歩くだけでレベルアップ!~駄女神と一緒に異世界旅行~

なつきいろ

第163歩目 さらなる問題点!


前回までのあらすじ

モリオンに母親ができた!

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□□□□ ~お金は稼ぐものなんだぞ~ □□□□

 流通の町ヴェルナシュ。

 その名の通り、流通を主とした町となっていて、ベルジュのように観光やグルメといった特徴らしい特徴はこれといって何もない町だ。
 敢えて言うのなら『働く為に作られた町』、『海都ベルジュ、海産物の村コルリカ、新興の町ルコッタを支える為にある町』といった、オフィス街に近い感じの町だと言える。

「ここつまんなーい(´-ε -`)」

 当然、そんな場所にアテナが興味を引かれるはずもなく、当たり前のように文句を言い出した。
 先日、ヴェルナシュに到着して軽く観光しただけなのにだ。

 致命的なのは、ヴェルナシュに特産品と言えるものが全くないことと、ベルジュの滞在期間が予定よりも相当短かったことが、アテナの不満を大きくしている。

「ねぇー。海産物の村ってとこいこー(・ω・´*)」
「そうだなぁ.....。じゃあ、船が出る明後日には出発するか」

 こうして、明後日には海産物の村コルリカへと旅立つことが決定した。
 朝からずっとアテナがうるさかったということもあるし、ベルジュを予定よりも早く出なければならなかったという事情もあったことだし、今回はアテナの要望を叶えてあげよう。

 そういう訳で、今日と明日はベルジュで出来なかったことを優先的に行おうと思う。
 そこで、ヴェルナシュに着いた翌日、俺達はとある場所を目指していた。

「今日はどこ行くのだ?」
「ダンジョンだな。モリオンが加わったから、PT戦がどんなものになるか見てみたい」

 もともと、モリオンを加えたPT戦はベルジュで試す予定だった。

 今後は力を求める為にも、積極的にダンジョン攻略を行っていくことになる。
 しかし、そうなると俺がダンジョン攻略をしている間、アテナとドールはどうするのかということが問題になってくる。

 結論から言うと、王都フランジュの時のように、アテナやドールの面倒を安心して任せられる人がいない以上は一緒に連れていく他ない。
 だが、Bランク以上のダンジョンともなると、言葉は悪くなるが二人とも足手まといでしかないのも事実だ。

 そこに、新戦力としてモリオンが新たに加わってきた。
 それはつまり、Bランク以上のダンジョンであっても、アテナとドールを連れていくことができるかもしれないという可能性が生まれたことに他ならない。.....まぁ、もともと、二人を残していくことに一抹の不安もあったことだし。

 それを、ベルジュのAランクダンジョンで試す予定だったのだが、まさかの追放で実験叶わず。
 だから、ここヴェルナシュで、モリオンを加えたPT戦の是非を図ろうと思っている。モリオンの強さ自体はフォボス戦で分かっていることだが、PT戦はまた違ったものが求められることだし、一度見ておく必要はあるだろう。

「ダンジョン.....?ダンジョンってなんなのだ?」

 そう言えば、モリオンはダンジョンが初めてだった。
 これからダンジョンに向かうにあたって、モリオンにもちゃんと説明しておかなければいけないだろう。

「魔物がいっぱいいて、お金を稼ぐところだな」
「お金なのだ?お金はあるものじゃないのだ?」

 モリオンが、んー?と小首を傾げている。かわいい。

 モリオンの疑問は最もだ。
 モリオンはつい最近までお金という存在を知らなかったばかりか、教えてもらって以降も、お金はあるのが当たり前のような生活を送ってきた。

 お金をどうやって得ているのかなど全く知らずに.....。
 また、俺も教えることなど全くもせずに.....。

 これはモリオンがPTに加わって以降、旅に次ぐ旅、観光に次ぐ観光で、ダンジョンなど全く行っていなかった弊害とも言える。
 ここできっちりとお金について教えておかないと、このままでは『お金はあるのが当たり前』と思うようなバカ姫様が生まれてしまうことになる。

 それだけは(自称)教育親として、なんとしてでも防いでおきたい。
 本当の意味でのおバカさんはアテナだけで十分だ。

「あのな、お金ってのは稼ぐものなんだぞ?
 食べ物と一緒で、当たり前のようにあるものじゃないんだ」
「そうなのだ?じゃー、お金を稼がないとご飯は食べられないのだ?」

「そういうこと。『働かざるもの食うべからず』って言ってな。
 ちゃんと働いていないやつは、そもそもご飯を食べられないものなんだ」
「わ、我はどうなるのだ!?悪い子だったのだ!?」

 こういう自己をきちんと振り返り反省できるところは、モリオンのいいところであり、素直なところだとも思う。

「しっかりはたらかないとねー( ´∀` )」
「.....」

 お前が言うなっ!
 ドールはともかく、一番働いていないお前がそれを言うか!?

 とりあえずバカの頬をつねりつつ、モリオンへの期待感をそれとなく伝えていく。

「これから頑張ればいいんだよ。そうすればお金もいっぱい稼げるしな」
「我がいっぱい頑張ったら、ご飯もおやつもいっぱいになるのだ?」
「そういうこと。あと、いっぱいいい子にもなれるな」
「おー!我はいっぱい頑張るのだ!いい子になってお金を稼ぐのだー!!」

 モリオンは「のだー!」とかわいく万歳をして、めらめらとやる気に燃えている。
 とてもありがたいことなのだが、ちらっと見えたそのつぶらな瞳には$マークが映っていたような.....。


(HAHAHA。ま、まぁ、お金に無頓着なよりかは守銭奴気味のほうがいいか.....)


□□□□ ~初のPT戦~ □□□□

 ここヴェルナシュには2つのダンジョンがある。

 ランク的にはEとDランクなのだが、1つは現在閉鎖中だ。
 それもクリアされて閉鎖しているのではなく、ダンジョンマスターが老衰で亡くなったから閉鎖しているらしい。(ギルド談)

 つまり、ダンジョンマスターになりたいと思うのならばチャンスという訳だ。
 しかし、ここ1年ずっとダンジョンは閉鎖しているとのこと。

 当然といえば当然なのかもしれない。
 働いている人以外、町に冒険者はおろか町人の人影すらほとんど見当たらないのだから.....。

 徹底したオフィス街ぶりと言えるだろう。
 むしろ、こんな状態でDランクまでダンジョンのランクを上げられたことのほうが奇跡に近い。.....いや、1つしかないからか?

 冒険者どころかダンジョンマスターにとっても、ここヴェルナシュはあまり旨味のない夢も希望もない土地なのかもしれない。
 そして、それを表しているのかは分からないが、ここヴェルナシュの冒険者ギルドには、あのどこにでもいる五十音姉妹が誰もいないのだからよっぽどなんだと思う。

 そんな(冒険者にとって)夢も希望もない町ヴェルナシュのDランクダンジョンへと、俺達は現在やってきている。
 モリオンがPTに加わっての初めてのPT戦だ。.....と言うか、ダンジョンに来るのも久しぶりなような気がする。

 フォーメーションはドールと協議した結果、以下となった。

 ← (モリオン) (俺) (アテナ)
              (ドール)

 モリオンを前衛に、俺が中衛、そして、アテナの面倒を後衛のドールが見るといった布陣だ。
 前衛を2枚にするよりかは、魔法も使えるオールマイティーな俺が中衛に入ったほうがいいだろうとのこと。俺に異論はないので、それに従う。

「.....我はお姉ちゃん達と一緒じゃないのだ?」
「後ろがいいのか?一番頑張った子が一番多くのご褒美を貰えるんだぞ?本当にいいんだな?」
「ま、前でいいのだ!我が前なのだ!」

 ちょろゴン(笑)

 モリオンも納得したようなので、これが正式なフォーメーションとして決定でいいだろう。
 早速、この布陣をもとにダンジョンをどんどん攻略していく。

 ・・・。

 10階層。

「のだぁぁあああ!」
「ク、クェェエエエ.....」

 モリオンの強烈な一撃によって、階層主のよく分からない鳥が断末魔を上げて消えていく。
 ここまでは、全てモリオンの独壇場ともいっていい結果をあげている。特に階層主戦 (=単体戦)においては無類の強さを誇っている。

「さすがはトカゲというところかの。階層主戦なら、それこそ上位のランクでも通用しそうなのじゃ」
「だなぁ。単純な強さなら、俺よりも遥かに強いしな」

 モリオンの正解なステータスはスキルレベル差の影響で見れないが、アテナの言葉を信じるなら、人間ver.でもオール20000超えとのことなので当然の結果といえば当然の結果なのだろう。
 ちなみに、スキルのon/offは本人の意思で自由にできるものだが、モリオンはそれがまだできないらしい。

 その後もモリオン無双は続いていく。
 15階層、20階層、25階層、30階層と次々と問題なくダンジョンを攻略していく。

「アユムー!どうなのだ!?我は頑張ってるのだ!?いい子なのだ!?」
「よし。よし。モリオンはいい子だぞ」

───ぽふっ。ぽんぽん

「おやつはいっぱいにしてあげるからな?」
「やったのだー!もーっと頑張るのだー!」

 頭をぽんぽんされたモリオンは、のだー!とかわいく万歳して嬉しそうに微笑んだ。かわいい。
 いくらDランクダンジョンとは言え、ここまでは100点満点の仕事ぶりだ。ご褒美は当然の結果だろう。

「大丈夫そうだの」
「そうだな。とりあえず、今日は鬼門となる55階層までいってみるか」
「分かったのだ!頑張るのだ!」

 こうして、目標階層を設定した上で、再びダンジョン攻略を続けていくことになった。
 そして、ここまで静かなアテナはというと.....。

「.....すー.....すー.....おかわりー.....(^-ω-^)」

 当然のように飽きてしまったらしく、俺の背中におぶさったまま汚いよだれを垂らしつつ、かわいい寝顔で熟睡していた。


 このくそ駄女神はっ!!


□□□□ ~実験の結果は!~ □□□□

「クカァァアアア!」
「おっと。ファイアーアロー!」

 モリオンの脇をすり抜けてきたカラスのような鳥の魔物にファイアーアローが突き刺さる。

「カ、カァァアアア.....」

 所詮、Dランクの魔物である。
 雑魚においては、モリオンに勝るとも劣らない無双を誇る『雑魚キラー』として評判の高い(別に高くない)俺の敵ではない。

「クカァァアアア!」
「.....またか。ファイアーアロー!」

 俺達は現在51階層にいる。
 50階層までは1匹たりとも脇をすり抜かせることなく魔物を倒してきたモリオンではあるが、ここにきてこういうシーンが目立つようになってきた。

 原因は幾つかある。

 まずは、一度に遭遇する魔物の数が大台の10匹になったこと。
 今までは9匹だったのだが、1匹増えるだけでも結構違うものだ。精神的なものとか、注意力的なものとか。

 次に考えられるのが、魔物の知能指数の上昇といったところだ。
 階層が増えていくにつれ魔物のステータスが上がっていく訳なのだが、大台の階層、所謂50階層や100階層あたりになると上昇値が目に見えて急増していく。そうなると、必然的に魔物の群れを統率するリーダー的存在が出てくることになる。
 つまり、魔物であっても集団戦を挑んでくるようになるということだ。

 そして、最も致命的なのが.....。

───ブゥゥウウウン!

 モリオンの尻尾攻撃が魔物の群れを襲う。
 当たれば、魔物の群れを一掃できそうなほどの威力だ。

「ボェェエエエ!」

 しかし、ぶっさいくな面をした七面鳥のような七面鳥じゃないような鳥の、これまたぶっさいくな鳴き声をきっかけに、魔物の群れがモリオンの尻尾攻撃の範囲をサッとものの見事に離れていく。

「くぅぅううう!!なーんで当たらないのだー!!」

 それを見て、地団駄を踏んで悔しがるモリオン。
 そして、そんなモリオンを嘲笑うかのように、モリオンの脇をスッとすり抜けてくる魔物達。

 ・・・。

 そう、最も致命的な原因というのが、モリオンがあまりにも単純過ぎることだ。

 戦法もくそもあったものじゃない。魔物と遭遇すれば、即尻尾攻撃とバカの1つ覚え。
 いきなりそんな大技をやったところで、「どうぞ避けてください」と言っているようなものだ。

 今まではそれでも良かったのかもしれないが、大台の階層となってくると話は変わってくる。
 いや、大台の階層であっても階層主ならそれでもいい。基本的に階層主はボス1匹であることが多いのだから。

 しかし、階層主に至るまでの雑魚はそうにもいかない。
 これはダンジョンあるあるなのだが、ボスよりも道中の雑魚のほうがめんどくさいことが多いのだ。

「「「「「クカァァアアア!!」」」」」
「.....ちっ!ファイアーアロー!」

 迫り来る複数の魔物に、これまた複数のファイアーアローを一斉に解き放つ。
 モリオンの頭に血が上がれば上がるほど、ファイアーアローの数は当然のことながら増えていく。

「当たるのだ!早く当たるのだー!」
「少し落ち着け、モリオン。そんなんじゃ、当たるものもますます当たらなくなるぞ?」
「むかぁぁあああ!!当たらないと我がいい子になれないのだぁぁあああ!!」

 しかし、俺の諫言はモリオンには届かない。

 う~ん。
 この状況は絶望的だなぁ.....。

「.....ドール、どう思う?」
「全然ダメじゃな。トカゲのはもはや戦いですらない。ただの遊びじゃ。ただのごっこなのじゃ」
「それは言い過ぎだろ.....。ドールは相変わらず厳しいな」
「事実であろう?それに主の言うた通り、ここまで様子見しにきて正解だったのじゃ」

 ドールの言う通り、鬼門である55階層まできて正解だった。
 何が絶望的かって、いま俺達が挑んでいるダンジョンがDランクであるということだ。

 魔物のステータス的には、モリオンのほうが圧倒的に勝っているのは事実。
 野球で例えるなら、地方の無名な低学年の少年団とプロがまさに全力で戦っているようなものだ。そして、プロが少年団に翻弄されているという現実.....。これを絶望と言わずしてなんというのか。

 俺がモリオンに期待しているのは、Bランク以上のダンジョンでも通用することだ。
 当然、DランクとBランクのダンジョンでは魔物の質が変わってくる。だから、こんなところで翻弄されてしまったのではお話にならない。

 何も俺は、俺以上であることをモリオンには求めていない。
 まだ子供だし、今までモリオンを見てきて、実戦の経験が少ないこともなんとなくは分かっているつもりだ。

 ただ、それでも.....。

 俺よりも遥かにステータスが高い以上、最低ラインとして「俺と同等もしくは俺八分目まで期待したっていいじゃない!」というのが本音だ。

 しかし、この状況では.....。

「トカゲでは上位のランクは通用せぬであろうな。
 通用するのは階層主のみ。.....いや、下手したら、階層主ですら翻弄されるやもしれぬ」
「.....」

 ぶっちゃけ、俺もそう思う。現状では俺五分目ですら怪しい。
 魔物の注意をほんの少し引き付けられるというメリットからして、いいとこ二分目といったところか.....。

 正直、それだったら居ないに等しい。
 いや、ステータス的には大丈夫だと思うが、万が一を考えるとモリオンの面倒を見ないといけなくなる分、居ないほうがマシまである。

 HAHAHA。俺も大概厳しいな.....。

「力に任せた戦いしかできぬというのが痛いのぅ」
「だなぁ.....」
「あと、姉さまに劣らずバカなのもいただけないのじゃ」
「.....そ、そこは改善の余地があるから!ただ素直なだけだから!」

 ドールの言いたいことはよく分かる。
 今回にしても、闇落ちした時のキャベツさんの挑発に易々と乗ってしまったことにしても、モリオンのおつむは決して良くはない。我慢を知らないというか、もとから短気というか.....。

 しかし、そこをなんとかしていくのが、(自称)教育親の俺の仕事だと心得ている。
 今はまだ子供なんだから、多少温かい目で見守ってあげるべきだ。

「とりあえず、トカゲを妾に預けよ。戦いのいろはを叩き込んでやるのじゃ」
「いいのか?」
「今のままではものの役に立たぬ。.....足手まといは3人もいらぬであろう?」

 3人.....ね。

 ちゃんと、自分も足手まといに換算しているところが、いかにもドールらしい。
 そもそも、誰よりも足手まといであることに歯痒い思いを抱いているのは忠誠バカであるドール自身だ。だからこそ、俺の力になれそうなモリオンがこの体たらくであることに我慢ならないのだろう。

「姉さまの教育に、トカゲの教育。全て、妾が引き受けたのじゃ!」

 いやいや、本当にありがとうございます。
 俺に過ぎ足るものが2つあるとすれば、それは『ニケさん』と『ドール』のことだろう。.....アテナ?アテナは知らんっ!


 この日、55階層を突破した俺は翌日1人でダンジョンを制覇して、次の目的地である『海産物の村コルリカ』へと旅立つことになった。


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『アテナ』 レベル:3 危険度:極小

種族:女神
年齢:ーーー
性別:♀

職業:女神
称号:智慧の女神

体力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50

装備:殺戮の斧

女神ポイント:220,240【↑3,300】(3日分)

【一言】なーんにもない町って暇だよねー(´・ω・`)
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アユムの所持金:3,767,902,200ルクア【↑4,000,000】(3日分)
冒険者のランク:SS(クリア回数:17回)

このお話の歩数:約87,000歩(3日分)
ここまでの歩数:約50,355,200歩

アユムの旅行年:26ヶ月+23日(↑3日)
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『アユム・マイニチ』 レベル:10034【↑8】

種族:人間
年齢:26
性別:♂

職業:凡人
称号:女神の付き人/竜殺しドラゴンスレイヤー
所有:ヘリオドール/ねこみ/ねここ

体力:10044(+10034)【↑8】
魔力:10034(+10034)【↑8】
筋力:10039(+10034)【↑8】
耐久:10039(+10034)【↑8】
敏捷:12494(+12434)【↑8】

装備:竜墜の剣ドラゴンキラー(敏捷+2400)

技能:言語理解/ステータス/詠唱省略

Lv.1:初級光魔法/初級闇魔法

Lv.2:浄化魔法

Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知/隠密
   偽造/捜索/吸収/治癒魔法/共有
   初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法
   初級土魔法/ 物理耐性/魔法耐性
   状態異常耐性

Lv.4:初級風魔法 (※『竜墜の剣』装備時のみ)

共有:アイテムボックスLv.3
   パーティー編成Lv.3
   ダンジョンマップLv.3
   検査Lv.3
   造形魔法Lv.3
   奴隷契約Lv.3

待機:申請魔法Lv.3
   ワールドマップLv.1
   マッピングLv.1

加護:『ウォーキング』Lv.10034 9600/10035
   『NTR』   Lv.3834  3770/3835
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後書き

次回、外伝『姉と妹の教育』!

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今日のひとこま

~3人で仲良く?お留守番~

「アユムはどこに行ったのだ?」
「ダンジョンなのじゃ」
「我達は行かなくていいのだ?」
「妾達は足手まといだから、今日は留守番なのじゃ」

「足手まとい.....。我は悪い子なのだ?」
「そうじゃな。トカゲだけではない。妾や姉さまもなのじゃ」
「みんな悪い子なのだ?.....アユム怒ってるのだ?」
「怒ってはおらぬから安心せい(.....まぁ、多少の失望はあろうがの)」

「そうなのだ.....。どうしたらいい子になれるのだ?」
「今日はなれぬ。明日からみっちりとしごいてやるから、それを頑張ることじゃな」
「それでいい子になれるのだ?」
「あとはトカゲ次第なのじゃ。妾としてもトカゲに頑張ってもらわねば困る」

「お姉ちゃんも、なのだ?我が頑張らないといーっぱい悪い子になるのだ?」
「そうじゃな。主と妾に嫌われる可能性はあるかもしれぬの」
「!!!」
「そうならぬように頑張ればよいだけのこと。死ぬ気で取り組むことじゃな」

「が、頑張るのだ!我はアユムとお姉ちゃんに嫌われたくないのだ!」
「モーちゃーん、がんばってー。あーははははは( ´∀` )」
「.....何か勘違いしておるようじゃが、姉さまもじゃぞ?トカゲと一緒にしごいていくのじゃ」
「いやぁぁぁぁぁああああああ(゜Д゜)」

「お姉ちゃんも我と一緒に頑張るのだ!」
「ぶー。私はきらわれないからへいきだよー(´-ε -`)」
「甘えたこと言うておるでない!(.....サッ!)」
「う、うぴゃぁぁぁぁぁあああああ!?」

「な、何をしたのだ?」
「お仕置きじゃ。トカゲも言うことを聞かぬようなら、容赦なくお仕置きするのじゃ」
「ふぇぇえええん。いたいよー(´;ω;`)」
「自業自得であろう。しっかりと励むことじゃな」

いつにも増して、ドールの教育は厳しさを増している。

がんばれ!アテナ!!
がんばれ!モリオン!!

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