悪の幹部達!?

きりんのつばさ

議事録7-5

なんとかクリセスを城まで運んだ私たちは
彼女を医療係に渡して作戦会議をしていた。
私とヌートもいくつか傷を負ったが軽傷だった。
「さてこれからどうしますか・・・」
「バルク様何を言っているんですか!?
こちらから叩き潰しましょう!」
「俺もヌートの意見に賛成だ!
よくもクリセスを・・・!」
とこの二人は今にも出ていきそうな勢いだった。
「二人とも落ち着いてください・・・
とりあえずヌート殿は今すぐ剣をしまいなさい」
「ですが!」
と私に詰め寄ってくるヌート。
「今貴方が出て行ったところで何も
変わりませんよ。
それどころかもしあなたが出て行って
もし大事になったらこの領民が困ります。
それがわからない貴方ではないでしょう?」
「おい、バルク!」
「トール・・・
助けに来たのは嬉しかったのですが
あまり口出ししないでいただけますか?」
バンッ!
音の出た方を見るとヌートだった。
「どうしてバルク様はそこまで冷静なんですか!」
私はヌートの方に向き直り、こう言った。
「今私が怒ったら何か変わりますか?
否、何にも変わりませんよね」
「バルク様・・・!」
「ヌート殿、貴方は少し部屋を出て
頭を冷やしてきなさい。
今貴方にできることは何もないです」
「分かりました・・・!」
とヌートは部屋から出て行った。
「バルク!今の言い過ぎだと思わないのか!」
今度はトールが詰め寄ってきた。
「ヌート殿の次は貴方ですか・・・
・・・まぁ貴方には言葉で言っても
通じた試しが無いですが」
「お前・・・!」
トールは拳を構えた。
「やりますか?
一応これでも序列二位なので
強いですよ?」
と私がおどけると
「・・・この野郎!」
と身近にあった机に拳を叩きつけた。
衝撃でその机は真っ二つになった。
「・・・失望したぞ」
とトールも部屋から出て行った。
「さて二人がいなくなったことですし
・・・あれでもやりますか」
と私は連絡魔法をフォードに向かって飛ばした。
この魔法は遠くにいても目の前にいるような感じで
会話ができる。
「・・・バルク大丈夫か!」
「私は大丈夫です。
ただクリセスが矢を受けて
今、治療中です」
「そうか・・・
で、内容はそれだけか?」
「いえ、久しぶりに
ーーー本気をだそうかなと思いまして」
私がそう言うと、フォードは驚いたような顔をした。
「・・・バルク、マジか?」
「ええ、大マジです。
ーーーあそこまでやられたんですから
腹が立たないわけないじゃないですか」
「はぁ・・・
分かった、許可する」
「ありがとうございます」
「・・・後処理は頼んだぞ?」
「それぐらいなら大丈夫です」
後処理は昔から慣れている。
「じゃあやってこい」
「はっ!」
と連絡魔法を打ち切った。
「さて、久しぶりに本気を出せますね・・・」
と私は会議室を出て、相手の国に向かうのであった。


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