やがて枯れる花たちへ

こむぎ子

毒々しい独

「愛してる」と言われる度に、心が傷んだ。
抱きしめられる度に、泣きそうになった。
左胸に雑に貼っていた絆創膏を剥がしたら、透明な液体が出てきた。
知ってるよ。ねぇ、あなたは私じゃなくて、私にそっくりな、そっくりな、双子のお姉ちゃんを見ているんでしょ?大好きな。

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