過去と現在を結ぶ異世界ストーリー

なつきいろ

~蜘蛛の想い~サブヒロイン③

□□□□ ~アマリリスの過去編~ □□□□

私はアマリリス。アラクネの魔物娘

人間の世界では魔物の突然変異種に該当するらしい
そして魔物の世界でも私達は異常種に該当している

人間にもなれず魔物にもなりきれていない半端もの
どういう訳か女の子しかいないから『魔物娘』と言われている
生殖行為は主に人間の男性を攫ってきて子種だけもらうことで種の絶滅を防いでいる

そんな魔物娘にも様々な種族がいて、寄り集まっては協力して生活していた

私とアヤメ、ガーベラは同じ集落で生活していたのだが、そこで人間に捕まって奴隷にされてしまった
人間が攻め入ってきた時、アヤメとガーベラはどうだったのかは分からないが、私はただただ怖くて怯えていることしかできなかった

───戦うのは怖い。みんなどうして戦う?分からない。みんな何故仲良くできない?やっぱり私が悪い?ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい

私が不幸を呼び込んでしまったに違いない。そう思っていたから・・・
私はただひたすら心の中で集落のみんなに謝っていた

アヤメとガーベラとは同じ集落に住んではいたがあまり交流はしていなかった
アラクネという種族は人間からも魔物からも忌み嫌われている
そして同じ魔物娘からも・・・だから私はひっそりと暮らしていた

理由は単純だった。見た目が気味悪いから
私を見た人は人間だろうと魔物だろうと必ず息を呑む

そして決まってこう言う、気持ち悪いと・・・

蜘蛛という生物は嫌悪感を与える生き物らしい
周りの状況からなんとなくそれを感じることができた

───誰も私自身を見てくれない。アラクネという存在でしか見られていない。今までも、そしてこれからも・・・きっと私は世界から嫌われた存在。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい

これから始まる先行き不安の奴隷生活・・・

───きっと私はまたいつものように人々に忌み嫌われる

そう考えるだけで私の心は急速に冷えていった


□□□□ ~優しいご主人編~ □□□□

私のご主人はとても優しい
私達魔物娘を大切に扱ってくれる

それはまるで本当の家族のように・・・

ご主人の優しさは今でもハッキリと覚えている
あれはご主人に購入された日のこと

私達とご主人はよく分からない場所を一緒に歩いていた
ご主人が言うには異空間なのだとか
意味が分からない。でも歩いていった先には・・・
そこにはきれいな花々が咲き誇っていた

───きれい・・・こんな光景見たことがない

私の暗く閉ざされた心に明るい兆しが見えた気がした
そこでご主人は次々とアヤメやガーベラに名前と髪飾りをプレゼントしていった

───次は私の順番だけどご主人は嫌がらないだろうか?無理していないだろうか?ご主人が優しいのはなんとなくだけど分かる・・・それでも私は世界から嫌われた存在。やっぱりご主人も私は怖い?気持ち悪い?

不安に駆られながらもご主人の言葉を待った私は、そこで衝撃の言葉を耳にした

「アマリリスはどうしてもほかの二人スライムとラミアよりも周りからは嫌悪されやすい。嫌な事や辛い目に会うことも多いだろう。でも忘れないで欲しい。アマリリスはとても美しい。輝く銀髪に燃える赤い瞳はまさに輝くばかりの美しさだ。なにかあった時にその美しさを自信にして頑張って欲しい。アマリリスがその『美貌』で二人の自信となるんだ!」

───初めてかもしれない。私を見て息を呑まなかった人は・・・それだけじゃない!私の辛い境遇も分かってくれた!・・・そしてこんな醜くくて嫌われている私を美しいとも言ってくれた・・・優しいご主人、ありがとう

私の心の中で温かいものを感じることができた
そして初めて美しいとも言われた。それを自信にして頑張れとも言われた
ご主人は私を、私自身を見てくれている・・・

初めて私自身を見てくれたのは優しいご主人でした
そしてご主人からもらった『美貌の花飾り』は私の宝物になった


□□□□ ~賢いご主人編~ □□□□

ご主人は優しいだけじゃない。賢くもある
私は争いが嫌い。なぜ争うのかが分からなかった
そんな疑問を解決してくれたのもご主人だった

「確かに戦うのは怖いよな?怪我したり、もしかしたら死んじゃうかもしれない。戦いたくない気持ちはよくわかる。でも戦える力は持っていたほうがいいぞ?今回のような時に戦える力があったならアマリリスはここにいなかったかもしれない。アヤメやガーベラも守れたかもしれない。今後アマリリスに大切な人ができたときにその人を守ることができるかもしれない。誰かを傷つける為の力じゃない。自分を、誰かを守る為の力を手に入れるんだ」

───誰かを傷つける力じゃなくて誰かを守る力。考えもしなかった。私が力を手に入れることができたなら集落のみんなを守ることができる?優しいご主人も守ることができる?

その日以降私は特訓に精を出すことにした
私の特訓にはいつもご主人が付き合ってくれた
すごく嬉しい。ご主人はいつも気にかけてくれる
だからご主人の為にも期待に応えようとつい頑張ってしまう

ご主人曰く、私は糸を活用して相手の動きを封じるだけでいいのだとか・・・
あとはガーベラがなんとかしてくれるのだとか・・・

───なるほど。これなら私でもなんとかなりそう。確かに傷つける力じゃない。よかった・・・傷つけ、傷つけられるのはやっぱり怖い。でもいざというときに必要な力ならやっぱり身につけたほうがいい。それに特訓している時はご主人がいつも一緒にいてくれる・・・嬉しい

「アマリリスの糸はすごくきれいだよな?ミーも喜んでたぞ」
【ア、アリガトウ。糸ハ自慢】

そして優しいご主人は私の容姿だけではなく、自慢の糸も毎回誉めてくれる
ガーベラが鱗を大切にしているように、私も糸には気を使っている
私の糸はその時の体調によって鮮度と硬度が変わる
だから日々の体調管理には余念がない
いつご主人に見られてもいいように最高の糸を維持するようにしている

全てはご主人に誉めてもらえるように!


□□□□ ~存在を認めてくれたご主人編~ □□□□

私は昔から嫌われ者だった
原因は下半身・・・蜘蛛の見た目が周りに嫌悪感を抱かせていた

私を見て息を呑む周囲を見ると心が痛んだ
私を見て無理に笑顔を向ける同胞に心が痛んだ
私を見て明らかに嫌悪を向ける周囲に心が痛んだ

───私は世界に嫌われた存在。誰も私の存在を許してはくれない。誰も私を受け入れてくれない。これからもずっと一人ぼっち・・・

私は今までずっと一人ぼっちだった
集落にいた時も必要最低限の事以外では住人と交流を諮らなかった
住人を怖がらせてしまったら居場所がなくなると思ったから・・・
だからひっそりと暮らしていた

でも寂しかった・・・誰かに認めてもらいたかった・・・

そんな私を認めてくれたのはやっぱり優しいご主人だった

「全く怖くない。アヤメだけじゃない。ガーベラもアマリリスも全然怖くないぞ。むしろアヤメは可愛らしいし、ガーベラはエロいし、アマリリスは美人だと思う。俺はお前達を一人の女の子として見てるからな。女の子を怖がる男はいない。だから、他のやつらがお前達を怖がっても俺はお前達を怖がらない。他のやつらがお前達に酷いことをしても俺はお前達に酷いことはしない。他のやつらがお前達の存在を否定しても俺はお前達の存在を否定しない。いつまでも俺はお前達の味方だ。頼りにしてくれ!」

───初めて私の存在を認めてくれる人がいた。本当かどうかは分からない。でも嘘でもいい。ただ私の存在を認めてくれるだけでも嬉しい。私は存在していてもいいと言ってくれるだけでも嬉しい。ありがとう、ご主人

その日以降、ご主人はサーシャの世界にくるたびに話しかけてくれるようになった

アヤメやガーベラと話さない日はあっても必ず私には話しかけてくれる
アヤメやガーベラと特訓しない日はあっても必ず私とは特訓をしてくれる
アヤメやガーベラに内緒でこっそり私の我儘にも付き合ってくれることもある

私は確かにご主人に存在を認められている。ご主人の言葉は嘘じゃない!

そして私はご主人に心から惹かれていった・・・


□□□□ ~自分が経験するとは思わなかった編~ □□□□

最近ご主人がサーシャの世界にくると体が熱くなる
体がふわふわとしてポッーとなってしまう。いつもご主人を見てしまう
この気持ちはなんだろう?もしかして・・・

今日もご主人は私に話しかけてきてくれた。すごく嬉しい

───ご主人・・・ご主人・・・ご主人・・・ご主人・・・ご主人・・・

「・・・?お~い?聞いているか~?」
・・・ハッ!?しまった。なんだろう?

【ナ、ナニ?】
「体調でも悪いのか?いつものしようと思ったがやめておくか?」
【大丈夫。シテホシイ】
「それならいいが。無理するなよ?」
気遣ってくれるご主人は本当に優しい

ご主人が言う、いつものとは私の体を洗ってくれること
私は体が大きいから洗えない部分も出てくるのでご主人に洗ってもらっている
そもそもご主人に出会うまでは水浴びだけで済ませていたから洗う必要性はないんだけど・・・
ただご主人が「アマリリスは美人なんだから体も綺麗にしたほうがいいぞ」と言ってくれたので、洗ってもらうことにしている

私の体を洗っているご主人はどこか楽しそう

最初はなにが楽しいのか全然分からなかった
でも後にガーベラに聞いたところイヤらしい目的があるからだと教えてもらった
それからご主人を注意深く観察していたら確かに目つきがイヤらしい感じがした
特に胸を洗う時とかは手つきもイヤらしい・・・

───ご主人はアラクネである私にも欲情してくれるの?

そう思った時、特に嫌な感じはしなかった
嫌な感じはしなかったが、同時に恥ずかしい気持ちが沸いてきた
ご主人以外なら特になんとも思わない
でもご主人に洗われると、いや、見られていると意識するだけでもすごく恥ずかしい

私はそこで初めて恥じらいというものを学んだ。だから・・・

【ゴ主人。胸ハ恥ズカシイ。自分デ洗ウ】
「!!!な、、、んだと!?」
ごめんね、ご主人。ご主人に見られるだけでも恥ずかしい

頭を垂れて悲しむご主人を見るとちょっとかわいそうかな?と思う

───でも恥ずかしいのは恥ずかしい。ごめんね、ご主人・・・

ただそこまで悲しまれると逆に嬉しくもある
アラクネである私もご主人に女として見られているのだと

───でもどうしてご主人にだけこう思うのだろう?・・・もしかしたらこれが?

私は集落で暮らしていた時もっぱら編み物か読書に励んでいた
一人ぼっちだったから、一人の時間がたくさんあった

ひたすら読んでいたのは恋愛もの
私達魔物娘は恋愛というものを知らない
生殖行為は男を攫ってくるだけでいいので恋愛をする必要がないから
だから恋愛なんてものは知らなかった。知らなければ憧れることもなかった

でも私は憧れた。恋愛を知ってしまったから・・・
でもアラクネである私は忌み子。そんな機会は永遠に訪れることはないと思っていた

でも今は違う

私を美人だと言ってくれるご主人がいる
私をアヤメ達に内緒でちょっとだけ特別扱いしてくれるご主人がいる
私の存在を認めてくれたご主人がいる

私はご主人を優しいと思っている
私はご主人に特別扱いされると嬉しいと思っている
私の体をご主人に見られると恥ずかしいと思っている

そして私はいつもご主人を見ている
ご主人が来ない日は悲しいとさえ思っている
毎日ご主人に会いたいと思っている

私の心の中はご主人でいっぱいになっている
まさか自分が経験するとは夢にも思わなかった

───私はご主人に恋をしている


□□□□ ~ご主人が好き編~ □□□□

私は今温泉街にきている
同行しているのはアカリ、詩乃、アヤメ、ガーベラ
ここリブループに来てからは毎日温泉に入っている

私とアヤメ、ガーベラは最近温泉にハマっている
温泉という文化は魔物娘にはない
だから初めてサーシャの世界で温泉に入ったときは衝撃を受けた
とても気持ち良かったから・・・改めて人間の文化は奥深いと感じた
ちなみにご主人と一緒に入ったこともあったけどジロジロ見られて恥ずかしかった

最近分かったのはご主人はとてもエッチな人だということ
私達が温泉に入っていると必ずと言っていいほど一緒に入ってくる
そして決まってガーベラの胸を見ている・・・

───ご主人、ガーベラの胸見すぎ!私のだって見てくれても・・・あ、でもやっぱり恥ずかしい。それにしてもご主人は大きい胸が好き?

ご主人の大きい胸が好き疑惑が持ち上がったが、決まって最後はガーベラの尻尾で撃退されている
毎回撃退されているのに諦めないご主人はある意味すごくて本当にエッチな人
でもそんなご主人も嫌いじゃない。頻繁に会いにきてくれているのは嬉しいから

話が逸れたけど、ここリブループは様々な温泉があるから毎日でも飽きない
私とアヤメ、ガーベラはとても満足していた
毎日付き合わせてしまっている詩乃には申し訳ないけど・・・

そんな温泉巡りにアカリが加わってきた
アカリはご主人の新しい恋人・・・じゃなくて伴侶らしい
ご主人にはたくさんの伴侶がいる。全員紹介してもらった
みんなご主人と一緒にいると幸せそう。とても羨ましい・・・

───だから私にも機会が・・・でも私は魔物娘。どんなにご主人が優しくしてくれてもきっとご主人は・・・これ以上望むのは罰が当たるかもしれない。今でも十分幸せ。でももしご主人が私を受け入れてくれるなら・・・

私は正直悩んでいた。ご主人のことは好き。間違いない
でも私は魔物娘。いくら優しいご主人でも恋愛対象に私が入るかは疑問だった
でももしご主人が私を受け入れてくれるなら・・・
一人悶々と悩む日々が続いていた

今日もそう。アカリと一緒に温泉となるとなおさら意識してしまっていた
それでも温泉はいいもの。温泉に浸かっている間はなにも考えないで済むような気がした

そんなまったりと温泉を楽しんでいた時にアカリが・・・

《ねぇ、詩乃さん。アマリリスちゃん。二人は雄司君の事好き?家族としてじゃないよ。異性としてだよ?》
〈あ、あかりさん!?〉
【・・・?】

突然私の名前を呼ばれてびっくりした
アカリとはそこまで親しい交流はない
世間話程度なら何度か話したことがある程度の関係

───私や詩乃を名指しにしてきたということは私の気持ちに気付いている?いつ気付かれた?そしてアカリは私達の気持ちを聞いてどうする?・・・でも答えは決まっている。私は・・・

【私ハゴ主人ノコト好キ。デモ私ハ魔物。キットゴ主人ハ困ル】
この気持ちだけは嘘じゃない!ただ・・・私とご主人は違うから

《雄司君なら困らないんじゃないかな?恋人として受け入れてくれるかはわからないけど、それでもきっとアマリリスちゃんを否定することはないはずだよ!私はアマリリスちゃんを応援するよ!》
応援・・・まさかアカリから背中を押されるとは思わなかった

【アリガトウ。アカリ。私頑張ル】

───そっか。ご主人は困らないのか。ご主人の伴侶であるアカリが言うならきっとそうだと思う。私はご主人を好きでいていいんだ。ご主人に想いを告げてもいいんだ。アカリ、本当にありがとう・・・

 [拒否サレタラ襲エバイイ。ゴ主人ナラ簡単]
《・・・》
【・・・】

───そう、これが私達魔物娘の一般常識。男は種馬という観念。ガーベラは何も間違ってはいない。間違ってはいないけど私はご主人と心を通わせたい。もちろんご主人の子種は欲しい。でもそれは無理矢理じゃなくてご主人から愛された上で欲しい・・・そう考えると私はとても幸せなのかもしれない。一度は絶望した人生だけど魔物娘でありながら恋愛を知り、叶うかはわからないけど恋愛をしているのだから。そしてその幸せをくれたご主人・・・私はご主人が好き!ご主人が欲しい!ご主人に愛されたい!だから私はご主人に・・・

そして私はアカリとともにご主人へのプレゼントを作ることにした


□□□□ ~本能が赴くままに求めたい編~ □□□□

12月24日。今日はご主人の誕生日
そして私、エステル、サリー、アイサがご主人に想いを告げる日

私はこの日に向けてアカリと一緒にプレゼントを用意した
私の自慢の糸を使って端正に一から気持ちを込めて・・・

───ご主人は喜んでくれる?一生懸命作ったんだけど・・・それにすごく緊張する。サリーもアイサもこんな気持ちだったんだ

既に私の前にサリーやアイサが告白を終えていた
サリーはとても可愛らしいロマンチックな告白
アイサは騎士らしいとてもカッコイイ告白だった
二人ともそれぞれの想いをきちんと告げている

次は私の番

緊張で足が竦む。呼吸が乱れる。体がふらつく
サリーやアイサとは違い、私は魔物娘

もしかしたら私のプレゼントは受け取ってもらえないかもしれない
もしかしたら私のプレゼントは迷惑なものなのかもしれない
もしかしたら私の想いはご主人にとって嫌なものなのかもしれない

不安でいっぱいな気持ちになる

───魔物娘の私がご主人に、人に恋をするなんてだいそれているのかもしれない・・・

私はここにきて怯んでしまった
ずっと前から抱いていたご主人への想いは本物だ
でも私は魔物娘で、ご主人は人間・・・
恋をすることが間違っているのではないだろうか?

そんな怯んでしまった私の背中を押してくれたのはアカリだった

《ほら、アマリリスちゃん頑張って!雄司君の恋人になれるかどうかは分からないよ?だけど雄司君がアマリリスちゃんの想いを受け取らないことは絶対にないから!雄司君はアマリリスちゃんを絶対否定しない!だからアマリリスちゃんの想いを言葉にして、雄司君にちゃんと伝えて!》

───アカリ、本当にありがとう。私頑張る!

私は一歩踏み出してご主人の前にでた
ご主人は動揺しているもののいつもの優しい笑顔
そんなご主人を見ると体が熱くなる。ポッーとしてくる

───ご主人・・・好き。好き。好き。好き。好き。

「・・・?アマリリス?」
・・・ハッ!また見つめてた。しっかりしないと!

私は気を確かにしてご主人にプレゼントを渡した
ご主人はとても嬉しそうに受け取ってくれた
すごく嬉しい。私からのプレゼントでも喜んでくれた

───世界から嫌われた存在だった私を救ってくれてありがとう。私自身を見てくれてありがとう。私を美人だと誉めてくれてありがとう。魔物娘なのに一人の女の子として扱ってくれてありがとう。私に恋をする機会をくれてありがとう。ご主人に出会えて本当によかった。ご主人は本当に大切な人。ご主人本当にありがとう!

私はご主人に感謝してもしたりない
ご主人への想いが心の中であふれてくる
だからこの想いをご主人に伝えたい・・・

───ご主人大好き!私はご主人にこの想いを伝えたい!だからご主人聞いて!私の想いを!

【ゴ主人イツモアリガトウ。私ハゴ主人ガ大好キ。ダカラ私ヲ愛シテホシイ。タクサン愛シテ。ソシテゴ主人ノ子種ガホシイ】

「こ、子種─────────!?」


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