悪の幹部達!?

きりんのつばさ

議事録7-7

「私の答えは簡単ですよ。
ーー死んでもあり得ません」
「何だと・・・」
「誰が貴方みたいな器の小さい人間に
仕えるものですか。
交渉するだけ無駄ですよ。
あ、あと一つ忘れてました」
「何だ、命乞いか?
魔物の命乞いなん」
「私は魔物ではないですよ?
そしてクリセスは上司ではありませんよ」
「はっ?」
隊長が驚いた顔をした。
それは当たり前だろう。
ーーだって私の地位を知っているのは
人間では数少ない。
「では、改めて自己紹介を。
五神将が序列ニ位、地帝
ーー名をバルク。
種族は人間ですよ」
「何だと・・・⁉︎」
「すみませんが今日の私は機嫌がとても悪くて
力加減が出来ませんよ?」
「お、お前ら構えろ‼︎」
と大臣が部下達に命令をして
前列に盾を構えて、その後ろに弓兵が
矢を構えていた。
「では、地帝バルク
ーー参りますか‼︎」
と久しぶりに魔力を身体中に巡らせた。
身体中の隅々に魔力が染み渡っていく
懐かしい感覚が自分が序列ニ位という事を
思い出させる。
「奴に魔法を撃たせるな‼︎
撃てー‼︎」
とこちらに弓が撃たれてきた。
「その構えはとても基本に忠実ですね
ーーですが」
と私はとある魔法を唱えた。
すると矢は私の元に来る前に
次々と落ちていった。
「い、一体何が?」
「お前ら狼狽えるな‼︎
絶え間無く撃て‼︎」
と次々と矢が飛んでは来るものも
全て途中で落ちて言った。
「な、何故だ‼︎
何故矢が向こうに届かない‼︎」
「そりゃ矢が重ければ
飛ばないでしょう」
「お、お前まさか
矢の重量を変えたのか‼︎」
と大臣が気づいたらしい。
「正解です。
一応、これでも地帝ですから
地属性の魔法を使いますよ。
私の周りは重力は何十倍に
してますから飛び道具は聞きませんよ。
ーーさて、どうしますか?」
と私が言うと相手の兵はざわつき始めた。
そしてそのざわつきは軍全体に広がっていった。
「お前ら、ざわつくな‼︎
まだ勝機はある‼︎
魔法封じの石を持ってこい‼︎」
と大臣は部下に命令していた。
「まぁいいでしょう。
では、大臣。
少し話でもしましょうか」
「何だと?」
大臣は不審そうに答えた。
「まぁまぁ私からの質問ですよ。
ーー私は何故1人でいると思いますか?」
「はっ?」
大臣は質問の意図が分からないようだった。
質問の内容が奇妙なだったからだ。
「これでもあの国ではナンバー2ですから
一応、自分の軍を持てるんですよ。
ですが、私は軍を率いません。
何故でしょう?」
「う、うるせぇ‼︎
そんなん知るかよ‼︎
お前ら、魔法封じの石を構えろ‼︎」
と魔法封じの石を投石機の様な装置に
セットしていた。
「ーーーー溶けろ」
「はっ⁉︎
お前、何を言っているん」
「う、うわ⁉︎な、何だ‼︎
逃げろーー‼︎」
と投石機の周りから悲鳴が聞こえた。
1人の兵士が大臣の元に走ってきた。
「大臣‼︎投石機が全てダメになりま
・・・ぐはっ‼︎」
と走ってきた兵士が倒れた。
「な、何が起きている・・・
投石機が何故使えな」
と大臣が投石機の方を見ると
そこには・・・
「投石機が溶けているだと・・・
お前何をした!!」
「私ですか?
魔法を使っただけですよ」
「そんな機械を溶かす魔法なんて
今まで記録が無いぞ!?」
「それは当たり前ですよ。
・・・毎回魔法を使う度に
敵を全滅させましたから
記録も出来るわけないでしょう」
この魔法を使う際には
必ず相手側に記録をさせないように
全滅させている。
「あ、あり得ない・・・
私がここで死ぬなんて。
そ、そうだ魔法封じの石を使えば・・・」
「使ってみたらいかがですか?
ーーーただし取りに行けるのでしたら。
あいにく、そこの近辺は毒の沼となっている故
下手に歩くと死にますよ?」
それを聞いた大臣は周りを見渡した。そして
「!?」
・・・自分の周りが既に毒の沼地に
なっていることに気づいた。
「何故、お前は」
「はい?」
「何でお前は人間のなのに
魔物の味方をするんだ!!
あんな底辺の奴らの味方をする!?」
「それは貴方達人間がが私を捨てたからですよ。
そして拾ってくれたのが魔物でしたから
その拾ってくれた義理に報いるためです。
・・・そして」
私は大臣に向けて魔法をもう一つ撃った。
「な、なんだこれ!?
鎧が溶けていく!?」
「私の同僚を怪我させた事
・・・あの世でしっかり反省しなさい」
「や、やだ、私はまだ」
大臣が何かを言いかけていたが
「失せろ」
と私は大臣を消した。
そして周りを見た。
「今日も生き残りはいませんね」

「悪の幹部達!?」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く