過去と現在を結ぶ異世界ストーリー

なつきいろ

~賢妻と撫子~恋の相談会③

商都リブループ・ユウジ別荘 ~とある夜~

私、白鷺あかりはいつもの入浴を済ませ髪を梳いている最中だよ
雄司君からはとても綺麗な黒髪だと誉められたから、嬉しくて毎日お手入れは欠かさないようにしているよ
なんだかんだ言っても容姿を褒められるのは嬉しいからね!
それに黒髪は私と雄司君しかいないからちょっと二人だけの特別みたいな感じがするんだよね

今日はセリーヌちゃんの日

正直雄司君があんなに小さい子を抱いているという感覚がまだなかなか慣れないんだよね・・・

《《セリーヌちゃんは14歳だから日本で考えたら中学生だよね?う~ん。まだ早いんじゃないかな?でも異世界だしね。日本の常識を持ち込むのもおかしいのかな?それにセリーヌちゃん自身が望んでいることだから仲間外れにするのもかわいそうだよね。でも・・・やっぱり慣れないよね、異世界の常識は・・・》》

雄司君の夜のお相手はお嫁さん会議で決まっていることなのでこればっかりはしっかりと守らないといけないよね
例え私がなかなか慣れないとしても・・・

□□□□

私の夜はいつも髪のお手入れとSランク冒険者のお仕事が大半かな?

冒険者から上がってくる報告書の複製をリアさんから受け取ってそれに目を通す日々だね
少しでも異常を見受けられたらSランク冒険者として出向いて解決する必要があるから!
全ては愛しい雄司君の為に!

基本的にSランク冒険者の所在地は1つの都市に1人までと決まりがあるの
これはSランク冒険者の力を集中させない為と、複数のSランク冒険者と所在する都市が密接に関わり合いを持たないようにする為の措置みたいだね
そして所在する土地の問題は所在するSランク冒険者が対応する
これがSランク冒険者の決まりとなっているんだよね

当然エクスペイン所在のSランク冒険者は雄司君だよ
私はいちおサラセニア所在のSランク冒険者として登録しているの

だから私がリアさんからエクスペインの報告書を受け取って目を通すのは必要なことなんだよね
もしなにか問題があったら雄司君に仕事がいっちゃうから
雄司君はきっとめんどくさがるだろうから、代わりに私が雄司君の仕事をこなしていくの!

《《だって私は雄司君のお嫁さんなんだから!雄司君を陰ながら支えるのはお嫁さんの仕事だもんね!》》

もちろん仕事の完了報告はリアさんに協力してもらって雄司君名義にしてあるよ!
だから雄司君は冒険者の間ではかなり優れたSランク冒険者として名が知れるようになっているんだよね
でも雄司君にはそのことは内緒。だって絶対喜ばなさそうなんだもん・・・

今日も今日とて報告書に目を通しているんだけど・・・
エクスペインは高難易度の上級ダンジョンがあるせいかやたらと報告書が上がってくるんだよね

《《これは近いうちにダンジョン制覇をしないと雄司君に仕事依頼出ちゃうかも?それはマズいよね・・・でもエクスペインクラスのダンジョンだときっとなにかあると思うんだよね。雄司君が切望しているユニークアイテムだったり、貴重な資源や強敵なんかが。やっぱり雄司君を誘って一緒にクリアしたほうがいいかな?せっかく雄司君の隣に入れるチャンスでもあるんだしね!そうしようかな!》》

私は雄司君とのデート冒険者としての仕事に想いを馳せていたその時・・・

────────コンコンっ

私の部屋のドアを不意にノックする音が聞こえてきたよ

《《こんな時間に誰だろう?なにかあったのかな?とりあえずなにかあっても慌てないよう気を付けないとね!》》

私が部屋のドアを開けてみるとそこには・・・

{こ、こんばんはなのじゃ。夜遅くに申し訳ないのじゃ。少し時間いいかの?}

そわそわと落ち着かない様子のエステルちゃんがいたよ

《《なるほどね。エステルちゃんなら要件は分かっているよ。サーシャさんからエステルちゃんが悩んでいることは聞いているからね!私にも相談しにきたんだよね?》》

私はとりあえずエステルちゃんを部屋の中に招き入れ、家族に好評(雄司君を除く)のアップルミントハーブティーをエステルちゃんに用意してみたよ
だってすごく緊張?落ち着かない雰囲気だしね。見てるこっちまで落ち着かないよ・・・
なんとかしてあげたいな・・・雄司君ならこういう時どうするのかな?
私はいつもの雄司君とエステルちゃんのやり取りを思い出しているとあることを閃いたよ

《エステルちゃん、ここ膝の上どうぞ!座って!座って!》
{あ、ありがとうなのじゃ。アカリ}
エステルちゃんは私の提案に驚いてはいたけど、それでもすんなりと座ってくれたよ

《《やっぱり膝上抱っこはエステルちゃん本人も気に入っているのかな?遠慮なく座ったよね?》》

私はいつも雄司君の膝上に座っているセリーヌちゃんやエステルちゃんを見て羨ましく思ってたんだよね!
私の上にも座ってほしいなって!二人ともすごく可愛いしね!
あっ。もちろん雄司君の膝上に座りたいなって気持ちもあるんだけど、私達の場合は変な気分になっちゃうから・・・

《雄司君のことだよね?》

私の膝上で落ち着きはしたけど、話しづらそうにしていたエステルちゃんに私から助け舟を出してみたよ
エステルちゃんの用件は分かっているしね

{そうなのじゃ!話を聞いてもらいたいのじゃ!}


こうして私とエステルちゃんの恋の相談会が始まったよ


□□□□

side  -エステル- ~開始~

妾はお師匠様とのデートで、改めてお師匠様の人となりを理解したのじゃ
お師匠様を独占するなど無理なのじゃ
それは妾だけではない。サーシャやセリーヌ、あかりにすら無理なのだということが分かったのじゃ

誰にも独占されることのない存在

それがお師匠様なのじゃ
そんな存在を妾如きが独占したいなどと駄々をこねれば、当然セリーヌが憤怒するのも納得がいくのじゃ
そう考えた妾は素直にセリーヌに謝った感謝したのじゃ

{{妾もセリーヌとは仲良くしたいからの!関係がこじれる前に早く仲直りがしたかったのじゃ!}}

悩んでいた妾とは対称的にセリーヌの反応は意外だったのじゃ
まるで気にしていないというか、寧ろいまだに気にしていた妾に若干呆れてさえいたのじゃ
セリーヌの中ではもはや解決済みの案件で、感謝される云われもないのだとか・・・

{{なるほどのぅ。これがセリーヌの人となりなのじゃな。慈愛のセリーヌとは言い得て妙なのじゃ。それでも、妾に改めてお師匠様のことを考える機会をくれたのはセリーヌなのじゃ。感謝してもし足りないのじゃ。ありがとうなのじゃ!セリーヌ!}}

こうして妾とセリーヌは仲直りすることができたのじゃ

セリーヌも花開くように破顔して喜んでいたのじゃ
妾と仲直りできたことが・・・と言うよりも、きっとお土産のキャンディじゃろうな

そんな現金なセリーヌもやはり可愛いらしかったのじゃ

□□□□

セリーヌとの一件が解決してからの妾は、もはやお師匠様を独占したいなどとは思わなくなったのじゃ

思わなくなったのじゃが・・・

{{こう、心の内でなにかもやもやしたものを感じるのじゃ。これはなんなのじゃ?まだ妾はお師匠様を独占したいと考えておるのか?いや、それは本当にないはずなのじゃ!ちゃんと理解したはずなのじゃ!それでは別のなにか?気になるのじゃ・・・}}

やはり一人で悩んでいても解決しないのじゃ
誰かに相談したいのじゃ・・・

そう思って妾が足を向けたのはサーシャの部屋

・・・ではなく、アカリの部屋なのじゃ

サーシャからはいろんな人の話を聞くよう言われているのじゃ
まだアカリとは一度も相談してはいないのじゃ

アカリとはダンジョン攻略で一緒になる機会はあっても、忙しいらしくなかなか時間が合わないことが多いのじゃ
それでも今日は時間があるということらしくて・・・
相談するなら今日しかないのじゃ!

ということで今、妾はアカリの部屋の前にいるのじゃ

────────コンコンっ

毎度のことながらこの瞬間は慣れないものじゃ・・・

少しするとドアの向こうからはアカリが出てきたのじゃ
アカリの部屋なのじゃから、当然じゃな
ただ今まで違うのは、妾を見ても驚く様子がない?
むしろ待ってましたと言わんばかりの顔なのじゃ

{{・・・どういうことじゃ?アカリには妾がくるのが分かっていた?しかし妾がアカリの部屋にくることにしたのは偶然と言えば偶然じゃぞ???}}

軽い困惑はしたが黙っていてはアカリを困らせてしまうのじゃ

{こ、こんばんはなのじゃ。夜遅くに申し訳ないのじゃ。少し時間いいかの?}

アカリは笑顔で妾を部屋の中へと招き入れてくれたのじゃ
妾がアカリの部屋に入った瞬間、なんとも言えぬとてもいい香りがしたのじゃ
サーシャやセリーヌ達の部屋とは全く違う自然の香り

そう、アカリの部屋は妾達の部屋とは全く違う造りになっているのじゃ
お師匠様やアカリの世界にある和室という部屋で、床には畳というものを敷き詰めているのだとか

{{この畳から自然の香りが出ているのじゃな。嫌いじゃないのじゃ、むしろ落ち着くのじゃ。お師匠様の世界は本当素晴らしいものが多いのじゃ。といっても着物は勘弁じゃが・・・}}

これはお師匠様たっての希望らしいのじゃ
お師匠様曰く、アカリには着物と和室がよく似合うと言う理由でお師匠様自ら創り替えたのだとか・・・

{{・・・おっと!アカリの部屋は確か履き物は脱ぐんじゃったな・・・それにしても羨ましいのじゃ。お師匠様自らがアカリの為に創りあげたアカリ専用の場所}}

この時心がチクリとしたのじゃが、妾は気にも留めていなかったのじゃ
妾の関心は既に別のことに移ってしまっていたから・・・

部屋の中に招き入れたアカリは紅茶を用意し始めたのじゃ
香りから察するにアップルミントティーじゃな
爽やかな香りとりんごの甘い舌触りがする、お師匠様を除く家族みんなが好きな紅茶なのじゃ
もちろん妾も大好きなのじゃ!アカリの気遣いに感謝なのじゃ!

感謝なのじゃが落ち着かないのじゃ・・・
妾が落ち着かない理由はどう言い出そうか悩んでいるからじゃないのじゃ
アカリの部屋と言う、サーシャ達の部屋とはまた違う特殊な空間に心がざわめくのじゃ

基本お師匠様の夜は、婚約者達がお師匠様の寝室に訪れているようなのじゃ
今頃はセリーヌもきっとお師匠様の寝室にいるはずなのじゃ
しかしアカリの日だけはお師匠様がアカリの部屋に訪れているらしいのじゃ
故郷が偲ばれるのか、お師匠様も畳の部屋が好きみたいなのじゃ

つまり・・・

{{ゴクッ。。。こ、この部屋でお師匠様とアカリは愛し合っておるのじゃな?妾達とは部屋の造りが違うせいか妙に意識させられてしまうのじゃ・・・その布団の上でお師匠様とアカリが・・・はっ!妾はなにを考えておるのじゃ!?落ち着くのじゃ!落ち着くのじゃ!相談できぬではないか!しかしやはり羨ましいのぅ。お師匠様が特別に思うスペースというのは・・・}}

この時また妾の心がチクリとしたのじゃ
最近このチクリとする感覚が多いような気がするのじゃ

妾が思考に耽っていたら、アカリが・・・

《エステルちゃん、ここ膝の上どうぞ!座って!座って!》

何かを期待するような眼差しで提案してきたのじゃ
もしかしたらサーシャの時みたいに、アカリにも気を遣わせてしまったのかもしれないのじゃ
とりあえず、せっかくアカリが妾の為に提案してくれたことじゃ。断るのも悪い気がしたので・・・

{あ、ありがとうなのじゃ。アカリ}

遠慮なく座らせてもらうことにしたのじゃ

{{はぁ~やっぱり膝上抱っこは気持ちいいのじゃ~。アカリのなでなでもお師匠様やサーシャとはまた違った安心感があるのじゃ~。それにアカリからはミルクのような甘い匂いがするのじゃ。なんか赤ちゃんに戻ったような気がするのじゃ・・・な、なるほどなのじゃ。お師匠様が常日頃言う、アカリのエロいフェロモンとはこれなのじゃな!!さ、参考になるのじゃ・・・}}

妾はすっかりアカリの膝上で寛ぐことができたのじゃ

それにしても・・・アカリの体は、サーシャの体とはまた違った柔らかさなのじゃ

サーシャの体は柔らかくも、鍛えているせいか少ししっかりした程よい柔らかさだったのじゃ
安心できる柔らかさというやつじゃろうか?

対してアカリの体はこう、むちむちのもちもちで、ぷにぷにしている柔らかさなのじゃ
快楽へと溺れさせてしまう柔らかさというやつじゃろうか?

妾がアカリの膝上で、アカリに寄り掛かりながらもそんな考察をしていたら・・・

《雄司君のことだよね?》
またアカリに気を遣わせてしまったのじゃ・・・

{{妾は一体なにをしておるのじゃ!?本来の目的から逸脱しすぎなのじゃ!とりあえず相談!相談するのじゃ!どうも慣れない空間に、慣れないアカリの対応に我を失いそうになるのじゃ・・・やはりお師匠様の婚約者達はなかなか侮れないメンバーだらけなのじゃ!}}


こうして妾とアカリの恋の相談会が始まったのじゃ


side  -エステル- ~終了~

□□□□

《え~と。つまりエステルちゃんは、雄司君を独占するつもりは全くなくなったけど、なにか心の中がもやもやするからそれが気になるってことかな?》

{そうなのじゃ!こうスッキリせぬというか何と言うか・・・原因がわからぬと気持ち悪いのじゃ}

私の膝上でリラックスしているエステルちゃんをなでなでしながらも、エステルちゃんから相談内容を聞き出したよ

聞き出せたのはいいんだけど・・・

《《あぁ~!エステルちゃん可愛いな~!雄司君がエステルちゃんを可愛いがる気持ちがよく分かったよ!セリーヌちゃんもきっと可愛いんだろうな~。いいな~雄司君・・・じゃなくて!う~ん、それにしても困ったなぁ。サーシャさんから聞いてた内容と少し違うみたい?エステルちゃんが雄司君を独占したい、みたいな相談だって聞いてたしなぁ。エステルちゃんには独占は無理だよ?って諦めさせて、気持ちの切り替えをさせるつもりだったんだけど・・・どこかで気持ちを切り替えてきたのかな?とりあえず色々聞いてみないとね!》》

《もやもやかぁ~。なんだろうね?もやもや以外に何か変わったことってあるかな?なんでもいいから教えて》

《《とにかくそのもやもやが何なのか突き止めないとダメだよね。その為の材料が今は少しでも欲しいかな?》》

{そうじゃな・・・後はたまに心がチクリとすることがあるぐらいかの?}

《《心がチクリ?それって切ない時とかによくある、あれのこと?でもエステルちゃんは毎日雄司君と一緒にいるし、切ないって感じることあるのかな?それとも別のなにか・・・?》》

このチクリが解決の糸口になるかもしれない
そう考えた私はどういう時にチクリとするのか、詳しくエステルちゃんから話を聞くことにしたよ

その結果分かったことは・・・

《エステルちゃんのもやもやは小さな独占欲と言ってもいいかもしれないね。そしてそれは女の子なら誰にでもあるし、とても大切なものだよ!》

{ど、独占欲じゃと!?}

エステルちゃんの体が一瞬ビクッと跳ねた気がしたよ?
ちょっと過剰反応な気もするけど・・・?
もしかしたらこの前のあれが原因あるのかな?
エステルちゃんがセリーヌちゃんに謝って感謝していた件と・・・
独占欲って言葉はエステルちゃんにとってはあまりいい言葉じゃないのかも?気をつけないと・・・

《ごめんね。言い方を変えるね。エステルちゃんのもやもやは特別に想われたいってことなんじゃないのかな?エステルちゃんの話を聞くと、なにかしら雄司君にとっての特別なものに関してチクリときているよね?》

エステルちゃんの話を聞いた上での私の推察はこうだよ

なにかしらエステルちゃんが羨ましいと感じた時に、チクリとしているみたい
それはとても小さな独占欲

《《だけどそれぐらいなら誰にでもあるよね!私にだってあるもん!だからエステルちゃんが気に病む必要はないんだよ!今から私が証明してあげる!》》

私はエステルちゃんに徐に口を開いた
今から言うことはちょっと恥ずかしい気持ちもあるんだけどね

《例えば自慢になっちゃうかもしれないけれど、私は雄司君と同じ黒髪だよ。私と雄司君だけの特別だね。そして雄司君は私のこの黒髪をとても愛してくれてるよ。これは私だけの特別。他にも私には『サンライト』があって、これは雄司君の『ムーンライト』とは対になるスキルだよ。私と雄司君だけの特別だね。そしてこれも私だけの特別。更には私と雄司君はおかしな関係ではあったけど幼馴染だよ。私と雄司君だけの特別だね。そしてこれは誰にでも得ることができない私だけの特別。他にも私だけの特別はたくさんあるよ?私だって雄司君に特別に想われたいからね!だから私だけの特別はいっぱい欲しい!きっとエステルちゃんにもあるんじゃない?エステルちゃんだけの特別が!それを今後も願うのは悪いことじゃないんだよ?》

言い終わったところでエステルちゃんを伺うと、何やら考えこんでいるみたい
きっとエステルちゃんだけの特別な何かを探しているんじゃないかな?
エステルちゃんだけの特別は必ずあるよ!頑張って!

□□□□

ひとしきり考え込んでいたエステルちゃんは少し晴れやかな顔になっていたよ
多分エステルちゃんだけの特別を見つけたんだよね
エステルちゃんだけの特別が何かは気になるけど
自分だけの特別って自慢っぽくなっちゃうから、話すのは恥ずかしいんだよね。私も恥ずかしかったもん・・・

さて、エステルちゃんのもやもやの正体も分かったから、いよいよ核心に迫らないとね!

そこで私は一つの提案をしてみたよ!

《エステルちゃん。雄司君との仲でそのもやもやが邪魔になってるんだよね?だったら、そのもやもやを吹き飛ばすぐらいの特別をエステルちゃんが創ってみたらいいんじゃないかな?エステルちゃんと雄司君だけの強い特別繋がりをね》

{妾とお師匠様だけの強い特別繋がり・・・例えばどんなのがいいのじゃ?}

エステルちゃんが不安げに私の顔を覗いてきたよ

《《・・・あぁ~!凄く可愛いよ!なんかその切ない表情がキュンときちゃう!きっと雄司君もこんな可愛いエステルちゃんに心を射抜かれたんだよね!ぎゅ~ってしたいな!ううん、今はぎゅ~ってできるチャンスなんだよね!私はチャンスを全部つかみ取るよ!》》

そして私はエステルちゃんをぎゅ~と抱きしめてあげたよ
エステルちゃんは驚いていたみたいだけど、ハグ慣れしていたみたい
私の胸の中で満更でもない表情をしていたかな?

でもエステルちゃんの悩みはしっかり解決しないとね!

《なんでもいいんだよ?エステルちゃんが納得できて、それでいてエステルちゃんと雄司君だけの特別な何かならね!参考になればいいんだけど、例えば私とアマリリスちゃんは雄司君の為に今手作りの編み物をしているよ。これだって私やアマリリスちゃんと雄司君だけの特別になるんだよ?よかったらエステルちゃんも一緒に編み物する?》

{編み物・・・しかし妾は不器用じゃしの}
《形じゃないの。気持ちを込めるんだよ!きっと雄司君だって喜んでくれるよ!》

私は必死に説得してみたけど、結局エステルちゃんは編み物はしないみたい
自分なりの特別を探し出すとのこと
ちょっと残念だけど、エステルちゃんもやる気を出したみたいだから結果的にはよかったのかな?

《エステルちゃん。私からの最後のアドバイスだよ?今月の24日は雄司君のお誕生日なの。もしエステルちゃんが雄司君に気持ちを伝えるつもりならその日がいいんじゃないかな?やっぱりダラダラと物事を進めるよりも目標となる期日とかあったほうがいいよね?やる気も変わってくると思うんだ。実は私とアマリリスちゃんもその日に向けて頑張ってるんだよ?エステルちゃんも私達と一緒に頑張ろ?》

{24日がお師匠様の誕生日・・・アカリ、教えてくれてありがとうなのじゃ!妾もアカリ達に負けない強い特別を探してみるのじゃ!相談に乗ってくれてありがとうなのじゃ!アカリ、大好きなのじゃ!}

あぁ~可愛いすぎるよ!もうダメ・・・離したくないよ
気持ちが変な意味で抑え切れなくなってきた私は、エステルちゃんに提案してみたよ

《エステルちゃん。もう夜遅いし、一緒に寝よ?》
{よ、よいのか?サーシャは親睦を深めると言って一緒に寝てくれたのじゃが・・・}

むむ?実はサーシャさんもエステルちゃんを狙っているの?
でもサーシャさんにはセリーヌちゃんいるしね・・・
まぁどっちにしてもエステルちゃんやセリーヌちゃんは雄司君のものだよね!

それでも私は・・・

《そうなんだ。私は親睦というよりも、エステルちゃんとたまにでいいから一緒に過ごしたいなって思うよ?セリーヌちゃんとアオイちゃんみたいな感じにね!エステルちゃんはどう?》

例え雄司君のものでも、たまに一緒に寝るぐらいならいいよね!
エステルちゃん可愛いし、少しでも一緒にいたいよ!

{わ、妾でよいなら・・・。アカリはぷにぷにしていて気持ちいいのじゃ!気持ち良く寝れそうなのじゃ!}

《ぷにぷに!?それ褒め言葉にならないよ!?》


こうして私とエステルちゃんの恋の相談会は幕を閉じたよ!



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