RISING
涙の再会
ーーー 森の街 フォレストール ーーー
ブラッドのバギーで森の街へと入ったロードは、森の街に勇大に茂る森林マクスノートに目を奪われていた。
森の街フォレストールとは、プレジア最大の大森林、マクスノートの中に作られた街の名前で、その中の一つに、ノアとエルヴィスらが育った孤児村ハングロッカーがある。
山道を駆け抜けた、バギーが突如止まるとブラッドが降りるようにロードに指示をする。
ブラッドもメットを取ると、バギーから降りて、バギーのエンジンを止める。
「ここからは徒歩で行く。ついて来な…」
「ああ…」
2人は山道から伸びた細道へと踏み込むと数分歩いた先にある、孤児村へと向かう。
すると、木造の大きな建物と庭に幾つも建てられた遊具があった。
そして、入り口付近で話すスーツの男と、ピンク色のハーフアップの女性の姿がロードの目に入る。
「あれ?シェリー!」
その声に振り向いたシェリーは、ロードの顔を見て少しの間固まるも、段々と眼に涙を浮かべロードに駆け寄る。
何も言葉を浮かべぬまま、シェリーはその勢いのままロードの胸元に抱き着いた。
「っお…シェ…シェリー…?」
ドギマギしながら顔を赤らめ、慌てふためくロードを他所に、抱き着いたまま胸元に顔を埋め涙を流すシェリー。
「何も…言わずに…行ってしまわれるなんて…心配したんですから…すっごくすっごく…」
「悪かったよ。シェリー…ごめんな?」
ロードはゆっくりとシェリーの肩に手を置いて謝意を込めた言葉を述べる。
だが、そこまで想ってくれていた少女を愛おしく感じふと笑みを浮かべるロードの元に歩み寄るレザノフ。
「本当によくぞご無事で。ロード様」
「ああ、レザノフさんも済まなかったな」
「いえいえ…お気になさらず」
すると、ロードに一つのある疑問が浮上する。
「そういや、シェリーは何でここに?」
「恐らくロード様と一緒ですわ。私もノア様達の育った孤児院で当時の話を聞ければと」
シェリーは、ロードの胸元から顔を話すと涙を拭いながら口を開く。
「なら本当に一緒だな。で、そーいやU・Jは?」
「ん?これよ…」
バギーに乗せて運んで来た大きな白い袋をロードに見せつける。
「確かに持ってたな…でも何で3袋も持ってるんだ?」
「支援寄付よ。もう7年くらい此処には顔を出してる。ここの経営者とは知り合いでな」
するとハングロッカーの木造建物の扉がゆっくりと開くと1人の男が近づいて来た。
コメント
鳳 鷹弥
せっかく読んで頂いてるので
今は頑張って書いてますw
どっかでしれっと更新スピード落ちますよw
Leiren Storathijs
更新速いですね!僕は一週間に2話程度が限界ですw