やがて枯れる花たちへ

こむぎ子

血でご祝儀を書こう

君に宛てる言葉を考えてみたもののスランプ気味の僕には良い言葉が生まれない。エゴと事故を望んでは神様に背を向けたくなる始末だ。あれだけ地獄を嫌っていたのに、君が焼かれるなら同行してみせると思える程に素敵な人だ。これはラブレターにしては気味が悪い。辞世の句にしては後味が悪い。傍に居なくて良かったと常々思う。今日が雨で良かったと常々思う。君が円満にならないことを願っては届かないように水が吸い取ってくれるのだ。美しき"友情"に乾杯。飲んだらグラスを割ろう。

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