RISING
流浪人 vs 反乱軍副長
中庭で膝をついている、ロードを上から見下すと、跳躍し、ロードの目の前に降り立つと刀を構えるウィルフィン。
「さあ、楽に逝け」
ロードの首元を狙って突きの態勢で向かってくる鋒を刀で弾くと、ロードはゆっくりと立ち上がり息を吐くり
「死ねねぇな…そう簡単に…」
ロードは踏み込むと刀を袈裟掛け斬りに一閃、叩き込むが、ウィルフィンに弾かれ、柄で脇腹に一撃を貰う。
「ぐはっ…」
吐血したロードはその血を見て、眉間に皺を寄せると、バックステップから一気に再加速し、間合いを詰める。
「バカの一つ覚えだな…」
ニヤリと笑ったロードはそこから一気に空中へ跳躍し、ウィルフィンの背後を取ると、空中から薙ぎ払いの形で斬りかかる。
「本当にバカの一つ覚えかどうか…思い知りやがれェ!!」
「大差はない…」
低く構え直し鋒の着弾点を自身から外すと、ウィルフィンは空中のロードの眉間に向けて鋒を延ばす。
「くそっ…!」
何とか刀で軽く弾くも、鋒は外れ切らず、掠るように、ロードの頬を掠めたが、身体を伸ばしきっているウィルフィンに向けて空中回し蹴りを放つ。
が、ウィルフィンは身体を捻り、裏拳をロードの鳩尾に決めて、壁へ衝突する様に、吹き飛ばした。
か…敵わねェ…
瓦礫の中で、絶望を感じたロードだったが、弱音を吐いている暇はないと身体を起こす。
「タフだな…お前…」
「当たり前だ…恩人が殺されようとしてんのに、俺が寝てて言い訳がねぇだろうがよ…!」
「それが夷敵でもか?」
「夷敵だと?テメェには、アイツらがバケモンにでも見えるつーのかよッ!国は違えど同じ人間じゃねぇか」
冷酷とも取れるウィルフィンの行動、言動にヒートアップしていくロードは傷の事は御構い無しに叫ぶ。
「化け物だろうと人間であろうと。俺が夷敵を許す道理にはならん。俺だけじゃない…護国師団反乱軍…その大半の志士達にとってはな…」
表情を変えないウィルフィンにロードは更に怒りを爆発させる。
「テメェらがどうしてそんなに他国の人間を恨むのかは知らねぇ…だがな、そう簡単に人殺しに走る様な集団に道理を語る資格はねーよ!」
「知らぬからだ」
「何ッ?」
「知らぬものが簡単に等と、言葉を紡ぎ、正義を語って満足か?貴様の言葉を借りれば…知らぬ者に、俺らを人殺し集団等と語る資格はない…」
ウィルフィンの刀に、“風”が纏われていくのが見て取れる。
ロードは、その現状を把握出来ていなかったが、ロードの身体を吹き抜けていく一陣の風が幻でない事を悟らせる。
「なんだ…これは…」
「さあ、楽に逝け」
ロードの首元を狙って突きの態勢で向かってくる鋒を刀で弾くと、ロードはゆっくりと立ち上がり息を吐くり
「死ねねぇな…そう簡単に…」
ロードは踏み込むと刀を袈裟掛け斬りに一閃、叩き込むが、ウィルフィンに弾かれ、柄で脇腹に一撃を貰う。
「ぐはっ…」
吐血したロードはその血を見て、眉間に皺を寄せると、バックステップから一気に再加速し、間合いを詰める。
「バカの一つ覚えだな…」
ニヤリと笑ったロードはそこから一気に空中へ跳躍し、ウィルフィンの背後を取ると、空中から薙ぎ払いの形で斬りかかる。
「本当にバカの一つ覚えかどうか…思い知りやがれェ!!」
「大差はない…」
低く構え直し鋒の着弾点を自身から外すと、ウィルフィンは空中のロードの眉間に向けて鋒を延ばす。
「くそっ…!」
何とか刀で軽く弾くも、鋒は外れ切らず、掠るように、ロードの頬を掠めたが、身体を伸ばしきっているウィルフィンに向けて空中回し蹴りを放つ。
が、ウィルフィンは身体を捻り、裏拳をロードの鳩尾に決めて、壁へ衝突する様に、吹き飛ばした。
か…敵わねェ…
瓦礫の中で、絶望を感じたロードだったが、弱音を吐いている暇はないと身体を起こす。
「タフだな…お前…」
「当たり前だ…恩人が殺されようとしてんのに、俺が寝てて言い訳がねぇだろうがよ…!」
「それが夷敵でもか?」
「夷敵だと?テメェには、アイツらがバケモンにでも見えるつーのかよッ!国は違えど同じ人間じゃねぇか」
冷酷とも取れるウィルフィンの行動、言動にヒートアップしていくロードは傷の事は御構い無しに叫ぶ。
「化け物だろうと人間であろうと。俺が夷敵を許す道理にはならん。俺だけじゃない…護国師団反乱軍…その大半の志士達にとってはな…」
表情を変えないウィルフィンにロードは更に怒りを爆発させる。
「テメェらがどうしてそんなに他国の人間を恨むのかは知らねぇ…だがな、そう簡単に人殺しに走る様な集団に道理を語る資格はねーよ!」
「知らぬからだ」
「何ッ?」
「知らぬものが簡単に等と、言葉を紡ぎ、正義を語って満足か?貴様の言葉を借りれば…知らぬ者に、俺らを人殺し集団等と語る資格はない…」
ウィルフィンの刀に、“風”が纏われていくのが見て取れる。
ロードは、その現状を把握出来ていなかったが、ロードの身体を吹き抜けていく一陣の風が幻でない事を悟らせる。
「なんだ…これは…」
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