そのゴーレム、元人間につき
最後の挑戦者
尻尾が言うには恐らく狼達も挑んでくる可能性が有るそうだ。
やめてほしい、何でそんなにやる気なんだか理解ができない。
挑んでくる可能性があるのなら此方から出向いて先手必勝でボコボコにしようかと考えたが止めることにした。
あくまでも挑んでくる可能性があると言うだけだ、これでこちらが仕掛けて向こうに戦意は無かったらこっちが悪い感じになる。
取り敢えず向こうから来るまで待つことにしようかと思う。
一先ず祠に戻って、スキルを検証したりしようかな、[物質操作]も単純なことしか出来ない、もっと細かく出来るようにすれば戦略の幅は広がると思う訳だ。
実際今の俺の戦略はただ殴る、それしか出来ないからな。
今は何とかなってるかもしれないが、もしもの時のために鍛えておこう。
なんて思って祠に帰ったのだがそう上手くは行かない様だ。
「おぉ、ゴーレム殿、やっとお帰りか、疲れているところ済まないが少々付き合ってほしい」
案の定ほかの物とは大きさの異なるかなり大きな狼がいた
絶対決闘じゃん、1日1回だろこう言うのは、空気読めよ。
「む、都合が悪いか? なら改めるが」
こっちとしてはむしろ来ないで欲しいのだが……いや、もしかすると決闘では無いのかもしれない、聞くだけ聞いてみるか。
「用事とはなんだ?」
「ぜひ、我と決闘してほしい」
決闘だった、やっぱり決闘だった。
体力が減らないゴーレムだから良いものの、精神的にはまいる訳だよ、そこんところを理解してほしい。
エマも俺の態度で察したのか耳打ちをしてくる。
「これ、決闘ですよね? ならもう受けておいた方が良いんじゃないですか? 後日行うとなると気にしてのんびり出来ないと思うんです」
一理あるな、エマの癖に生意気な、言ってることは正しいので大人しく従おう。
「……わかった、それで、ここでやるのか?」
「いや、我らの領地にてお願いしたい、ここは多少やりづらいので」
そう言えば尻尾だったか角だったか、言っていたな。
そんなに変わるものなのだろうか。
取り敢えず俺達は狼のあとを着いていく事にする。
俺ってアウェイでしか戦ってないよな、誉めてくれても良いと思う、所でなんでエマは着いてくるんだ……あぁ、仕出かすから、そうですか、尻尾の時と一緒だな。
だが俺は仕出かしてなんかいないぞ、今回はひとりでも大丈夫だと思うが。
「いや、仕出かしてますからね、何で分かってないんですか」
はて、いつ仕出かしたのやら、さっぱり皆目検討つかないな。
しかし、ここの魔物達はなんでこうも俺に挑んでくるのやら、ゴリラもガケトカゲもいると言うのに。
「なぁ、お前もそうだがどうして俺に挑んでくるんだ? 相手は腐るほどいると言うのに」
「そうだな、この森で一番の実力者候補の魔物だ、自分の力は通じるか気になるのだ、だから強者に挑む、我はそのつもりである」
俺が森一番の実力者? そんな事考えたこともないな、条件が揃えば誰だって俺に勝てると思うんだが。
例えばゴリラとこの森で勝負すれば以前よりも高い機動力で翻弄されるかもしれないし、ただで負けるつもりはないけどな。
狼の後ろを着いていくと、着いた場所は集落近くの広場だ、ガケトカゲが派手に暴れて開拓された土地、恐らく訓練所として使われているのだろう。
所々盛り上がったり逆に多少陥没していたりしている。
中央まで来るとこちらに振り返った狼が告げた。
「さて始めようか」
狼は一体どんな攻撃を仕掛けてくるのだろうか、
すると狼が遠吠えをあげ、こちらへと真っ直ぐに突っ込んでくると思えば俺を飛び越えた。
後ろから来るかと思い狼を追うと先ほど俺の正面であった場所から衝撃が入る。
そこへ視線を向けると狼程の大きさではない、普通のグラスウルフだった、確認したと同時にまた死角からの攻撃が飛んでくる。
するといつの間にか大量のグラスウルフがいる。
「グラスウルフの戦いは連携だったか……」
連携を得意として波状攻撃で敵を狩る……だっけか、卑怯じゃね? 多対一なんてちょっと、どうかと思うぞ。
「我は別に我1人とは言っていない」
確かに! 言われてねぇや!
仕方ない、まぁまだ余裕で対処は出来るしなんとかなるだろう。
そもそも波状攻撃は体力を奪うための攻撃手段だ、俺に体力切れは無いし、あっちの攻撃もそこまで強くない、俺の体を砕く破壊力でもない限りはやられる心配は無いな。
本当に体力が尽きないのか分からないが未だに切れたことは無いから暫くは大丈夫だろう。
そろそろ反撃と行きたいな、[回転]でも良いがあっけなく終わるしこっちの成長にもならんだろう、ここは『物質操作』のみに限定しよう。
取り敢えず辺りの土を複数の操作をぶっつけでやろう、半径10センチ程の土玉を飛んでくるグラスウルフ目掛けてぶつける。
俺の目の前のグラスウルフと俺がかわして隙のできたグラスウルフに1個ずつ当たる。
だが、当たったのは同時ではない、これでは同時操作ではなく、1個1個操作しているのと変わらない。
まだまだ、集中が足りないか。
集中しようとした矢先、俺の横からグラスウルフのものではない威力の攻撃が飛んでくる。
「なっ!」
なんとか空中で立て直すが今度は後方から気配を察知し前へと飛ぶど俺のいた場所は大きな衝撃が入り地面が没落した。
なんとか立て直し、俺はグラスウルフの包囲網からなんとか離脱してその正体を見る。
「これを受けてなお平気とは恐ろしいウホ」
「奇襲はそこそこだべ」
「ここで決めることが出来れば良かったが、仕方ない、ここからは手はず通りに」
そこにいたのは狼、カウントゴリラ、ガケトカゲだ。
やめてほしい、何でそんなにやる気なんだか理解ができない。
挑んでくる可能性があるのなら此方から出向いて先手必勝でボコボコにしようかと考えたが止めることにした。
あくまでも挑んでくる可能性があると言うだけだ、これでこちらが仕掛けて向こうに戦意は無かったらこっちが悪い感じになる。
取り敢えず向こうから来るまで待つことにしようかと思う。
一先ず祠に戻って、スキルを検証したりしようかな、[物質操作]も単純なことしか出来ない、もっと細かく出来るようにすれば戦略の幅は広がると思う訳だ。
実際今の俺の戦略はただ殴る、それしか出来ないからな。
今は何とかなってるかもしれないが、もしもの時のために鍛えておこう。
なんて思って祠に帰ったのだがそう上手くは行かない様だ。
「おぉ、ゴーレム殿、やっとお帰りか、疲れているところ済まないが少々付き合ってほしい」
案の定ほかの物とは大きさの異なるかなり大きな狼がいた
絶対決闘じゃん、1日1回だろこう言うのは、空気読めよ。
「む、都合が悪いか? なら改めるが」
こっちとしてはむしろ来ないで欲しいのだが……いや、もしかすると決闘では無いのかもしれない、聞くだけ聞いてみるか。
「用事とはなんだ?」
「ぜひ、我と決闘してほしい」
決闘だった、やっぱり決闘だった。
体力が減らないゴーレムだから良いものの、精神的にはまいる訳だよ、そこんところを理解してほしい。
エマも俺の態度で察したのか耳打ちをしてくる。
「これ、決闘ですよね? ならもう受けておいた方が良いんじゃないですか? 後日行うとなると気にしてのんびり出来ないと思うんです」
一理あるな、エマの癖に生意気な、言ってることは正しいので大人しく従おう。
「……わかった、それで、ここでやるのか?」
「いや、我らの領地にてお願いしたい、ここは多少やりづらいので」
そう言えば尻尾だったか角だったか、言っていたな。
そんなに変わるものなのだろうか。
取り敢えず俺達は狼のあとを着いていく事にする。
俺ってアウェイでしか戦ってないよな、誉めてくれても良いと思う、所でなんでエマは着いてくるんだ……あぁ、仕出かすから、そうですか、尻尾の時と一緒だな。
だが俺は仕出かしてなんかいないぞ、今回はひとりでも大丈夫だと思うが。
「いや、仕出かしてますからね、何で分かってないんですか」
はて、いつ仕出かしたのやら、さっぱり皆目検討つかないな。
しかし、ここの魔物達はなんでこうも俺に挑んでくるのやら、ゴリラもガケトカゲもいると言うのに。
「なぁ、お前もそうだがどうして俺に挑んでくるんだ? 相手は腐るほどいると言うのに」
「そうだな、この森で一番の実力者候補の魔物だ、自分の力は通じるか気になるのだ、だから強者に挑む、我はそのつもりである」
俺が森一番の実力者? そんな事考えたこともないな、条件が揃えば誰だって俺に勝てると思うんだが。
例えばゴリラとこの森で勝負すれば以前よりも高い機動力で翻弄されるかもしれないし、ただで負けるつもりはないけどな。
狼の後ろを着いていくと、着いた場所は集落近くの広場だ、ガケトカゲが派手に暴れて開拓された土地、恐らく訓練所として使われているのだろう。
所々盛り上がったり逆に多少陥没していたりしている。
中央まで来るとこちらに振り返った狼が告げた。
「さて始めようか」
狼は一体どんな攻撃を仕掛けてくるのだろうか、
すると狼が遠吠えをあげ、こちらへと真っ直ぐに突っ込んでくると思えば俺を飛び越えた。
後ろから来るかと思い狼を追うと先ほど俺の正面であった場所から衝撃が入る。
そこへ視線を向けると狼程の大きさではない、普通のグラスウルフだった、確認したと同時にまた死角からの攻撃が飛んでくる。
するといつの間にか大量のグラスウルフがいる。
「グラスウルフの戦いは連携だったか……」
連携を得意として波状攻撃で敵を狩る……だっけか、卑怯じゃね? 多対一なんてちょっと、どうかと思うぞ。
「我は別に我1人とは言っていない」
確かに! 言われてねぇや!
仕方ない、まぁまだ余裕で対処は出来るしなんとかなるだろう。
そもそも波状攻撃は体力を奪うための攻撃手段だ、俺に体力切れは無いし、あっちの攻撃もそこまで強くない、俺の体を砕く破壊力でもない限りはやられる心配は無いな。
本当に体力が尽きないのか分からないが未だに切れたことは無いから暫くは大丈夫だろう。
そろそろ反撃と行きたいな、[回転]でも良いがあっけなく終わるしこっちの成長にもならんだろう、ここは『物質操作』のみに限定しよう。
取り敢えず辺りの土を複数の操作をぶっつけでやろう、半径10センチ程の土玉を飛んでくるグラスウルフ目掛けてぶつける。
俺の目の前のグラスウルフと俺がかわして隙のできたグラスウルフに1個ずつ当たる。
だが、当たったのは同時ではない、これでは同時操作ではなく、1個1個操作しているのと変わらない。
まだまだ、集中が足りないか。
集中しようとした矢先、俺の横からグラスウルフのものではない威力の攻撃が飛んでくる。
「なっ!」
なんとか空中で立て直すが今度は後方から気配を察知し前へと飛ぶど俺のいた場所は大きな衝撃が入り地面が没落した。
なんとか立て直し、俺はグラスウルフの包囲網からなんとか離脱してその正体を見る。
「これを受けてなお平気とは恐ろしいウホ」
「奇襲はそこそこだべ」
「ここで決めることが出来れば良かったが、仕方ない、ここからは手はず通りに」
そこにいたのは狼、カウントゴリラ、ガケトカゲだ。
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