過去と現在を結ぶ異世界ストーリー

なつきいろ

~デートと打ち明け~①

『ユウジ君、起きて!起きて!今日は大事な日でしょ』

起きてました、今日はサーシャとのデートの日です
なんとなく同級生ヘイネでないといけない気がしました
妹は妹なんだけど、同級生は幼なじみ、ヘイネはお嫁さんなラインがヘイネにはあるみたいです。
お嫁さんに起こしてもらってデートってのもあれので、幼なじみにしました。

「あぁ、そうなんだよ。失敗しなけりゃいいが」

『大丈夫だよ、ユウジ君なら!楽しみなんでしょ?・・・でも、ちょっと羨ましいかも』 

「なっ!俺はヘイネとだっ・・・」
言葉を遮られた

『ありがと。でもその先は言わないであげて。今日の主役は私じゃないんだよ?』

確かにその通りだ
今日はサーシャが主役だ

『それでいいの。じゃあ頑張ったユウジ君に、上手くいく方法とおまじないをあげる』

心読まれた!?目覚ましにも心読あんのかよ!
ヘイネ、職人になれんじゃね?

『まずは褒めてあげてね、それと楽しみにしてたことを伝えるの。女の子は案外ちょろ・・・じゃなくて素直だからきっと喜ぶよ!』

ねぇ、今なんて言おうとしたの?ヘイネ?
ちょろインはヘイネだろ!腹黒ヘイネ設定か?
もしくは、お手伝いはするけど私本当は怒ってるんだからね!ってやつか?

『ふふふ、落ち着いた?いつものユウジ君だね。じゃあ最後におまじないをあげるね。目を閉じて?』

意識が覚醒していく。
おまじないのキスは甘かったです

□□□□

よし、気合い入れてくか!
今日俺はサーシャに大切な話をしようと思う
話さなくてはいけない話だからだ
だからヘイネに勇気を貰った、勝負の時だ!

(にしても、サーシャ遅いな。いつもはもうきてるはずなのに・・・。なにかあったか?迎えにいくか)

部屋の扉を開けたら、サーシャが部屋の前に立ち尽くしていた

「うわっ?びっくりした!なにしてんの?」
怖い、怖かったです・・・

「い、いえ。緊張してその中々中に入ることが・・・」

え?そんなこと言われるとこっちも恥ずかしく・・・
あっ!ヘイネが言ってたよな!褒めろって!

「そ、そうか。服なかなか似合ってるよ」
完璧!できる男は違うよな!

「え?いつものメイド服ですが?」

(テンプレ踏んじまった!てか、なんでメイド服なの?私服は?楽しみにしてたのに・・・)

「なんでメイド服なの?私服は?」

「恥ずかしくて、その・・・」

「はい、サーシャ減点ね!私服楽しみにしてたのに。まずは服屋からな?いくぞ」
俺は左手を差し出した

「減点!?なら着替えてきます!あとその手はなんですか?」 
慌ててるなぁ~、真っ赤だしかわいいな

「更に減点な。着替えてたら時間なくなるだろ。それにデートなんだから、手を繋ぐ、腕組ぐらいするだろ?」
いちゃいちゃしたいんだよ!

俺達は手を繋いで王城をあとにした
もちろんクラスメートやメイドに見られたが今更だろ

□□□□

服飾店

「やっと着いたか、好きなやつ選んでいいぞ?俺を惚れさせてみろ」
早くかわいくなれ、はよ!はよ!はよ!

「え?お金なら私出しますよ?お給金貰ってますし」
それは知ってるけど、デートにならんだろ

「サーシャ、げんて・・・」
「わかりました!選んできます!」

慌てて選びにいくサーシャ 
普段どんなの着るんだろうなぁ、あ、メイド服か
メイド服?待てよ。今から購入する服をサーシャに着せる、これは絶対だ!脱いだ服はどうする?

「これ似合うとおもいますか?」

選んだのは黄色のふんわりワンピースでフリル付きだ
少し幼くないか?と思ったが、たんぽぽな印象のあるサーシャにはお似合いか

「あぁ、すごく似合うな!それ着てデート再開するか!」
うん、文句ないな!

服は2金貨だった、高いのか安いのかわからん
ついでに下着も合わせて購入。サイズはわからなかったので直接はかってみました!遠慮はしないぞ!大きかったです・・・でも本番はこれからだ!  

「な、なぁサーシャ。サーシャはメイド服余分に持ってるよな?」

「はい、その通りですが?」

「じ、じゃあそのワンピースの代わりにこのメイド服貰えないか?」
どうなの?ねぇ、どうなの?

「・・・なにに使うんですか?」
ジト目だ、怖い、怖いから!俺そっちの気ないから!

「す、好きな子の服を眺めていたいって気持ちわからないかな~」
上手くごまかせたか?嫌な汗がながれる

・・・

「はぁ、ユウジ様なら構いませんよ。あっでもそれならそれよりも新しいほうがいいのでは?汚れていますし」
そんな気遣いいりません!

「いや、これでいい。これじゃなきゃダメだ。これでお願いします!」

サーシャは俺があまりに真剣なことに驚いていたが、了承してくれた
よっしゃああああああああああ!
ヘイネ抱き枕に、サーシャのメイド服を着せる予定だ
一度に二度おいしい作戦成功だな。
それにしても、ヘイネにサーシャか、ぐへへ~
男は変態なぐらいがちょうどいいって、じっちゃんも言ってたしな!

□□□□

小物ショップ

「へぇ~、色々あるんだなぁ。さすが王都。いつもここで?」
思わずキョロキョロしながら尋ねる

「はい!懇意にしてるおばさんがいるんです」

『あら、サーシャちゃん。いらっしゃっい。そちらの男性は彼氏かい?』
この人がそうだろう、目敏く手を繋いでることに気がついている。ナメるなよ?テンプレには負けん!

「初めまして。サーシャは俺の嫁です。いつもサーシャがお世話になってます。」
どうだ?この紳士然とした笑顔は!

おばちゃんは始めは驚いていたが、真っ赤なりんごになってるサーシャを見て悟ったんだろう

『あらあら、言うねぇ~。じゃあ旦那様がきたんだ!安くするよ、お嫁さんのサーシャちゃん?笑』

サーシャは更に赤くなって、必要なものだけ会計して、店の外に小走りで出て行った
俺はおばちゃんに、からかわないでくださいよ、と視線を送ると、あんたもだろ?、と視線が返ってきた
店を出ようとした時、あるものに目がいき、購入してサーシャを追いかけた

「サーシャ、どうしたんた?急に?」
とぼけてみる

「ユウジ様がいきなりあんなことを言うからです!」
まだ真っ赤なままだ、初だな~  

「あんなことって、事実だろ?それとも嫌か?」
真剣な眼差しでサーシャを見つめる

「うぅ~ずるいですよぉ、それとこれは別なんですから」
嬉しそうな困ったような表情で見つめてくる

「関係ない。嫁なんだから、嫁だって言うぞ?」
サーシャの手を引っ張って抱きしめる

「えへへっ、ありがとございます」
まだ恥ずかしそうだが、それでも嬉しそうな笑顔だった
この笑顔を俺は見たかったんだ

□□□□

冒険者ギルド

「あれ?ここってまさかの冒険者ギルド?」
男なら冒険者に憧れるよな!

「そうみたいですね、興味あるんですか?」
くすくすっと微笑んでいる。顔に出てたかな?

「まぁね、サーシャもどうせダンジョン行くんでしょ?」
サーシャの体がびくっとして、俺をみてきた

「おいおい、俺がどんだけサーシャを見てると思ってるんだよ?夫の愛を疑わないで?」
サーシャは苦笑していた。なんで苦笑?

「私のほうがずっとユウジ様のことを見ていますよ?私の愛も疑わないでくださいね?」 
・・・!わかった、これ恥ずかしいわ。苦笑しか出ない

「せっかくだし、一緒に登録しちゃうか。偽造に注意しろよ?あとは職業もな。村人にしとくか」
サーシャに軽く説明した

サーシャと手を繋いで、中に入るとまさにテンプレ世界が広がっていた
二人で受け付けカウンターに行って登録を済ます
ギルドの受け付けはお姉さん、テンプレだよね 
なんか説明があるみたいだが、俺は興味なかったのでサーシャの髪を掬いながら終わるのを待った
サーシャは真剣に聞いていたので、サーシャらしいなと思わず微笑んでしまった
ちなみにお姉さんは俺の態度を見て青筋を立てていた

サーシャの美しい髪を堪能していた所、ギルド購買所で変な石ころが販売されているのがわかった 神眼!

『魔刻結晶』ランク:E

魔物を倒した際に、魔物が体内に保有していた魔力を吸収する結晶。魔道具に使われる。
結晶の色によって、売却金額が異なる。
色は黒→紫→緑→青→白→金となる
魔力がある一定量たまると色が変化

(これは!経験値が稼げながらお金が貰えるのか!今後先立つものは必要になる。魔山にも行くし、ちょうどいいな。後は素材が売れるか、だけだ)

ちょうど説明も終わったみたいなので、お姉さんに聞いてみよう

「あの、お姉さんよろしいですか?ぶっちゃけますと、俺はランクなんか興味ないんです。クエストも興味ないです。金を稼げるかどうかなんです。そもそもおいしいクエストならギルドに許可をもらうまでもなく勝手にやります。ランクがどうのこうのなんて関係ないんです。それでですね、魔物の素材は買い取ってもらえるんですか?」

俺のあまりにも身勝手な発言にサーシャはあわあわしていた
受け付けのお姉さんは呆然としていた

(早くしてほしいな~、デートの時間なくなるじゃん)

受け付けのお姉さんは、
「いえ、ですからクエストの受注にはランクが・・・」

その言葉を俺は遮った
「だからですね、それはわかってるんですよ。でも俺は許可をもらわないでもやりますよ。いちいちめんどくさいですし。結果倒してれば一緒ですよね?ランク低かったら報酬は出さないんですか?出すんですよね?だったらそれはどうでもいいんです。聞きたいのはクエスト外で倒した魔物の素材は買い取ってくれますか?」

サーシャは更にあわあわしていた。
この世界の常識にわざわざ当てはまる必要はない
多分俺みたいなやつはそうそういないんだろう
受け付けのお姉さんは困惑していた
俺は質問をして返答を聞きたいだけなのだが、あまりな対応にイライラしてきた

「質問を変えますね!ギルドに登録してなくても素材は買い取ってもらえますか?」

俺がイライラしてるのを感じたのだろう、サーシャが不安そうに見つめてきた
サーシャにそんな顔は似合わない、俺のミスだ

サーシャを抱きしめ、語りかける
「悪かった、もう大丈夫だよ、そしてありがとう」
サーシャの頭を撫でて落ち着いてきた

「すいません、少し気が立ってしまいました。お姉さんの説明はわかっていますので、それを前提でお願いします。まずギルドに加入してなくても素材が売却できるのか?またクエストを受けていない状態で倒した魔物の素材は売却できるのか?更にランク外で受注できなくてもクエストモンスターを倒した場合は報酬があるのか?この3つをお願いします」

お姉さんも俺がイライラしてたことはわかっていたようだが、俺が怒りを収めたのを感じたのか冷静になっていた

「ご質問の件ですが、加入していないと冒険者ギルドでは素材買い取りをできません。その場合は直接依頼してる方のところで買い取る事になります。次にクエスト外の魔物の素材の買い取りは全部とは言いませんが、行っております。素材売却時でもランクポイントが貰えますのでランクは自然とあがると思います。最後の件は前例がないので、確実とは言えませんが出るとは思います」

最初からそう教えてくれればいいんだよな~融通きかなすぎ

「ありがとうございます、先程は本当に失礼しました。助かりました。お時間とらせてすいません。お仕事頑張ってくださいね」
そういって優しく微笑みかけた。お姉さんは赤くなっていた

「待たせた、サーシャ」
本当に待たせちゃったよ、時間もったいない

「・・・。ユウジ様は私だけじゃご不満ですか?」 

サーシャはふくれている。
ふくれている理由はわかるよ?お姉さんでしょ?
でも謝罪しただけだよ?俺。理不尽じゃね?  

「ユウジ様なんてもう知りません!」

ついには怒ってしまった
でも手は繋いだままだ
なにこの子?めっちゃかわいいんだが?
思わず抱きしめてしまった

周りはいきなりの桃色世界に驚いていたが、全然気にならない
目の前のサーシャしか目に入っていないんだから

あぁ、俺の愛しのメイド 

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