういうしきたりですから(うん。そういうしきたりだから仕方がない)」

「それは存じておりますが、ここは私一人で洗わせて頂けないでしょうか?」
「え? どうなんだ?」
「理由はー(。´・ω・)?」
「不公平です。私一人だけ、アテナ様達より洗っている回数が少ないです」

理由、しょっぼ!?
いや、彼女としての矜持か?

「うーんr(・ω・`;) ならしかたないねー。いいよー」
「よ、良いのか、姉さま!?」
「だってー、ニケだけかわいそーだもーん(´・ω・`)」
「.....ヘリオドール。何か不満でもあるのですか?」

「い、いえ。ね、姉様がそれで良いなら、妾も特に何もないのじゃ」
「モリオン。あなたはどうですか?」
「かわいそーなのはダメなのだ! お姉ちゃん(=ニケ)が洗うのだ!」
「と、いうことです。歩様もよろしいでしょうか?」

「はい。それではお願いします」
「ふふっ。では、準備をしますね」
「準備.....ですか?」
「はい。エロースから教わった究極の洗体技術です」

ニケさんはそう言うと、いそいそと準備を始めた。
取り出したるは大きめのマットに.....と言うか、マット!?

「あ、あの。それって、まさか.....」
「あれ? 歩様はご経験ないはずですが.....」
「いや、まぁ、確かに無いですけど.....。そういう度胸もありませんでしたし」
「でしたら、楽しみにしていてください。これでも免許皆伝の腕前だと太鼓判を押されました!」

「免許皆伝の腕前.....(ごくっ)」
「では、先にオイルを人肌の体温に温めておきますね。冷たいとビックリしてしまいますから」
「リアルッ!?」
「ふふっ。少し臨場感を出しましょうか?」

「と言うと?」
「時間はいかがなさいましょうか?」
「本当にりあるッ!?」
「では、お客様。そちらに寝転んでお待ちください」

リアルすぎぃ!!
と言っても、経験無いんだけどな!HAHAHA。

こうして、俺はニケさんのマットプレイ(えっちぃこと無し)を堪能することになった。


エロース!お前、最高かよ!!

「歩くだけでレベルアップ!~駄女神と一緒に異世界旅行~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

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