俺の魔法科学園生活

お湯

第2章:中間試験【6】

その日の夜、何故かルーニェの母のルナさんが王宮へ連れられてきた

いや、俺はただルーニェが王宮に泊まると伝えてくれと言っただけのはず…

疑問に思って俺は1人の騎士に聞くと

「アグナ様のご友人、確かルーニェ様でしたかな?ルーニェ様が王宮で泊まるとルーニェ様のお母様に伝えたところ、突然顔を青くし、倒れてしまったのでこちらにお連れした次第です」

ということ。

うーん。わからん。

とにかく、突如倒れる現象は親子揃ってのことということが判明した

「お母さん!」

すっかり元気になったルーニェが先程までルーニェが寝ていたベッドで眠っているルナさんに心配そうな声を上げる

「大丈夫ですよ。特に問題はありません。ただ突然王宮に自分の娘が泊まるなんて言われちゃ、倒れるのも納得ですよ」

と、ため息混じりに言うのはこの王宮の一番の医師だ
本来、平民が王宮一の医師に診てもらうなどというのは異例の事態なのだがそこは、アグナの異例さということにしておこう

俺はそれを聞いて、なるほど。そういうこともあるのか、とまたひとつ人類について賢くなった。と喜んでいたのであった

その後それをルーニェに伝えると、ルーニェは安堵したようでホッとしていた

それから数十分後

「ん…ここ…は?」

ルナさんの目が覚めた

「おはようございます」

と俺はベッドの横に立ち、挨拶する

「アーグ君?どうしたの?というか私は…」

「お母さんっ!」

ルナさんが1人考えていると、そこへルーニェが飛びつき抱きついた

「ルーニェ?!」

ルーニェがいたことに驚いているようだ
ルーニェはルナさんのことがよっぽど心配だったのか、「お母さん、お母さん」と連呼している
この慌てようじゃ昔なにかあったと考えるが妥当か。
まあ聞いたりはしないけど
話してくれるようになるまで待とう

「ルーニェ、大丈夫よ。大丈夫だから」

と言ってルーニェを抱きしめ返す
その様子を見て俺は本当に親子というのは素晴らしいと思った
俺も家族がいたらなあ…などと思うことがあるが、そんなことは万に一つもないので諦めている
八年前ほどに消えた両親を探すために旅に出た俺だが、最近ではもう諦め、習慣のような感じで世界を回っていたのだ
その間にここまで強くなったのだが…
まあ今は置いておこう

「ところでここはどこなのかしら?とても豪華なベッドにカーテン…まるで…」
「ここは王宮だよっ!」

ルーニェがルナさんの気絶した理由をまた、ルナさんが落ち着ききっていない状況で言い放ったのだった

それを聞いたルナさんは第一印象であったおっとりとしたイメージとはかけ離れた物凄い動きでベッドから飛び出した

「私、平民が王宮のベッドを使用して申し訳ございませんでしたぁっ!」

そして洗練された土下座を決めた。
それはそれは、とても綺麗なDO☆GE☆ZA☆だった…

いや確かにこうするのが普通なのだ
平民など王宮に入るだけで不敬にあたる
なのにその王宮のベッドを使用しているなど、即処刑されてもおかしくない

「安心してください。ここではあなた達は、大切なお客様なのですから」

と俺が一から説明してやる
サラッと俺の正体は隠して。
聞いているルナさんは顔をホッとした表情になったり、青ざめたりと様々な表情を見せてくれ、楽しかった

俺がドSというわけではない。

ただ面白かっただけなのだ。うん。

そんなことを話し終え、なんとか落ち着いてくれたルナさんとルーニェは何か色々と話しているが俺は医師と話していた

「あんな動いて大丈夫なのか…?」
「まず寝起きであんな動きができるほうが不思議です。」

それを聞いて俺はルナさん何者…
と疑問を持ったのだった

するとそこへ、コンコンッ、と医務室の扉をノックする音が聞こえた

「アグナ様、ルーニェ様、ルナ様。ご夕飯の用意ができました。」

それを聞いて俺は二人に行こう。と言ったが二人は顔を青ざめ、首を横にぶるぶる振った
それが楽しくなった俺は言ったら面白いだろうなと思うことを言ってやった

「俺たち客人扱いだし多分国王とかもいるぞ?もしかすると仲良くなってこれからの暮らしが良くなるかもしれない」

最っ高にゲスいことを言ってやった
後ろにいる医師はジト目を向けてくるがスルーする

「国王様と一緒に食事…?」
「私上品な食べ方なんて知らない…」

また一層に顔を青ざめる二人にアグナは笑いをこらえながらもうひとつ言ってやる

「まあ、国王だけじゃなく、王族全員揃って、だろうけどな。ふ、ふははっ。おっと、そろそろ行かないと、国王たち待たせちゃうぞ」

そういうアグナの顔はこれほどまでにないくらい、ゲスかった
本来、客人とはいえ平民に王族全員が食事を揃ってとるなどということはないのだが、それは全てアグナのせいだ
もちろん二人は王族を待たせるなどという失礼な行動ができるはずもなく、部屋を出ていくアグナについて行くしかなかった

「「………」」

二人がアグナの知られざる1面を垣間見た瞬間であった




昨日の今日でこんにちは
今回の三連休は今日を入れて三日連続投稿できそうです

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