悪の幹部達!?

きりんのつばさ

議事録2

「さて会議を始めよう。
バルク、報告を」
と名を呼ばれて席を立つ私ことバルク。
今日は会議の中でも重要な戦況報告だ。
各将軍達の管轄する戦地のおける状況を
報告する会議という名目だ。
まぁ最近はあまり戦闘もないため
私が総括して説明して終わるのだが・・・
「分かりました。最近行われた戦いにより
こちらはトールとアレイヤのおかげて
ほぼ無傷で人間側が退却した模様。
人間側にはそれなりのダメージを与えたので
しばらくは攻めてこないだろうと思われます」
「そうか・・・
ってことは⁉︎」
「遊ぶなよ?」
試しに言ってみた。
でも流石にフォードも流石に学ぶはず・・・
「何故分かった⁉︎」
当たってしまったようだ。
「図星ですか‼︎」
「・・・先手を打つバルク
かっこいい・・・」
「クリセスはバルクに
ベタ惚れだよね〜本当」
「・・・バルクだから仕方ない。
・・・近づくなら容赦はしないよ?」
「アハハ・・・遠慮しとくよ。
死にたくないし・・・」
クリセスはこれでも私たちの中では
強いほうのため脅しではなかったりする・・・
「というかクリセスはいつから
あんな感じなんだ?」
「・・・バルクと出会ってから。
全てはバルクの隣にいるため」
「お、おう・・・」
と聞いたトールが若干たじろいだ。
まぁ普通はそうでしょうね・・・。

そして今日も何をして遊ぶということに
なったのだが・・・
「よし‼︎今日は城でかくれんぼを
しようじゃないか‼︎」
「はぁ~⁉︎」
「「賛成〜‼︎」」
とトールとアレイヤの2人は
賛成のようだった。
「・・・動くの嫌だ」
若干クリセスが嫌な顔をするとフォードが
「クリセス、よく考えてみな?
この状況、鬼は絶対バルクになるぜ?」
と気がついたら勝手に鬼にされていた。
「ちょっと待ちなさい、なんで私が鬼という
前提で話が進んでいるんですか?」
「・・・バルクが鬼?」
「そうだ。クリセスは逃げる方だ。
バルクに捕まるんだぞ・・? 
意味分かるな?」
「分かってたまりますか‼︎」
「・・・バルクに捕まる?
私が捕まっちゃう・・・
・・・バルクの戸籍に入る?」
とんでもない考えに至っていた。
「入りません‼︎」
どんな考えをしたらそうなるんですか⁉︎
でもクリセスに私が絡んだ事を聞いても
意味がないんですよね・・・
「じゃあクリセスだけ特別ルール〜‼︎
逃げ切ったらバルクがクリセスと結婚。
捕まったらクリセスとバルクが結婚」
横暴な二択が出てきた。
「それ同じですよね⁉︎
私の意思はどこにあるんですか・・・」
「はい、幹部権限で無効〜」
「職権濫用禁止です‼︎」
「・・・フォードありがとう。
私頑張るね?」
「おう、応援してるぜ‼︎」
「もう、勝手にしてください・・・」

「じゃあバルク、1分間数えてから
探せよ〜」
と私以外の4人が走って会議室から
出て行った。
「遊びに付き合う私もどうかと
思いますが・・・」
まぁ毎度の事だし慣れましたが・・・
「というか彼ら、忘れてませんか?
この城作ったの
・・・私なんですけど」
そうなのである。
フォードが城を欲しいと言ってきたので
私が設計から施工までした。
そのため城の内部の隅々まで頭に入っている。
「さて1分くらい立ちましたし、
探しますか・・・」
私は重い腰を上げてかくれんぼに
付き合うことにした。
とりあえず会議室から出ると
何故か目の前にダンボールがあった。
「あれはなんだ・・・?」
「・・・これなら見つからない・・・
うん、大丈夫・・・」
「お前か・・・クリセス」
「・・・今なら見つければ
もれなく嫁が手に入る・・・」
「さて・・・探しにいきますか」
と私がダンボールの隣を素通りしようとすると
「・・・凍って」
私の足を氷の魔法で凍らせてきた。
「・・・今ならもれなく
嫁がついてくるよ・・・」
先ほどと同じ言葉を言ってきた。
「しつこいな!?
とりあえず・・・
”キャンセル”」
と私がいうと足元の氷は溶けてなくなった。
この”キャンセル”というのは私とフォードが使える魔法である。
効果としては魔法を一つ無効化できる。
なので今クリセスが使った魔法を無効化したというわけである。
「・・・さて今度こそ」
ガシッ
ダンボールから手が伸びてきて
私の足を掴んできた。
「はっ?」
「・・・見捨てるの禁止。
私、泣く。大声で泣く」
流石に魔法じゃないので
”キャンセル”は使えない。
「放しなさい~」
「・・・嫌」
と先ほどよりも強く掴んでくる。
「この後四人を探さないと
いけないので放していただけませんか・・・?」
「・・・四人より私にかまって」
「それ今度でいいですか?
今はかくれんぼをしている最中なので・・・」
「凍って・・・」
「だからそれは聞かないって・・・
っておい~!?全ての扉を凍らさなくても
いいじゃないですか!?」
と部屋につながる全ての扉を凍らせてきた。
これだと一つ一つの扉に”キャンセル”を使わないと
いけないのでとても疲れる。
この場合はしょうがない・・・
「分かりました・・・
かまえばいいんですよね」
「・・・そう」
「クリセスが気の済むまで
かまいますよ」
というかこのままだとかくれんぼが終わったあとでも
扉を凍らせかねない。
「・・・やった~」
といつもより声のトーンが明るくなったクリセスだった。
・・・勿論かくれんぼは私の負けだった。

議事録まとめ
たまには真面目に会議をしましょう。

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