ラノベ好きが行く異世界冒険

グラ〜暴食〜

2、店員さんが!?

                          2、店員さんが!?



「てか、俺どのくらい寝てたの?」
と俺はリノに聞いた。
「一日です。寝坊助さんですねマスター。」
「一日!!」
マジでか俺、魔法使って倒れて起きたら1日経ってて、起きたら森が全焼してました〜。とかシャレにすらならない。

「リノは1日中膝枕してたの?」
「いえ。私はマスターが起きそうだったので、サプライズに膝枕をと思いまして」
「ありがとうございます!」
美少女の膝枕で起きれるとか、俺今日死ぬかも、
「で、俺の倒れた理由ってやっぱり魔力切れか?」
大体の場合こうゆう時って、いきなり魔法使って魔力切れで倒れる何てパターンが多いからな。
「いえ。いきなりマスターが上級魔法をブッパされたので、驚いて私がマスターの頸動脈をキュとしただけです。」
「どうやったらキュって何の!?」
驚いた。まさか倒れた原因がリノのせいだったとは、少し萌えてしまった。オタクだもの仕方ない。
「さてと、これからどうするかね流石に腹減った。」
「まさか、森燃やして最初に心配するところそこですか!?上級魔法って何?くらい聞かれると思っていましたよ」
「上級魔法は、大体分かるしラノベ読んでたから。あと森は…不運な事故だった…。」
「何気にマスターは精神が図太いですね。」
「そちらこそ、何だかどんどん人間らしい喋り方になってきましたな。」
「マスターがこちらに来る際に持っていた本を読んでいたので。」
「ラノベ読めんの!?つうかどこにあんのよそれ!?」
「ここに。」
するとリノの手が淡く光ったあとラノベが出てきた。
「まじかよ、ラノベがあるならひとまず安心だ。俺の半年間の苦労が救われる。」
「食料より、本とは中々変人ですねマスター。」
「そこは、オブラートに包んでオタクと呼んでよ」
くだらないやり取りをした後、森だった場所を歩いていた。


「リノ〜ここから近い町か村はどのくらいで着く?」
「現在地が『北の森』の1番奥の危険地帯ですので、歩いて1週間で森を抜けて、3日で近くの『トバル村』に着きます。」
「ちょっと待て、今いるところってそんなに危ない所なの?」
「はい。危険な猛獣がうようよいますよ。」
「よく襲われなかったな俺たち」
よく1日も何も起こらず寝れたもんだ。
「マスターの放った雷で、比較的弱い魔物がパニックになって、マスターから遠ざかってて、それを追いかけるように強い魔物も遠ざかっていったからだと思います。」
「あぁ、全部俺が元凶ね」
森燃やしたり、魔物どっかやったり、雷1つで何してんだ俺は。
「流石に、1週間歩きっぱなしは辛いからどこか近くにいい場所ない?」
「森の中ですよここは、そんな所あるわ…なんかマップにない建物が近くにありますね。」
あるんかい。てか【知識の書庫】であるリノでもわからないなんて、
「取り敢えずそこに行こうか」


「教会みたいだな。いたって普通の」
「まず、森の中に教会があることについて疑問に思いましょうよ。」
「異世界でそんなこと気にしていたらきりがない。」
教会は、少し古びていて森の中にあるのに掃除が行き届いているさすが異世界仕様。
中に入ると、光が差し込んでいて祭壇を照らしていて何とも幻想的な風景だ。
すると、いきなり光が強くなり思わず目をつぶってしまった。光が消えると、
「久しぶりだね、新太君1日ぶりかな?」
「いや~、神々しい登場ですねこのは先輩。」
「いやいや、どう見ても神様でしょ!マスター!」
うん。神だねどう考えても。どの角度から見ても神だね。
「で、何故このは先輩は俺をこの世界に送ったんですか?」
「まあ、送ったのが私だってのはばれてたか」
まあそうだよね、と言いながら
「送った理由は特にないけど、楽しく異世界を楽しんでほしかったからかな」
「異世界転移の名が聞いてあきれますよ」
「まあまあ、そう言わずにさ強い武器あげるからさ」
と言うと、目の前が真っ白になり黒と赤の二振りの刀が現れた。
「黒の刀が、妖刀ツクヨミ。赤の刀が、炎刀カグツチ。これを新太君にあげるよ」
俺は、一泊明けてから
「そんなことより弓矢ください。」


「なぜに断ったのですか、マスター?」
「断ったわけじゃないよ、ただ俺の予想だと妖刀の類は実力を認めさせなきゃいけないから、今の俺じゃ普通に無理。」
「なるほど、だから得意な弓矢で訓練するんですね。」
こうして、刀に認められるように実力を高める訓練が始まった。


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