悪の幹部達!?

きりんのつばさ

議事録7-3

そして暫くして両国の代表による
食事会が開かれることとなった。
参加するのはクリセスと私ことバルク、ヌートで
相手国からは大臣と使者が数人出席することになった。
場所が相手側の城だった。
「クリセス、参加は取りやめましょう。
わざわざ相手の城に行く必要はありませんよ」
「・・・大丈夫だよ。相手側の戦力的に
私たち三人がいれば勝てる」
「まぁ確かにバルク様の言うことも分かりますが
こちらが参加しないとこちらの態度を後で
屁理屈を言われるかもしれません・・・」
「そうですか・・・
分かりました。参加しましょう
・・・ただし最大限の備えをしましょう」
「では、その備えは私が行っておきましょう」
とヌートが自ら名乗り出た。
「ではヌート殿、お願いします。
じゃあ私たちは・・・」
「・・・愛をはぐく」
「私は一度フォードに会ってきます」
「・・・バルクの臆病」
「そうですよバルク様!
このように女性が誘っているのですからーーー」
「あぁ面倒くさいですねーーー!」

そしてフォードに食事会のことを伝えたあと
私はクリセスと一緒に相手側の城に向かった。
場所自体はクリセスが治めている土地の隣であるため
行くのは数時間あれば十分だった。
「・・・バルクとデート」
「よかったですねクリセス様!」
「クリセスもヌート殿もこれは遊びではないですよ?
もう少し危機感をーーー」
と二人を見ると
「どのようにバルク様を落としますか?」
「・・・色仕掛けかな」
なぜか私をどのように落とすのかを相談していた。
「駄目だこりゃ・・・
ほらそういっている間に着きましたよ」
「・・・ちっ」
「クリセス、舌打ちは構いませんが
城に入ったらそれ相応の態度を
よろしくお願いしますよ?」
「・・・分かった」
そして私たちが城の門の前に着くと
門が開いた。
「では行きますよ」
「・・・うん」
「分かりました」
と私たちは城の中に入っていった。

「ようこそいらっしゃいましたクリセス様!
遠路はるばるありがとうございます!」
と大臣の一人がうやうやしく頭を下げてきた。
「・・・そちらこそ大儀である」
とクリセスが王の態度に変えながら答えた。
「そして副官のお二人もわざわざありがとうございます」
と今度はこちら側にも頭を下げてきた。
「本日はお呼びいただきありがとうございます」
と私が返事をした。
「こちらに席を用意してありますので、どうぞ」
と席まで案内された。
私とヌートの席はクリセスと離れた席に
なりそうだったのだが
「・・・私がいいというのを貴様達は
逆らうのか?逆らうならそれ相応の報復を
覚悟するがいい」
と言ったためか、クリセスを挟んで両隣に
私とヌートが座ることになった。
・・・この瞬間だけはクリセスのわがままが
いい結果に結んだと思った。
もしもなにかあれば私とヌートが動けるからだ。
・・・出来ればそのようなことが
起きなければいいと思いながら食事会は開始した。

食事会のメニューは相手側の名産品をふんだんに
使った料理だった。
「・・・これは城に帰った際にメニューに
使えそうですね」
ヌートが横で感心しながらつぶやいていた。
と、ある大臣が
「にしてもクリセス様はお美しいですな」
「おい貴様、我が主に何を言っている!」
とヌートが刀に手をかけそうだったので
「ヌート殿、落ち着いてください。
そして大臣、変な発言はご遠慮ください。
・・・言葉を間違えると消しますよ」
と軽く威嚇しておいた。すると
「し、失礼しました」
すっかりおびえてしまった。
「ならいいんですよ。
我が主よ、騒がしくしてしまい申し訳ありません」
「・・・いい、大丈夫だ」
とクリセスが言った。

それから食事会は特に問題は起きずに
進行していった。

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