RISING
繋がりを深める情報
「え...何て?」
聞き返したロードに対して、サバネは口を開く。
「ありがとう。ロード君。君のお陰で色々な事が繋がったよ。君たちはガスタに会いに行くのかい?
「...?ん、まあな。てっきりサバネもそうかと」
サバネの中で完結している話にロードは付いていけず、クエスチョンマークが飛び交う中で会話を継続する。
「僕は違ったみたい。だけど、目指す方は一緒かもね」
「そうなのか?じゃあサバネは色々詳しいし、付いて行っていいか?ガスタもいそうなんだろ?そっちに」
「いや、今回はごめん!幾つか寄るところがあるんだ。じゃあまた!」
そう言い残すと足早にその場から駆け出していったサバネの背中を追おうとするも片手を出したのみで、サバネは止まらずそのまま見送ってしまった。
新婚旅行の邪魔はできないよー
まあロード君頑張って。
走り去りながら笑いを堪えていたサバネだったが表情が一変する。
お前の目的も、お前が所属する組織の思惑、行動、黒幕。
だいたい繋がったよ、待ってろ....!
「何だ?アイツ.....」
残されたロードは、意味も解らず固まっていたが、シェリーの言葉に振り向く。
「とりあえず、ハドナグリム教会のあるケベルアイス最大地区、フォスコールへ向かいましょう。そこでノア様が仰っていた幹部の方と合流します。
「お、おう」
ロードとシェリーは、フォスコール地区へと歩みを進めることとなり、雪原をその足で一歩ずつ踏み締めていく。
一方、フォスコール地区に聳える帝国軍ケベルアイス支部の最上階で電話を取った男は、部下から報告を受けていた。
「そうか。シェリー姫が此方に。....わかった。有事になる前に報告しろ。その他、大勢の客人も集っている。動きを起こした時点で狩猟対象者になる奴らもいる。気は抜くな」
国王直下帝国軍 少将
ノエル・スティング
27歳 174cm 58kg
白よりもやや灰色に寄った白花色の髪を脇、襟足は短く、前髪を真っすぐ眉間から鼻根辺りまで固めた髪形に吊り上がった眉と眼が鋭さを表す。
帝国軍の羽織の袖なしを着ており、羽織よりも桃色に寄った襟付きのトップスを着用し、その襟を立てていて、黒い細身のパンツを履き、白い細身のベルトの下に、もう一本バックルが大きくあしらわれた太めのベルトを着けている。
膝までが隠れ、白のラインが何本も統一さなくあしらわれた黒のヒールブーツを履いている。
「容赦なく刈り獲るのみ。覚悟しろ。客人よ」
電話を切り、窓の外を眺めたノエルはそう、呟いた。
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