やがて枯れる花たちへ
羽を描く
放課後の美術室、部活中君は唐突に僕の手を取り両方の掌を水色に染め上げた。「なにするんだ」「いいから、そのままちょっと斜めにして私の背中に当てて」彼女は振り返る。僕は渋々言われたままに彼女のつなぎに手を押し付ける。「どういう意味?」聞くと彼女は笑って「キミが羽をくれた」と。
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