悪の幹部達!?

きりんのつばさ

議事録8-2

家の中では母さんとクリセスがいて
妙に居づらくなったので私は村の中心地へ
散歩することにした。
「というか何故クリセスがいるんですか・・・」
それが今日の最大の誤算だった。
クリセスならしそうな気がしていたが
まさか本当にしていたとは・・・
というか母さんと何かかなり仲良くなっていた。
このことを考えると既に数回訪れていることになる。
「仕事してくださいよ・・・
はぁ・・・」
休暇のはずなのに全然体が休めない。
というか余計に疲れた。
「ってしまった・・・
いつもの軍服のままでした・・・」
現在の服装をみるといつも会議で着用している
軍服を来たままであった。
一応、この軍服は同じ物をいくつも
用意しているので一着ぐらいなら
別に構わないが・・・
「だが今戻ると面倒ですね・・・」
今、家には母さんとクリセスがいる。
何をされるか分かったもんじゃないので
帰るのは得策ではない。
城に帰るのは遠くて論外だろう。
「しょうがない・・・
このまま行きますか」
と考え事している内に村の中心地についた。
ーーータド村
それが私の実家がある村だ。
「懐かしいですね・・・」
久しぶりに見る故郷の景色を見て
感慨にふける私。
最近まで血なまぐさい場所ばかりにいたためか
尚更この穏やかな景色がたまらなかった。
村に入ると左右に店が広がっており
様々な食品や日常雑貨が売っていた。
「いらっしゃい、いらっしゃい!
美味しい果物入ったよ!」
「今日は珍しい魚が入ったよ!
どうだい!見ていかないか!」
と沢山の店主が声を張り上げてそれぞれの店の
商品をアピールをしていた。
と遠くに何かの像が見えた。
「なんでしょうかね・・・
ちょっと見ていきましょうか」
私はその銅像の方に歩き出した。

その像の近くまで行き
改めてその像を見てみると・・・
「これは・・・何だ?」
見た目からすると人型だが
種族はなんだろうか。
リザードマン?
獣人?
エルフか?
不思議に思い近くにいる村人に尋ねた。
「すみませんが、この像の
モチーフって誰か分かりますか?」
「おうこれかい!
これはな、この村で一番出世した
バルクっていう幹部をモチーフしたんだ!」
な、なんだって・・・!?
私をモチーフとした割には似てない箇所がチラホラ
・・・なんなら顔はそんなに整ってない。
そして右手に剣を持っているが
私の利き手、左手なんですが・・・
と私がこの像に一人でツッコミをいれていると
「って、あんたその服、軍人か?」
「えぇ軍人やっていますが・・・」
「どうだい、うちのバルクは?」
「ど、どうだと言われましても・・・」
というか本人目の前にいるのだが
この人は気づかないのだろうか?
「あれ、まさかお前、バルク?」
村人がようやく気づいたように言った。
「まぁ・・・一応バルクです」
「お、おま・・・・
おいみんな~!
バルクが帰ってきたぞ~!」
急に叫びだす村人。
とその声を聞いて、周りの村人が一斉に
私の方を向いた。
「や、やぁ皆さん・・・
バルクです」

・・・・このあともみくちゃにされたのは
想像にたやすいだろう。

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