異世界を追い出された俺は──元の世界でハーレム作りに勤しみます【凍結】

決事

さあ始まりました

「二年徒競走に参加する生徒は直ちに指定の位置に集合してください。繰り返しますーー」
「誰か集まってない奴がいんのかね。誰かを待たせてるってことに気づかねーんかな。さっさと行きゃすぐ終わんのに」
その台詞には俺の活躍の場をはよっ、という思いが隠されていたりする。
誰だよ集合時間に間に合わせねえ奴は。
そんなことを考えながら眼光鋭く二年生の集団を見ていると、吹寄が俺の肩を叩いた。
「お兄ちゃん、ちょっと、30分ほど席を外すのでその間、他の女子・・生徒がこの席に座ることの無いようお願いしますね。では」
目にも留まらぬ速さでーー俺の動体視力では余裕で見える速さだから比喩だーー何処かへダッシュする彼女を見送った後、ドスンと誰かが隣に腰を下ろした。
見るまでもない。
「やあ、最近出番の無かった相津クン」
「……そういう言い方はよせよ。俺も部活の方で忙しかっただけだし。決して強豪がお前の周りを固めてたから怖かった、とかじゃないからな!」
「は?」
「分からないなら分からないままでいろ」
相津は偶によく分からないことを言う。
けれども普段は気がよく爽やか好青年だ。
ただし綴真には負けるーーそんな注釈つくこと間違いなしだがな。
「てか、さっき吹寄がその席に誰も座らせるなって。俺が怒られんだぞ」
「いいや、俺がここの席を陣取っている限りお前は怒られない。保証してやるよ」
やけに自信満々なものだから、危うく信じそうになってしまう。
「おい、相津、お前の椅子もってこ」
「始まるぜ!」
自分の椅子を持って来て座れよ、と言っている途中で遮られる。
話の途中に何処を見ているのかと思ったが、二年が入場しているところだった。
砂を僅かに巻き上げながら一定のスピードで走り込んで来た。
グラウンドの端に止まり、しゃがむ。

「さあ、始まりました体育祭。プログラム一番は二年徒競走! 実況はこのわたくし語流かたるる 無糸なしが務めさせていただきますわ!」

こ、この声は……ピンク女子!?

〜*〜*〜*〜*〜
別に驚くことでもありませんな。
はい、名前出しました。
変ななーまえ←
でも、無糸ちゃんの頭ん中でのビジュアル、かわいいんですよ、まじバ○ドリの彩ちゃn((殴
吹寄は一体どこ行ったんでしょうね?

ではまた次回。

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