異世界を追い出された俺は──元の世界でハーレム作りに勤しみます【凍結】
これが委員長兼生徒会長兼先生です
もう一度声を張り上げて言う。
「よろしくお願いします!」
今度は僅かにだが、まばらに拍手が起こった。
な、何がいけなかったのだろうか……。
一人先程の自己紹介を振り返っていると声がかかった。
「おい、ノロマ! ちゃちゃっと席に着きやがれ。マジで殴っぞ。あ"あ?」
ほぼ初対面の奴にノロマとは。
勇者かっこ元である俺をここまでコケにするとは。
反撃してくれるわ!
身の程を思い知れ!
「君だって早く座らなきゃいけないんじゃ……?」
ヘタレ、とか思った奴。
聖剣刺すぞ。
だって、登校初日で声荒げたら避けられてボッチルートへまっしぐらだろ! という正当な理由により下手に出て指摘すると。
豪快に笑いだした。
深夜の工事したあとの飲み会で笑うオヤジの風情である。
「お前、オレに向かって言うじゃねーか! まあいい、おら外出ろや、あ"あ?」
凄まれたのは、これで今日何度目だろう。
転入生という虹色ステータスが全く効力を発揮していないように思う。
外か! おら上等だ、あ"あ?
と、そう言い返せない自分を殴りたくなる。
ストレス溜まりまくり!
「火矢さん、そこらで一旦落ち着いて。もう時間が押していますし、授業をなさらないと」
今にも掴みかかりそうな不良女s(以下略)と虚空を見つめている俺の間に入り仲裁したのはピンク女子だった。
「いかに他のクラスより進んでいるからといって怠っていてはいけませんわ」
気になる発言を追求する間も無く、龍生はつむじをガリガリ掻くとポンと一つ手を打った。
「仕方ねーなおい。おい転入生野郎、あとでバトろうぜ、あ"あ?」
彼女の口癖だろう、あ"あ? を尽くスルーする俺は偉い。
大人な俺、チョーかっこいい!
……やめよ、虚しくなってきた。
「え、てかいや、何でバトるの? それと俺の席はどこです?」
「先公が座ってる隣だよ、あ"あ?」
前半をまるっと無視したお答え。
それにしても彼女は教卓の上から動かない。
先生はピン、と背筋を伸ばし授業を聞く態勢万全だ。
まさか、な。
示された席に座り、隣の先生を促す。
「先生、授業始まるんでしょう? ここは龍生さんの席だと推測しますが、教鞭を取らないのですか?」
先生が座っているところは席が全てが埋まっている今、教卓で欠伸をする龍生のものだと分かる。
この人が座っているから彼女が教卓に座る羽目になっているのではないかと胡乱気な目線を送ってしまう。
……不良女子の様子を見る限りその線は薄いと思うが。
「な、なんて鋭い目で私を見るの……。わた、私は確かに数学科の先生だけれど担任なんだもん!」
いい年をしたものを教える職の人間とは思えない“もん”。
しかも言っていることが要領をえない。
「おらそこ! 何くっちゃべってんだ! 窓から吊るすぞあ"あ? ほら全員立ちやがれ!」
またまた脅迫されて流石の俺も狼狽するが、他の生徒はおとなしくそれに従う。
先生までも、だ。
ピンク女子が、え? え? とキョドり出した俺を見て薄く笑ったのが見えた。
「号令の前に、混乱してらっしゃる転入生さんにこの私めが説明させていただきますわ」
その発言にクラスの皆がザッと同時に俺を向く。
「は?」
眉を顰める俺をよそにピンク女子が音頭をとる。
「クラス委員長は? せーの」
「「「「りゅーせーひや!」」」」
「この学校の生徒会長は? せーの」
「「「「りゅーせーひや!」」」」
「私たちの教師は?せーの」
「「「「りゅーせーひや!」」」」
「そういうことですのよ」
にっこり笑ったピンク女子に一言。
「なんじゃそりゃ」
「なんだもカカシもねーんだよ。オレがーーこの龍生火矢が」
キングだ
〜*〜*〜*〜*〜
意味分からん。
自分の指が勝手に動いてこうなりました(
好き勝手にした感が満載です。
いつか不良女子とピンク女子の人気投票とかとりたいなぁ。
「よろしくお願いします!」
今度は僅かにだが、まばらに拍手が起こった。
な、何がいけなかったのだろうか……。
一人先程の自己紹介を振り返っていると声がかかった。
「おい、ノロマ! ちゃちゃっと席に着きやがれ。マジで殴っぞ。あ"あ?」
ほぼ初対面の奴にノロマとは。
勇者かっこ元である俺をここまでコケにするとは。
反撃してくれるわ!
身の程を思い知れ!
「君だって早く座らなきゃいけないんじゃ……?」
ヘタレ、とか思った奴。
聖剣刺すぞ。
だって、登校初日で声荒げたら避けられてボッチルートへまっしぐらだろ! という正当な理由により下手に出て指摘すると。
豪快に笑いだした。
深夜の工事したあとの飲み会で笑うオヤジの風情である。
「お前、オレに向かって言うじゃねーか! まあいい、おら外出ろや、あ"あ?」
凄まれたのは、これで今日何度目だろう。
転入生という虹色ステータスが全く効力を発揮していないように思う。
外か! おら上等だ、あ"あ?
と、そう言い返せない自分を殴りたくなる。
ストレス溜まりまくり!
「火矢さん、そこらで一旦落ち着いて。もう時間が押していますし、授業をなさらないと」
今にも掴みかかりそうな不良女s(以下略)と虚空を見つめている俺の間に入り仲裁したのはピンク女子だった。
「いかに他のクラスより進んでいるからといって怠っていてはいけませんわ」
気になる発言を追求する間も無く、龍生はつむじをガリガリ掻くとポンと一つ手を打った。
「仕方ねーなおい。おい転入生野郎、あとでバトろうぜ、あ"あ?」
彼女の口癖だろう、あ"あ? を尽くスルーする俺は偉い。
大人な俺、チョーかっこいい!
……やめよ、虚しくなってきた。
「え、てかいや、何でバトるの? それと俺の席はどこです?」
「先公が座ってる隣だよ、あ"あ?」
前半をまるっと無視したお答え。
それにしても彼女は教卓の上から動かない。
先生はピン、と背筋を伸ばし授業を聞く態勢万全だ。
まさか、な。
示された席に座り、隣の先生を促す。
「先生、授業始まるんでしょう? ここは龍生さんの席だと推測しますが、教鞭を取らないのですか?」
先生が座っているところは席が全てが埋まっている今、教卓で欠伸をする龍生のものだと分かる。
この人が座っているから彼女が教卓に座る羽目になっているのではないかと胡乱気な目線を送ってしまう。
……不良女子の様子を見る限りその線は薄いと思うが。
「な、なんて鋭い目で私を見るの……。わた、私は確かに数学科の先生だけれど担任なんだもん!」
いい年をしたものを教える職の人間とは思えない“もん”。
しかも言っていることが要領をえない。
「おらそこ! 何くっちゃべってんだ! 窓から吊るすぞあ"あ? ほら全員立ちやがれ!」
またまた脅迫されて流石の俺も狼狽するが、他の生徒はおとなしくそれに従う。
先生までも、だ。
ピンク女子が、え? え? とキョドり出した俺を見て薄く笑ったのが見えた。
「号令の前に、混乱してらっしゃる転入生さんにこの私めが説明させていただきますわ」
その発言にクラスの皆がザッと同時に俺を向く。
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