異世界で災害使って無双する(仮)
#13 召喚獣との契約
きちんとお釣りを貰い、清々としているとき、とある事を思い付く。それは……
異世界に来たんだし召喚獣とかいるんじゃね?
そう、異世界ファンタジーのテンプレ! 召喚獣!
ほら……何かあるじゃん、召喚獣で無双したり、召喚獣とか育てたりさ……しかも召喚獣ってかっこいいし!
俺はこの世界に召喚獣がいるのかを萌恵達に聞くと、「いるよ?」と答えてくれる。
「でもまたどうして召喚獣なんですか? 運が良かったら強い召喚獣が仲間になることがありますが、運が悪かったら意地悪な召喚モンスターが出てきますよ?」
なんだよその召喚モンスターって。
「召喚モンスターの種類にどんなのがいるの?」
「そうですね……一番弱いのがゴブリンですかね?」
うわ~最悪だ! それにだけは仲間にしたくない……だってゴブリンが仲間の物語有りますか!? 無いですよね!
「えっと……召喚はどうするか分かる?」
変な考察をやめて、召喚方法を萌恵に聞く。
「召喚ですか……召喚は魔法陣を書いて、この上で魔力を魔法陣に注ぎ込めば召喚の儀式は完了しますが……」
うわ~お手軽! 老若男女でも出来るのかな?
「でも、その後は運任せですよ? 何故なら召喚の成功率は四割ですからね?」
四割……四十パーセントって事か……でも俺の運を舐めて貰っちゃ困りますねぇ! だって僕の運を含めたステータスは全部99999+だからねぇ!
「っでその魔法陣の書き方は……」
「知らないですよ! 召喚とかに興味ないですね」
「そうか……他に魔法陣の書き方を知ってる人いないの?」
俺は残り二人に聞くと、リョウが知っているらしく、教えて貰った。
××××××××××
「これをこうして……完成! これで召喚獣を呼び寄せることが出来るんだな!?」
リョウに教えて貰った後、宿屋の前で召喚獣を召喚することになり、教えて貰った通りに魔法陣を書いた。
「そうですね! 師匠! 頑張って下さい!」
リョウは何故か嬉しそうな表情で俺を見る。
「き、気を付けてね……」
「ツバサ君! ドカーンっとやっちゃって!」
心配する萌恵に、無邪気なシャルさん。俺はそんな三人を見届け、魔法陣に魔力を注ぐ。すると黒霧らしき物が出てきて、その霧に影が映る。しばらく魔力を流し続けていると黒霧が晴れて、代わりに体長四メートル位で、大きな翼を持っている赤い毛で覆われており、隻眼の鳥が羽ばたいていた。
(……キサマカ? ワタシノメヲサマサセタノハ?)
「えっと……はいそうですが?」
喋っていないのに声が聴こえる。だが俺は、あまりの威圧感でそんなことも考える暇もなく、カチカチになりながらも答える。
(ソウカ……キサマカ……ヤットワタシモ召喚サレル時ガキタカ)
えっと? どういうことだ?
「あの……貴方のお名前は……」
(オット……ジコショウカイガオクレタナ。ワタシハ鳳凰……トニンゲンニヨバレテイルガ、ホントウハナマエガナイノダ)
そう言って顔を下に向ける鳳凰。そんな鳳凰を見て、俺は
「……」
と、無言になる。
(スマナイ、ツマラナイハナシヲシタナ! サテ……ホンダイニハイロウ。このワタシ鳳凰をヨビダシタッテコトハワタシト契約ヲムスビタイトイウコトダナ?)
鳳凰は、この場の空気を変えるため本題を切り出してきた。
「そうです」
俺は鳳凰の質問に覚悟を持って、答える。
(ホウ……ナラバ契約ヲムスボウカ)
鳳凰は、あっさり契約を了承してくれた。
「えっ?」
俺はあっけらかんとした。
えっ? そんなにあっさり? もっとこう……「契約を結びたくば私と勝負だ!」とかいうパターンじゃないの?
(ドウシタ? ……ソウダオヌシノ名前ヲキイテイナカッタナ……)
「俺? 俺は、板宮 翼」
俺は鳳凰に名前を聞かれる前に、自分から自己紹介をする。
(ツバサ殿か……宜しく頼む)
鳳凰の鈍りがどんどん無くなっていき、人間の言葉に近づいて来た。
「あっえっと……宜しくお願いします……で良いのかな?」
俺は頭を掻きながら挨拶をする。
(じゃあ私とツバサ殿で契約を結ぶ……その契約の結び方は簡単なものだ……ツバサ殿が私に名前を付ける、ただそれだけだ)
「名前か……うーん……」
鳳凰の名前なんて付けたこと無いからな……そして俺のネーミングセンスもゴミ以下だしな。昔飼ってた犬に「犬」って名前付けてた程だし……
俺は三分ほど考えて結局
「紅……紅だ! 紅色しているから紅……どう?」」
(紅ですか……良い名前です! ではこれから私は紅と名乗らせていただきます!)
紅は自分の名前を気に入った様で、何度も自分の名を連呼していた。
そんなに気に入ったのか……
「良かった、俺のネーミング糞みたいだから気に入ってくれるか怪しかったんだけど……」
(いえ、そんな事は有りませんよ? 気に入りました)
紅はそんな事を言いながら照れていた。
あれ? 何か紅の口調変わってないか? まぁ良いか……
「えと……じゃあ紅……宜しく」
(宜しくお願いします主様!)
良いなぁこの雰囲気……
××××××××××
「凄いですね! ツバサ君! まさかブラウンド王国の国章と、されている鳳凰を召喚するなんて!」
召喚獣の鳳凰、名を紅とよぶ赤鳥を召喚した俺は、紅と契約を結びそして紅には、一緒にいて貰うため縮小化してもらって、クエストを受けにギルドに入った後、萌恵にいきなり褒められた。
「鳳凰ってこの国の国章だったのか!?」
(私もそれは初耳ですね……)
国章と聞いて俺は紅をみる。
「紅ってそんなに凄いのか?」
俺は萌恵に質問する。
「凄いですよ! 召喚獣の中では一番美しいとされている鳥なんですから!」
そっち!? 強いじゃなくて美しい!?
(美しいなんて……いやぁ~照れますねぇ)
おいおい駄目だこりゃ……
(それより主様。クエストはどうなさいますか?)
「そうだな……これとか良いんじゃ無いか? 《古代の城の調査》 何か楽そうだし報酬も銀貨六枚だし、丁度分れるんじゃないか?」
俺が取ったのはお手頃そうなクエスト。古代の城の調査。それは五百年前、レインと言う町にある城が突然廃墟になった城の調査。報酬は銀貨六枚で、三人で二で分れる。
「良いですね! それにしましょう!」
「俺もさんせー!」
二人の了承を得て、クエスト開始申請を終え、古代の城に向かった。
異世界に来たんだし召喚獣とかいるんじゃね?
そう、異世界ファンタジーのテンプレ! 召喚獣!
ほら……何かあるじゃん、召喚獣で無双したり、召喚獣とか育てたりさ……しかも召喚獣ってかっこいいし!
俺はこの世界に召喚獣がいるのかを萌恵達に聞くと、「いるよ?」と答えてくれる。
「でもまたどうして召喚獣なんですか? 運が良かったら強い召喚獣が仲間になることがありますが、運が悪かったら意地悪な召喚モンスターが出てきますよ?」
なんだよその召喚モンスターって。
「召喚モンスターの種類にどんなのがいるの?」
「そうですね……一番弱いのがゴブリンですかね?」
うわ~最悪だ! それにだけは仲間にしたくない……だってゴブリンが仲間の物語有りますか!? 無いですよね!
「えっと……召喚はどうするか分かる?」
変な考察をやめて、召喚方法を萌恵に聞く。
「召喚ですか……召喚は魔法陣を書いて、この上で魔力を魔法陣に注ぎ込めば召喚の儀式は完了しますが……」
うわ~お手軽! 老若男女でも出来るのかな?
「でも、その後は運任せですよ? 何故なら召喚の成功率は四割ですからね?」
四割……四十パーセントって事か……でも俺の運を舐めて貰っちゃ困りますねぇ! だって僕の運を含めたステータスは全部99999+だからねぇ!
「っでその魔法陣の書き方は……」
「知らないですよ! 召喚とかに興味ないですね」
「そうか……他に魔法陣の書き方を知ってる人いないの?」
俺は残り二人に聞くと、リョウが知っているらしく、教えて貰った。
××××××××××
「これをこうして……完成! これで召喚獣を呼び寄せることが出来るんだな!?」
リョウに教えて貰った後、宿屋の前で召喚獣を召喚することになり、教えて貰った通りに魔法陣を書いた。
「そうですね! 師匠! 頑張って下さい!」
リョウは何故か嬉しそうな表情で俺を見る。
「き、気を付けてね……」
「ツバサ君! ドカーンっとやっちゃって!」
心配する萌恵に、無邪気なシャルさん。俺はそんな三人を見届け、魔法陣に魔力を注ぐ。すると黒霧らしき物が出てきて、その霧に影が映る。しばらく魔力を流し続けていると黒霧が晴れて、代わりに体長四メートル位で、大きな翼を持っている赤い毛で覆われており、隻眼の鳥が羽ばたいていた。
(……キサマカ? ワタシノメヲサマサセタノハ?)
「えっと……はいそうですが?」
喋っていないのに声が聴こえる。だが俺は、あまりの威圧感でそんなことも考える暇もなく、カチカチになりながらも答える。
(ソウカ……キサマカ……ヤットワタシモ召喚サレル時ガキタカ)
えっと? どういうことだ?
「あの……貴方のお名前は……」
(オット……ジコショウカイガオクレタナ。ワタシハ鳳凰……トニンゲンニヨバレテイルガ、ホントウハナマエガナイノダ)
そう言って顔を下に向ける鳳凰。そんな鳳凰を見て、俺は
「……」
と、無言になる。
(スマナイ、ツマラナイハナシヲシタナ! サテ……ホンダイニハイロウ。このワタシ鳳凰をヨビダシタッテコトハワタシト契約ヲムスビタイトイウコトダナ?)
鳳凰は、この場の空気を変えるため本題を切り出してきた。
「そうです」
俺は鳳凰の質問に覚悟を持って、答える。
(ホウ……ナラバ契約ヲムスボウカ)
鳳凰は、あっさり契約を了承してくれた。
「えっ?」
俺はあっけらかんとした。
えっ? そんなにあっさり? もっとこう……「契約を結びたくば私と勝負だ!」とかいうパターンじゃないの?
(ドウシタ? ……ソウダオヌシノ名前ヲキイテイナカッタナ……)
「俺? 俺は、板宮 翼」
俺は鳳凰に名前を聞かれる前に、自分から自己紹介をする。
(ツバサ殿か……宜しく頼む)
鳳凰の鈍りがどんどん無くなっていき、人間の言葉に近づいて来た。
「あっえっと……宜しくお願いします……で良いのかな?」
俺は頭を掻きながら挨拶をする。
(じゃあ私とツバサ殿で契約を結ぶ……その契約の結び方は簡単なものだ……ツバサ殿が私に名前を付ける、ただそれだけだ)
「名前か……うーん……」
鳳凰の名前なんて付けたこと無いからな……そして俺のネーミングセンスもゴミ以下だしな。昔飼ってた犬に「犬」って名前付けてた程だし……
俺は三分ほど考えて結局
「紅……紅だ! 紅色しているから紅……どう?」」
(紅ですか……良い名前です! ではこれから私は紅と名乗らせていただきます!)
紅は自分の名前を気に入った様で、何度も自分の名を連呼していた。
そんなに気に入ったのか……
「良かった、俺のネーミング糞みたいだから気に入ってくれるか怪しかったんだけど……」
(いえ、そんな事は有りませんよ? 気に入りました)
紅はそんな事を言いながら照れていた。
あれ? 何か紅の口調変わってないか? まぁ良いか……
「えと……じゃあ紅……宜しく」
(宜しくお願いします主様!)
良いなぁこの雰囲気……
××××××××××
「凄いですね! ツバサ君! まさかブラウンド王国の国章と、されている鳳凰を召喚するなんて!」
召喚獣の鳳凰、名を紅とよぶ赤鳥を召喚した俺は、紅と契約を結びそして紅には、一緒にいて貰うため縮小化してもらって、クエストを受けにギルドに入った後、萌恵にいきなり褒められた。
「鳳凰ってこの国の国章だったのか!?」
(私もそれは初耳ですね……)
国章と聞いて俺は紅をみる。
「紅ってそんなに凄いのか?」
俺は萌恵に質問する。
「凄いですよ! 召喚獣の中では一番美しいとされている鳥なんですから!」
そっち!? 強いじゃなくて美しい!?
(美しいなんて……いやぁ~照れますねぇ)
おいおい駄目だこりゃ……
(それより主様。クエストはどうなさいますか?)
「そうだな……これとか良いんじゃ無いか? 《古代の城の調査》 何か楽そうだし報酬も銀貨六枚だし、丁度分れるんじゃないか?」
俺が取ったのはお手頃そうなクエスト。古代の城の調査。それは五百年前、レインと言う町にある城が突然廃墟になった城の調査。報酬は銀貨六枚で、三人で二で分れる。
「良いですね! それにしましょう!」
「俺もさんせー!」
二人の了承を得て、クエスト開始申請を終え、古代の城に向かった。
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