やがて枯れる花たちへ

こむぎ子

死情

死に対しては特に何も思わない。生存率の差があるだけでどこでも死ぬ。
いつどこでどんな形で死ぬのかなんて予測出来ないししたくもない。
ただ、痛みを伴って、生を引き摺って、未練を抱えて死ぬのは怖い。
彼が泣くのが最後に、脳裏に浮かんでしまうだろうから。

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