RISING

鳳 鷹弥

帝国軍少将 アレス・ニールズ

「僕の事を知ってくれてるのかい?光栄だね」


国王直下帝国軍 少将
アレス・ニールズ
26歳 168cm 55kg

緑色の癖毛で前髪を下ろした髪型で緑色の瞳が目立つ猫目。

紺のハイネックのインナーを着ていて、緑色のリングのピアスを付けている。

性格的には年齢以上に落ち着いておりクールで丁寧に言葉を紡ぐ様からは育ちの良さを感じる青年。




アレスの一団が通り過ぎて行くのと同時に、ロニーが目を輝かせながらその背中を追っていた。


「風の街の守護者…アレス少将…やっぱカッコいいなー」


「ミーハーじゃのう。ウチの倅は…」









アレスの一団に途中合流した男が、アレスに声を掛ける。


「アレス少将…ヨハネ殿がお呼びだ。拙者と共に行こう」


「ドーマン少将。お久しぶりですね。ええ…行きましょう」


アレスとドーマンは歩を共にすると、一団から離れ歩き出す。


「そう言えば、ドーマン少将。光の街の辻斬り事件、大変な事になった様ですね」


「ええ…何故だかもうその事件は追うなと。上から命を下されましてね。拙者、正直何が何だか…」


どうやら死蜘蛛狂天の三羽烏の一人、ディルが真犯人であった辻斬り事件の幕引きは隠蔽という形を取られたらしい。


訝しげに語るドーマンの言葉から、裏側は帝国軍の上層部しか知らないらしく、不安を募らせていた。


「まあ僕達の階級では知り得ず、動かせざる何かがあった様ですが、帝国軍も体制・・が変わってから多々、事例のみ増えて行ってるという事でしょう…」


アレスの言葉には疑問が残るが、ドーマンは理解しているらしく頷いて納得していた。


「しかも、バルモア公使の館に反乱軍の輩が入り込み、それを御したのがブラッド少将とは…我等は偽の情報に踊らされ…何とも不覚…」


「まあまあ…そこまで深く考えずに…落ち込みすぎですよ。ドーマン少将」


分かりやすく肩を落とし淀んだ空気が立ち込めるドーマンをアレスが苦笑いで御して行く。


「あ、あそこのプレハブですかね?ヨハネ中将の待機場所」


アレスが目の前のプレハブ小屋を指差すと、ドーマンが少しだけ顔を上げて確認し頷いてみせる。


本気で落ち込んでますね…


どやされますよ?ドーマン少将…


ヨハネ中将は厳格な方ですから…


更に苦笑いを浮かべたアレスはドーマンと共にプレハブ小屋の扉をノックし合図を受けると扉を開ける。

コメント

  • 鳳 鷹弥

    AZAMIさん

    ありがとうございます!
    この後久しぶりに時間がかなりあるので
    一気書きするつもりですので
    楽しんで頂けると幸いです。

    1
  • 姉川京

    一気に読ませていただきましたが、本当に神作だと思います!!続き楽しみにしてます!

    1
コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品