過去と現在を結ぶ異世界ストーリー

なつきいろ

~狂気と狂愛~

『『じゃあ、いってらっしゃい。私だけの勇者様』』
(行ってくる、俺だけの女神様)
いつものようにヘイネと会話をし、朝のさわやかな空気とともにヘイネの唇を楽しんだ

転移してからすでに一ヶ月以上がすぎた
ヘイネの降臨後、俺のまわりも随分変わった

一つ目は目覚まし時計のver.upだ

あの日違和感を感じたのは目覚まし時計が進化したかららしい。ヘイネに教えてもらった
なんでも頭の中で会話できるようになった
ヘイネはこれから起こる可能性を考慮して準備してたみたいだ。
その可能性が俺の周りの変化の二つ目に繋がる

変化の二つ目は・・・

「う、うぅん・・おはようございます。ユウジ様。今朝もお早いですね。ヘイネ様との会話は楽しまれましたか?」
もう一人のかわいい天使サーシャが起きてきた

「おはよう、サーシャ。よく寝れた?会話は楽しかったよ。ありがとう」

サーシャと『いつものように』おはようのキスを交わす
おはようのキスは俺が設けた、お嫁さんの義務だ

ヘイネだけとだと、不公平だしね?平等にしないとダメだと思うんだ。うん、俺がしたいからそうしてるんじゃないよ?まぁしたいんだけど

ヘイネとのデートから数日後、俺はサーシャと一つになった。サーシャとの約束を果たしたのだ。

俺は最初ヘイネに遠慮してなかなかサーシャに手を出せないでいた。そんなとき意外にもサーシャから誘ってきたので驚いた。
後にサーシャから聞いたのだが、こういう状況になるかも、とヘイネと予め話していたらしい。
どんだけ俺を理解してんだよ!と、サーシャと笑いあいながら話した。

そんなきっかけがあって以降は、俺は毎日サーシャを求め、サーシャも俺を求めてくれた。
サーシャは興味深々なのか色々と、『実験』に応じてくれる。もうヤりたい放題だ・・・大変満足です!

そんな性活をしていれば、周りも気付いたのだろう
まぁもともと出羽亀メイド調査隊によってある程度は知られていたみたいだが。
メイドって暇だよね?ここだけか?
メイド長の(アマンダさんと言うらしい)アマンダさんが色々便宜を図ってくれて、サーシャと同室で生活できるようになった
さすがにそれは無理なんじゃね?と疑問に思ったが、メイドの管理はアマンダさんに一任らしいので滞りなく終わった

変化の三つ目はサーシャの副メイド長辞任だ

サーシャは既に、アマンダさんに俺に付いていく意思を伝えてあるみたいだ。メイド長昇進を断ったことになる。故に辞任。
ただ実際問題困ったことになるのはメイドたちになる。実質現場のトップだったサーシャがいきなり抜けることになるので支障をきたすらしい
そこで同室許可の条件として提案されたのが、旅立ちの日まで副メイド長を続任し、新たな副メイド長を育成する、というものである。
その副メイド長補佐の白羽の矢がたったのはセリスだった。サーシャたっての希望らしい。
セリスに業務を教える為、以前よりもサーシャは仕事が激化した

変化の四つ目は俺の夜の真面目なほうの鍛練だ

これが一番苦心した
今はサーシャと同室である。 
サーシャを起こさないように抜け出すのが非常に苦労する
別に鍛練のことはバレてもいい。ただ鍛練のことがバレると、絶対サーシャはついて来る。 
メイド業務の激化、自己鍛練、夜のお楽しみだけでもハードなのに、そこに俺の鍛練が加わってきたら休む暇がない。言い聞かせても絶対ついて来るのがサーシャだ。サーシャとはそういう人なのだ。だから抜け出す

夜のお楽しみをしなきゃいいって?ご冗談を。笑
これはサーシャが悪い。サーシャが魅力的だから仕方ないことなのだ。自然と求めてしまうのは動物の本能である

そんなことを考えながら、サーシャの着替えを眺めていた
揺れている。服を着ていくたびに、ぶるんぶるん、と。

「ユウジ様、何かお考え事ですか?」
ん?なんでわかったのかね?言ってみたまえ

「どうしてそう思う?」

「まだお着替えになられておりませんし、その、・・・すごく大きくなられてますので」
視線の先がバレバレてますよ?サーシャさん

顔を真っ赤にして指摘してくるサーシャ。知ってました
サーシャの反応を見たかったので敢えてとぼけてました
仕方ないよね?サーシャの着替え眺めてたんだから

「これ、どうしたらいい?苦しいんだけど?」

「え?・・・まもなくセリスが参りますので、お口でよければ・・・」
ふむ、それも悪くない。悪くはないが・・・

「サーシャがエロ可愛いのが悪い。部屋の鍵は掛かってるし、問題ない。サイレント!避妊魔法カントラセプション!」

「えええ!?本当すぐ来ちゃいますよ!?まず・・・きゃ!」

俺はサーシャをベッドに押し倒して、サーシャの体を貪るように楽しみ、サーシャを美味しく頂きました

・・・。

楽しんだ後、身支度を整え扉を開けたら鬼がいました
セリスは青筋を浮かべ、ひたすら待たされていたのだ
サイレントがあった為、詳細は漏れていないが、『よく』あることなのでセリスはわかっているのだ
セリスはサーシャに説教をひとしきりした後、俺をキッと睨んで、サーシャとともにメイド業に向かっていった。
サーシャは半ベソをかいていた

(サーシャには悪い事をしたな。後でたくさんなでなでしてあげるかな。俺も最近弛んでいるのかもしれない。暇さえ情事に勤しんでるしなぁ。でもサーシャ嬉しそうにするしなぁ)


□□□□

「ユウジ様、ひどいですよぉ。いっぱい怒られたんですからぁ。・・・ぐす」
部屋に戻ってきたサーシャは俺に抱き着いてきた

「ごめんな、サーシャ?サーシャが可愛くて我慢できなかったんだ。許してくれ」
サーシャの髪を梳くようになでなでをする。よしよし

「夜たくさんされてるじゃないかぁ。朝は我慢してください」
夜は夜、朝は別腹みたいな?女の子と一緒だよな!

「そうは言っても生理現象だし?諦めてくれ。いっぱいなでなでしてあげるから、な?」

「うぅ~・・・んぅ!」
納得してなさそうだったので、問答無用でキスをする

「んぅあ、はぁはぁ、キスでごまかそうとしてますよね?」
色っぽい声出すんだよなぁ、また押し倒したくなる

バレた!?
単純にはいかないみたいです

□□□□

「今日はどうする?魔山にでも行くか?それとも鍛練するか?」

最近日中はサーシャの実戦練習も見たりしている
ヘイネからもらった加護や愛情スキル、さらには努力を重ねるサーシャの実力はかなりのものになっている
この世界ならもはやSランクすら凌駕する強さだろう
それでも俺の仲間達に比べれば全然弱い、それは伝えてある
だから毎日鍛練を欠かさないようにしている

「そうですね、魔山に行こうと思います」
今日は魔山に決めたようだ。金も稼げるし、一石二鳥だな

「じゃあ行くよ?城でたら転移するからおいで」

サーシャは右腕に腕組みをしてきて、隣にきた。
そこがサーシャ専用の場所だからだ
途中メイドたちやセリスに冷やかされながら城を後にした

魔山36合目

サーシャは破竹の勢いで魔物を殲滅していた
基本的に1匹ずつならサーシャの敵ではない
問題は複数出てきた場合だ。
いくら格下とは言っても状態異常もあったりするので、今のサーシャでは苦戦する場合もある

「ん?サーシャ気付いたか?複数の魔物と2匹だな。やたら強い気配がある。手伝おうか?」
これは少しサーシャにはきついか?

「はい、感じています。任せてください」
「『任せて』いいんだな?」
「お任せください」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
グリーズプリズナー レベル:163

体力:680000
魔力:210000
筋力:260000
敏捷:60000
器用:560
幸運:20

加護:なし
称号:なし
技能:突撃/身体強化
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
フロッグキング レベル:150

体力:330000
魔力:100000
筋力:68000
敏捷:420000
器用:3000
幸運:33

加護:なし
称号:なし
技能:溶解液/邪毒液/分裂/舌潰
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
ジャイアントベアー レベル:148

体力:552000
魔力:3000
筋力:600000
敏捷:240000
器用:80
幸運:6

加護:なし
称号:なし
技能:熊牙/突撃/噛み付き
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
スノーゲートゴブリンロード レベル:188

体力:980000
魔力:720000
筋力:720000
敏捷:880000
器用:20000
幸運:56

加護:なし
称号:雪王
技能:剣術Lv.8/盾術Lv.8/配下召喚/分回し/氷塊/身体強化    アイスショック
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
獣撃王リオネス レベル:210

体力:1880000
魔力:1250000
筋力:400000
敏捷:440000
器用:3800
幸運:60

加護:なし
称号:獣撃王
技能:華天奏牙/獣圧/咆哮/偽造/火炎ブレス/身体強化
   配下吸収/獣撃掌/獣王の権威
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(・・・!一匹やたら強いのがいるな。名前を冠してるあたりこのあたりの獣系魔物の総大将か?サーシャより格上か・・・)

「サーシャ、わかってると思うが大丈夫か?1匹やたら強いのがいる。サーシャよりも格上だ。『任せて』いいのか?」

(正直不安だ。複数な上、状態異常系や召喚系、しかも名前持ち・・・最悪の組み合わせだな)

「・・・お任せください」
「わかった、なら『任せる』。全力でいけ?死ぬぞ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
サーシャ 18歳 ♀ レベル:72

体力:1780000/1780000
魔力:2880000/2880000
筋力:510000
敏捷:980000
器用:54000
幸運:99★

加護:勇者ユウジ『寵愛』/女神ヘイネ『神友』
称号:ユウジ専属メイド/女神に認められし者 
   勇者に愛されし者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サーシャの戦い方は実に綺麗だ
アマンダさんから教わった暗殺術をもとに魔物の攻撃をひらひらと蝶のように舞ながら撃破していく
その為か敏捷がやたら高い
実際加護を得てからは更に強くなったので、攻撃を受けている所を見たことがない

(俺みたいな圧倒的破壊力で殲滅する戦い方とは違って絵になるな・・・。美しい。戦場に舞い降りた1匹の蝶のようだ)

□□□□

side-サーシャ-

たくさんの魔物が近づいて来るのがわかります
中には私よりも強い気配さえあります
1匹ずつなら負ける気はないですが、複数となると全体を見なければなりません

(どうしよう・・・任せてとは言ったものの怖い、いつも格下ばかりだったから複数でもなんとかなったけど、今回は違う・・・)

「サーシャ、わかってると思うが大丈夫か?1匹やたら強いのがいる。サーシャよりも格上だ。『任せて』いいのか?」

(ユウジ様が心配されてる・・・情けない。ユウジ様に付いていくと決めたからには、心配されるようじゃ、きっとダメ。ユウジ様に覚悟をお見せしないと!)

「わかった、なら『任せる』。全力でいけ?死ぬぞ」

(はい!全力でいきます!)

私は覚悟を決め、魔物につっこんだ

(まずはやっかいな状態異常を持つフロッグキングから倒さないと、状態異常にさえならなきゃ全部攻撃を交わせる自信がある)

暗殺術で得た『縮地』で一気に詰めより一閃

(まずは1匹、あと残るは2匹。ベアーとプリズナーとまとまって動いてるから気をつけないと)

縮地で魔物との距離を縮め一気に詰めかける
ベアーの爪をいなし、プリズナーの突撃を避ける
さらにもう1匹のフロッグキングを屠る

(いける!あと1匹、これなら!)

一瞬サーシャが気を緩めてしまった時、強烈な獣圧プレッシャーが魔山を震撼させた

グゥルルルアアアアアアアアア!!

突然体が動かなくなった
全身が強張り、金縛りになったような感じだ

(・・・え?なんで?体が動かない!)

ゴブリンロードが近づきサーシャを吹き飛ばす

「きゃあああああああああ!・・・がぁ!ぐふぅっ・・・」

木々を粉砕しつつ吹き飛ばされ、地面に叩きつけられ、地面にゴロゴロと転がる。衝撃の威力が弱まり、ようやく倒れ込んだ

(はぁはぁ、なんとか体は動くようになった。乙女ヒールスキルなかったら、やばかったかも・・・。ヒール、ヒール、ヒール。油断しないで倒さないと)

サーシャは縮地を使い、慎重に魔物の攻撃を避けながら、フロッグキング、グリーズプリスナーを処理した

(一番やっかいな魔物がユウジ様に気を向けている。ユウジ様には全く敵わないみたい。すごい・・・。ユウジ様は私をじっと見つめてるみたい。とても熱い視線だ。体が熱くなる。もっと私を見て!私だけを見つめて!もっと見られたい、もっと!もっと!!もっと!!!魔物を倒せば見つめてくれるなら・・・。早く素早く殺す。早く、早く、早く)

そこからの私はとにかく早く、一敵瞬殺で倒していった
ジャイアントベアーを屠った後対峙した、スノーゲートゴブリンロードは私に鬼気迫る何かを感じたのか、ゴブリンロード召喚し始めた。数にして10匹ほどだ
私は歓喜した。これでまたユウジ様の視線をくぎ付けにできる

(もっと、もっとよ!早く、早く、早く!はぁ~ユウジ様の視線が熱い、もっと欲しい、殺す、殺す、殺す。どんどん殺してユウジ様の熱い視線が欲しい、私のためにどんどん死んで?私がユウジ様に愛してもらえるためにどんどん殺されて?)

召喚された魔物は即殲滅された
今のサーシャにとって魔物は、もはやユウジに愛してもらう為の道具でしかなかった
そんなサーシャの鬼気迫る威圧感に、スノーゲートゴブリンロードは戦慄し逃げ出した
しかしサーシャは逃がさなかった

「ねぇ、なんで逃げるんですか?逃がしたら私が怒られますよね?ユウジ様に誉めてもらえないですよね?ユウジ様に見つめてもらえないですよね?今は私だけを見つめてくれてるんですよ?邪魔するんですか?邪魔するんですね?邪魔をするなら・・・許さない!」

スノーゲートゴブリンロードはもちろん答えるはずはない
話す知能もないからだ
それでも野生の危機本能というやつか、目の前のサーシャが異常であると感じたようだ
窮鼠、猫を噛むの例え通り、追い詰められたスノーゲートゴブリンロードはサーシャに噛み付いた 

「そう、それでいいんです!ユウジ様の寵愛を得るための餌になればいいんです!絶対逃がさないですよ?必ず殺します!ユウジ様見てください!見つめてください!あなたのサーシャはこんなにも強いのですから!」

スノーゲートゴブリンロードの縦横無尽な剣さばきを交わし、サーシャは交わすと同時に切り付ける、交わし切り付け、交わし切り付け、交わし切り付け、スノーゲートゴブリンロードは全身を切り刻まれ既に死んでいた。
しかしサーシャは、異常な速度をもって切り刻み続けていたのでスノーゲートゴブリンロードが死んでいたことに気付かなかった

「ユウジ様の視線を強く感じます!もっと!欲しい!もっと!欲しい!もっと!欲しい!体が熱い!熱い!熱い!ユウジ様!ユウジ様!!ユウジ様!!!もっと私を見て!もっと私だけを見て!!」

スノーゲートゴブリンロードは倒れた
愛の狂気へのいけにえとなったのだ

初めて格上を含む複数の魔物に囲まれ、とてつもないプレッシャーの中、自分の身に危険を、死の訪れを感じたサーシャは生物としての生存本能を爆発させた

【スキル『愛の狂気』を獲得 ランク:不明】


『愛の狂気』ランク:不明
サーシャが無意識のうちに創造したスキル
瀕死時に発動。発動時:全身体能力3倍
スキル終了時、発情


side-サーシャ- 終了

□□□□

サーシャが吹き飛ばされた
俺はかなり焦った
見惚れている場合ではなかった

明らかに油断した所に、獣撃王リオネスの獣圧を喰らってしまったのである
体が硬直し混乱している所に痛烈な一撃を喰らったのだ
サーシャは避けながら闘うスタイルだ
防御力は低い、そもそもダメージは喰らわないことが前提だ

(サーシャ・・・)

俺は動かない、サーシャが『任せて』と言ったのだから
だから信じて待つ、仲間が『任せて』と言ったのだから

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
サーシャ 18歳 ♀ レベル:72

体力:456/1780000
魔力:2880000/2880000
筋力:510000
敏捷:980000
器用:54000
幸運:99★

加護:勇者ユウジ『寵愛』/女神ヘイネ『神友』
称号:ユウジ専属メイド/女神に認められし者 
   勇者に愛されし者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(・・・!かなりギリギリだな。よかった・・・。体力はヒールと乙女ヒールで徐々に回復するから問題ないだろう)

瀕死時から立ち上がったサーシャはその後、人が変わったかの如く凄まじい戦闘をしていた
そう、狂ったかのような狂気すら感じる

「そう、それでいいんです!ユウジ様の寵愛を得るための餌になればいいんです!絶対逃がさないですよ?必ず殺します!ユウジ様見てください!見つめてください!あなたのサーシャはこんなにも強いのですから!」

サーシャは絶叫していた、俺の知らないサーシャだ
サーシャは魔物を妖艶な笑みで切り刻みまくっている

(血しぶきが舞う中切り刻む姿はまさに鮮血の戦乙女、魔物を殺す瞬間の妖艶な笑みが美しい!あぁ、血がたぎる!今の姿のサーシャを犯したい!穢したい!)

「ユウジ様の視線を強く感じます!もっと!欲しい!もっと!欲しい!もっと!欲しい!体が熱い!熱い!熱い!ユウジ様!ユウジ様!!ユウジ様!!!もっと私を見て!もっと私だけを見て!!」

更にサーシャの絶叫が戦場に響き渡る
俺はもう理性を抑えられなかった、この体の高ぶりを静めることしか考えていなかった
目の前にいる邪魔な獣撃王リオネスを瞬殺する

(サーシャ、サーシャ、サーシャ!今すぐ犯す!今の美しいサーシャを穢す!今の強いサーシャを征服してやる!犯す、穢す、征服する!狂おしいほど愛しい、今すぐ抱きたい、今すぐだ!)

スノーゲートゴブリンロードを倒し終わったサーシャのもとに俺は駆け寄り、力のままサーシャを押し倒す

もう理性はなかった、体の高ぶりを体の熱を全部サーシャにぶつけるかのようにサーシャを乱暴に犯し続けた

(まだだ!まだ熱い!もっと犯す!何度も何度も何度も!あぁサーシャお前が狂おしいほど愛しい!俺の力でお前を完全に征服してやる!サーシャ、サーシャ、サーシャ!)  

魔山という危険な場所に加え、サーシャの普段見られない狂気、そして力を渇望するユウジの闘いの考え方が見事合わさった『異常な空間』ができあがった

そこにはもう、普段の冷静なユウジやおしとやかなサーシャの姿はない

力が全てであるかのような世界で2匹の獣が、ただ己の欲望を満たす為だけに何度も、何度も、何度も、お互いを求めた

しばらくした後、雌を征服し終えた雄は愛おしむように雌を抱え、帰路にたった


「あぁ~どうすっかな~。興奮しすぎて避妊魔法カントラセプション使うの忘れてたな。大丈夫だろうか・・・。まぁデキたらデキたで、俺が護ってやるか」

雄のつぶやきは、気を失っている雌に届くことはなかった

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