過去と現在を結ぶ異世界ストーリー

なつきいろ

~王都と確認~

目を開けると見慣れない天井だった
周りを見渡すと全てが漆黒に包まれ、神界とは全く逆のようであった
足元にはでかでかと大きな魔法陣が描かれていた

(あ~、確か王族に召喚された設定になってるんだったっけ。色々確認したいから早くしてくれないかな)

そんなことを考えながら、ぼ~っとしていた
周りのクラスメートもどうしたらいいのか迷っているようだった。静かだ。誰も声を発っしない。みんなの息だけが聞こえる。
ずっと続くかのように思われた静寂も、突然の来訪者によって打ち破られた

「勇者様方、お目覚めになられましたか?私はイシス王国第2王女クルシ=イシスと申しますわ。以後お見知り置きくださいませ」

スカートの端をつまんで、優雅なカーテーシーを決めた
にっこりと微笑み、気品溢れながらもどこか少女のような面影を残す可愛いらしさにクラスメート全員が目を奪われていた

(はぁ、さすが王女。確かに美しいが、あのカーテーシーはなんかセリーヌを思い出すなぁ。セリーヌには今一歩及ばない感じか。クルシ様ごめんなさい!王女枠はいっぱいなんです!)

そんな不遜な事を考えながら、クルシ様を見つめるユウジ。

「勇者様方、準備ができましたら私の父である国王のもとへご案内致しますわ」

全員の準備が完了しているのを確認した上で、国王への謁見へと促すクルシ様。王女然としている。

「あの~、私達は国王様への礼儀作法とか全く知らないので、礼を欠いちゃうと思うんですがいいんですか?」
ただ一人当たり前のことを尋ねたのは委員長の黒川凪だ

(なん・・だと?召喚もののテンプレでなんとなくついていっちゃうこの状況で、その質問だと!?さすが委員長だ。バカだけど・・・常識はあるんだよぁ。てか、本来そそれを確認するのは教師の役目じゃね?) 

たまちゃんをチラリとみやる。
たまちゃんは、白鷺に撫でられて気持ちよさにしている

(いやいやいや、馴染みすぎじゃないですかね!?あなた教師ですよね?状況理解してます?)
いつものたまちゃんぶりに苦笑するしかなかった

「構いませんわ。私が召喚を行いましたので、全ての責任は私がとりますわ。安心して着いてきてくださいませ」

(ふぅ、ここはテンプレ通りか。召喚者は王女、ここは外せないよなぁ。王様やじじぃなんかに召喚された日には廃人と化すわ!)

団体の勇者一行がクルシ様の後ろをついていき、国王のもとへ向かう

西洋風な王宮に立派な調度品、すれ違う侍女や西洋甲冑を纏う騎士たち
まさにファンタジーだ

(なんでどの異世界もこんな西洋然としてるんだ?神様の間ではこれが人気なのか?騎士と姫の禁断の恋物語とか、身分差で思い悩む恋愛とか、そんなのに憧れてる?ヘイネを迎えに行く時は、白馬必要かな?後で聞いておこう)

ユウジがバカなことを考えている間、クラスの男子はクルシ様に対して、積極的に話しかける者。ちらちらと視線を向ける者。スキンシップをはかろうとする者など、様々である。もちろん、クルシ様は王女然とした笑顔で対応していた。
そんな男子を見て、まるでゴミを見るかのような女子の視線に戦慄した。

(おぉ、女子こえぇ。視線で人を殺せそうだな、南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。にしても、クルシ様はさすがだな。ああいうのに慣れてるんだろな、役者が違いすぎる)
3度の召喚を経て余裕のあるユウジは、今の状況を鋭く分析する

(ふむ、クルシ様はちっぱいだな)

分析終了

国王のいる玉座の間へと到着した俺らは、国王の簡単な自己紹介を受けた後、本題に入った

・魔王を倒してほしい
・討伐準備の為、資金や宿泊部屋、訓練施設の提供
・準備期間は2ヶ月間

もちろん了承した後は、歓迎のパーティーが開かれ、各自用意された部屋へと向かっていった

俺も用意された専用の部屋で疲れをとる

「ふぅ~、疲れた。さて、色々確認しなきゃな。まずはステータスからだな、ステータス!」

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ユウジ・ハクト 17歳 ♂ レベル:1

種族:人間
職業:勇者

体力:2300/2300(+2000)
魔力:2250/2250(+2000)
筋力:2150(+2000)
敏捷:2100(+2000)
器用:250(+50)
幸運:95(+80)

称号:女神に愛されし者 全てを見通せし者
加護:女神アウラ『記憶創造』 女神ヘイネ『時空魔法』『空間魔法』『寵愛』
技能:イリアス言語 神眼 異空間ボックス操作
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「・・・は?ナンダコレ?どうしてこうなった?考えられるのは加護の『寵愛』かな?てか、器用ひくっ!ヘイネ不器用なのか?料理とか大丈夫かな・・・。ゲテモノが出てこないよう監視せねば。にしても寵愛かぁ~」

『寵愛』について考えていたら、ふと、説明文が出てきた

『寵愛』
女神ヘイネから生涯ただ一人にのみ与えられる神護
権能はステータスUP。固定ではなく成長するごとに権能UP。上限なし

「加護でなく神護!?しかも生涯ただ一人にのみって・・・。そこまで想ってくれてるのか、ありがとうヘイネ。それにしても上限なしの成長権能ってやばくないか?チート過ぎる・・・。こんなのがあるならヘイネは強い訳だよな。しかもこっそり神護とかつけてくれてるし。将来尻に敷かれてる未来図しか思い浮かばん」

それでも、ヘイネに敷かれるなら幸せかな、と心の中で思う

「にしても、いきなり寵愛の説明出てきたな。きっと神眼だろうな、どれどれ」

『神眼』ランク:不明(イリアスに存在しません)
女神ヘイネから生涯ただ一人にのみ与えられる神技
全てを見通す鑑定眼、どんな偽装も無効、神族も含む
下位に魔眼や極鑑定あり

「神技!?お、おま!また、ただ一人にのみスキルとか・・・。ヘイネの愛は甘すぎる、それこそ極上だ。その愛に浸かっていれば、どこまででも堕落できるかもしれない。故に絶対男をダメにする誘惑だ・・・。ダメになる前に、期待に沿える男にならないとな。それにヘイネはわかっているんだろな」

地球を度々覗いていたらしいヘイネは知っているのであろう。異世界召喚テンプレものである鑑定眼の限界を。いずれ、鑑定できない状態、に遭遇する場合を。
ラノベや小説などでは、鑑定できない状態に出会っても、ご都合主義でなんとかなってしまう。しかし、現実はそうは行かない。知らないことは恐怖だ。対策すら立てられない。現実でもほとんどの人が、知ることから始める。親を知る、友を知る、仕事を知る、愛を知る、死を知る。
ヘイネも愛を知ったからこそ、知らないことに対する恐怖に不安を駆られ、ユウジに神技を授けたのだろう
だからこそユウジは、ヘイネの愛を極上と評価したのだ
普通わからないものが、わかってしまうのだから
完全な甘やかしである

「ありがたく使わせてもらうよ、ヘイネ。」
苦笑とも、嬉し笑いとも取れる笑顔を虚空の彼方へと向ける

「さて、調度いいから他も調べてみるか」

『時空魔法』ランク:不明
女神ヘイネが構築せし魔法
異空間を作りだし、空間の時を支配する
支配空間は加速・通常・停止を任意で決められる

『空間魔法』ランク:SSS
女神ヘイネが構築せし魔法
時空魔法の小型版
アイテムボックスなどに使われる魔法

『異空間ボックス操作』ランク:不明(収納物有り)
女神ヘイネが構築せし魔法?
神専用アイテムボックス
譲渡不可
アイテムボックスの頂点
一切の制限なく全てを収納できる

「なんかイリアスに存在しない魔法が多いな。これはとても参考になる。存在しない魔法でも構築さえできれば存在することができると言う訳だな。時空魔法はヘイネのあれだろう・・・。神の力だがいいのか?俺人間だよな?今の所巨大すぎて使い道が全くわからん。空間魔法は異空間ボックスの為だろうな」

一つ一つの魔法を検証していくユウジ
使えるものならばなんでも使うのがユウジ流だ
綺麗事だけでは成り立たないのが異世界だ

「それにしても、最後の異空間ボックス操作の説明はどういうことだ?神眼すら騙している、ということか?チートですらない???わからん。それに収納物があるみたいだな、確かてみるか、異空間ボックス操作!」 

異空間ボックス操作を念じてみると、頭の中で呪文が出てきた

(あ~、そうだった。呪文面倒だから先に無詠唱作るか)

「我、悠久の彼方より求む、顕現せよ、記憶創造!」

(よし、スキルが発動したな。早速作るか。イメージ、イメージ。まずは呪文の省略だな。これは今あるやつから今後創造するもの全部だ!最後にスキル名だな。今回はボックスにしとくか。今後は創造次第に命名っと。完了!)

【スキル『無詠唱』を取得 ランク:A】

「うわっ!びっくりした。いきなりシステム音が頭に響くとかゲームかよ、全く・・・。でも無詠唱がランクA?Sですらないとか、この世界魔法が主流か?後で調べてみるか。今は中身の確認だ」

(ボックス!)  

念じたら目の前に異空間の輪が出てきた
この辺はアイテムボックスと同じようだ
手を入れて中身を取り出す
なんかやたらたくさん出てきた

・う~さ~フォン×1
・ヘイネご機嫌目覚まし時計×1
・抱き枕等身大ヘイネver×1
・ヘイネと一緒生活小物セット
・金貨20枚、銀貨10枚、銅貨50枚
・神剣ふぉるきな×1
・魔剣フォルキナ×1
・ふぇんりるマント×1
・神愛の指輪×1
・ヘイネの手紙×1

・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。

「ツッコミ所満載だが、とりあえず落ち着くんだ、俺。まずは手紙だ、手紙!落ち着け、落ち着け」

ヘイネの手紙を手に取り、封を切り、読み始める

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神愛なるユウジへ

この手紙を読んでいる頃は、きっと混乱しているだろうと思うんだ、わけわからないよね、ごめんね。
ユウジの事は信じてる。でも不安だったから、少しだけお手伝いした結果がこうなの。
異世界を楽しみにしているユウジを見たら中々言えなくて、でも、何も言わなかったら嫌われるかもって思って手紙に書いてみたよ。直接言うのが怖くてごめんなさい。
神護はともかく、せめてアイテムだけは使う使わないはユウジで決めてほしい。
ただもし神と戦うと決めた場合、その2つの剣を使いこなせないようでは全く相手にすらならないことは覚えていてほしいの。一つの目安にしてほしい。
それと異空間ボックスは私が使っているやつを裏ルートでこっそりユウジに譲渡したやつだよ。へ、変な物入ってないか心配だよ・・・
それぞれのアイテムには、神眼とは違う、私が特別に編集した説明をつけてあるよ。詳しくは神眼で見てみてね。
それでは体に気をつけて、異世界を楽しんでね!

Ps、早く迎えにきてね、待ってるから

ユウジだけの女神ヘイネ

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「ヘイネ・・・。早く安心させてやらないとな。それと、異空間ボックスはやはりヘイネのか。裏ルートを知ってるだけでもすごいんじゃないか?ヘイネって実はすごいやつ???考えてもわからんか、せっかくだしアイテムを確認していくか」

ちょっぴりしんみりしつつアイテムを確認していく、

『う~さ~フォン』
私専用のお揃いのうさぎ型スマホだよ
私はピンク、ユウジは白。白兎だけに?
ユウジが希望した、私と連絡が取れる魔道具
使い方は魔力を込めるだけで、込めた魔力の100分の1が魔力として貯まるよ。かなり大変だからね?
今回はこっそり、少しだけ貯めて置いたからね

魔力保有量 10000/50000

「俺だけに白かぁ~、やかましいわ!ヘイネ、うさぎ好きなのか?そういえば、淋しがりやの例えでもうさぎを出してたような・・・。うさぎ好きのヘイネで、俺は白兎。これは偶然か?それとも運命?・・・運命にしとこう!うん、運命・・・やばっ、嬉しすぎて頬緩みっぱなしだわ!ヘイネは気づいてるのかなぁ~」

完全に妄想に浸り、デレデレになっている
傍から見たら気持ち悪いの一言に尽きるだろう

「問題は魔力だよな、これかなりきついぞ・・・。ポーション無双は・・・できないだろうな。恐らく譲渡無双も無理だろう。試してはみるか。早く逢いたいんだけどなぁ、コツコツレベル上げるか。さて、次のアイテムは?」

時計、枕、小物を見る


『ヘイネご機嫌目覚まし時計』スキル『変化』解放
地球の目覚まし時計を改造してみたよ
耐久度は神剣で叩いても壊れないよ
見た目魔法でユウジ以外の人からは普通の時計にしか見えないよう魔法かけておいたから安心してね
モーニングコールは「妹ヘイネ・同級生ヘイネ・ヘイネ」で登録してみた。
ユウジの部屋にあった雑誌から好みを参考にしたから大丈夫だよね?私がいつも起こしてあげるからね!

「・・・。俺のプライバシーはあああああああああ!でも、ナイスだ、ヘイネ!どれにするか、迷うな・・・」


『抱き枕等身大ヘイネver』スキル『生活魔法』解放
地球の抱き枕を改造してみたよ
耐久度は神級魔法インフェルノでも燃えないよ
これも見た目魔法をかけてるから安心してね
ユウジ寝相悪いよね、枕に安眠魔法もかけたから、寝言や寝返りはほとんどなくなるはず、抱きつくのは無理だったから、抱き枕にしてみたよ
洗濯は生活魔法の浄化を使えば、いつも清いヘイネでいられるよ?いっぱい抱きついてほしいな!

「え?なんで知ってるの?停止世界では寝てないのに・・・。あっ、でもプライベート見てたなら知ってるのか?てか、普通の枕に安眠魔法かければ抱き着くのもなくなるんじゃ?ヘイネさん?・・・ま、まさかな。考えすぎか?」


『ヘイネと一緒生活小物セット』スキル『付与』解放
地球のお揃いの小物を取り寄せて改造してみたよ
耐久度は世界が壊れても大丈夫だよ
これも見た目魔法かけてあるから安心してね
小物一つ一つにユウジと過ごした停止世界での結晶をもとにプリントしてみたよ
剥がそうとした?剥がれないよ?
日々の生活の中で私を想ってくれたら嬉しいな!

「こ、これこそまさに見た目魔法様様だな。すげ~嬉しいけど、見た目魔法なかったら恥ずかしすぎるわ。急に魔法解けたりしないよな?しないよね?」

ヘイネの神愛攻撃に戦々恐々とするユウジ
ヤンデレ?ヤンデレ枠なの?でもヘイネは違う気がする
ヘイネはユウジに甘々な一途なちょろイン枠だ!
譲らないぞ、これは譲れない!絶対にだ!!

【スキル『変化』を取得 ランク:SS】
【スキル『生活魔法』を取得 ランク:E】
【スキル『付与』を取得 ランク:A】

「あっ、スキル解放ってこういうことか。意外と使えそうだ。ヘイネのヒロイン枠も確認したし、アイテム確認するか」

『神剣ふぉるきな』ランク:不明
所有者:女神ヘイネ
使用者:女神ヘイネ→勇者ユウジ
この剣はね、今現在も私の剣なんだよ
ずぅ~っと昔、神魔大戦の時に使ってた剣
でも何千年も使ってないから、ユウジに貸してあげるね
所有者又は使用者しか使えない剣だよ
手元になくてもふぉるきなを呼べば召喚されるよ
ふぉるきなは使用者を育てる剣、ともに成長する剣だよ

ふぉるきなを鞘から抜き出して観察する
刃こぼれ何一つない銀色に映える刃身は確かに美しい剣だ
なるほど、確かにヘイネに似合う神剣だ
でも

「ごめんな、ヘイネを恨まないでくれな?俺にとっても大切な人だ。名刀は使われてこそ名刀たらんと、聞く。神剣なら尚更だよな?何千年も埃を被せて悪かった。今後は俺が使ってやるから、しばらくは力を貸してくれな」

そう言って、ふぉるきなを鞘に納める

『魔剣フォルキナ』ランク:不明
所有者:
使用者:
この剣はね、ふぉるきなの姉妹剣だよ、私にも使えない
魔剣だからと言って、神剣よりも弱いとは限らないよ
神でさえ誰も使えないから、呪いの意味を込めて「魔」と言ってるだけで、ふぉるきなより上だと思ってる
なんとなくわかるから
最終的にはこの剣をユウジにあげようと思ってる

魔剣フォルキナを手に取り鞘から抜こうとするがぬけない
なるほど、鞘から抜けないなら使えないな
鞘を撫でながら、ふぉるきなと同様語りかけた 

「お前は魔剣と呼ばれることについてどう思う?本来ならお前も神剣なんじゃないか?もしかしたら悔しいとさえ思っているかもしれないな。それでも俺はお前を魔剣と呼ぶぞ?神剣より強いかもしれない魔剣なんてカッコイイじゃないか!いつかお前が力を貸してもいいと思った時、その時は遠慮なく借りる。その時がくるまでは俺の腰にずっといろ。いいな?」

語りながらも感じる、この大きな違和感 
ふぉるきなと違って、このフォルキナはそうなんだろう
確信に近いものを感じつつも、今はその時ではないと判断したユウジは魔剣フォルキナに微笑えんだ

「しっかし、どれもすごいものばかりで気後れするな・・・次、ふぇんりるとか絶対レアもんじゃん!ヘイネ、俺に甘すぎ!」


『ふぇんりるマント』ランク:もふもふ
ふぇんりるちゃんは私のペットなんだよ
夏に抜け落ちた毛を使って作ってみたんだ
いつも、もふもふしてるからユウジにも、もふもふ分け?
傷つかないように耐久魔法かけてるけどあくまでマントに、だから特に効果はないよ?一緒にもふもふしよ~!

「ぶっ!?なんだよ、ランク:もふもふって!それランク違うから!しかもフェンリルって夏に抜け毛するの!?え?犬?いや、狼だよね?狼抜け毛するの?神獣とかは関係ないんじゃ?てか、神獣をペットとかどうなってんの!?神異常すぎるだろ!ヘイネがおかしいのか?ヘイネだけか?しかも、もふもふ分けって。なに、新語つくってんの?もふもふのおすそ分けってことだよな?ヘイネさん?ヘイネのもふもふへの異常な愛を感じる。いや、俺も好きだよ?獣人とかめっちゃ気になるし。それでも気にせずにはいられない、もふもふと俺への愛、どちらが強いのか・・・」

もう疲れた・・・

「最後確認するか、これってあれだよな?俺が記憶創造で作ったものと同じデザインだ」


『神愛の指輪』ランク:愛の結晶(ここだけは絶対!)
私が魔力によって作りだした、『誓いの指輪』とペアになるマジックリングだよ
効果はお互いが近くにいればいるほど、力が高まっていくもの
魔力+1000(最大10000)

「あはは、ランク:もふもふでわかっていたが、ランク操作もできるのかよ。本当すごいな、ヘイネは。今の俺じゃ全くの不釣り合い、それでも隣にいてくれるなら、あとは頑張るだけだな!」

色々あって疲れたが、たくさんのヘイネを知れて大満足だ
明日から本気出すか
この決意が鈍らないよう、ヘイネの目覚まし時計と抱き枕を抱えて俺は夢の世界へ旅立った

ちなみに、目覚まし時計の設定は「同級生」にした




マジックリング 『神愛の指輪』

込められた想いは、『永遠の愛と決意』

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