そのゴーレム、元人間につき

ノベルバユーザー168814

プロローグ1


 ────謎の地震が来たと思ったら変なところにいた。

 なんも見えん。

「この度は召喚に応じてくださりありがとうございます!勇者様・・・!」

 急に謎の声が聞こえた。
 俺の回りにいたやつがざわざわし出した。

「ここは、どこなんですか!」

 誰かが叫んでる。少し待って欲しい、俺見えてないから、話進めないでくれ。

「ここは人間国が一つ、プラウド。そして私はこの国の第一王女のサナ=アーデン=プラウドです。以後、お見知りおきを」
「か、可愛い」

 誰かが俺の隣でそう呟いていた、少し気になる、見たいのだが見えない、失明?

「では、お話の続きですが」

 なんでも、この世界には魔王がいて、このままでは人間の安寧が侵される。とか、このままでは世界中の人たちが安心して暮らせないだとか。繁栄と平和のために戦って欲しいとの事だ。

 見えはしないがちゃんと聞くことはできた。
 でも別によくよく考えれば魔王が何をしたとは言われてないんだよな、怪しい気がする。

「と言うことなのですが、お願いします! 世界のために!」

 俺としてはお断りなんだけどな。何故他人のために動かねばならん。
 そんなもん勇者に頼め勇者に……俺らか。

「困っている人は放ってはおけない! 俺はやるぞ!」

 えーと、誰だろう。
 わからんけども誰かがなんか勝手に決意している。

「天馬君がやるなら私もがんばります!」
「おう、皆でやってやろうぜ!」

 あれ? なんか決まりだしてない?  
 俺は、嫌だぞ。
 静かに暮らしていたいんだ。ほっといてくれ。

「あぁ! 皆様、本当にありがとうございます!」
「サナ様、俺たちは絶対にこの世界を救って見せます! なぁ!皆!」
「「「「「おう!」」」」」

 バカだ、バカがいる。
 状況に酔ってるぞコイツら大丈夫?  

「では、早速私に着いてきてください! 王のもとに案内させていただきます!」
「皆、行こう」
「あの、一つだけ良いですか?」
「どうしたんですか? サナ様」
「あの、そちらのお面の様なものを被っているかた、私の話を聞いていたんでしょうか」

 お面なんか被っている奴が居たのか、それは凄い度胸だな。
 目が見えるなら見てみたい。

「あの、すみません?」

 え? 何か俺の肩触られたんですけど。
 しかも声近いし、違うよ、俺は今何故か目が見えていないだけなんだ。
 多分隣の奴だぞ。

「あの! すみません!」
「……うるさい」

 耳元で叫ばれたらそんなもんだって、だって急に叫ぶんだぜ。
 コイツ頭おかしいんじゃね?

「寝てらっしゃるのかと思いました、何時までそのお面を着けているんですか?」

 やっぱり俺のことか、そんなもん着けてないっつーの、ここに来る前にアイマスク着けてただけだ!
 アイマスク? あ、お面ってこれか、全く盛大な勘違いをするな。
 と言うか見えてないと思ったらこれが原因か。
 て言うか俺、失明とかじゃないじゃん。
 俺の方が盛大な勘違いだったな、恥ずかしい。

「では、参りましょうか」

 そう言ってえーと、誰だっけまぁ、良いや第一王女は歩いていった。
 他のやつらは俺を侮蔑、軽蔑の目で見てたな。いつもの事だ気にしない。どうでも良いけど。



 <王のいる間>


「ようこそ来てくださった。大まかな話は娘から聞いているでしょう」
「とても分かりやすかったです!」

 えー、勇者代表がそんなことを言っている。
 分かりやすくないよ、自分達の都合のいいこと言ってただけじゃね?

「うむ、助かるよ。所で名はなんと言う」
「私の名前は三神天馬と申します!」
「覚えておこう。我が国は君達の生活、訓練、あらゆることを支援することを約束しよう。この世界をたのむ!」
「任せてください!」

 そうそう、天馬だ。THE、勇者な男。
 こういう人間って本当にいるんだな、入学式の時は引いたね。


 ここでの要は済んだらしく、俺らはまた王女に連れられてこの部屋から出る、王の顔を一瞬だけ見たが笑いが歪んでいた気がする。


 さて、どうなるやら。



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