とある学園生活は制限付き能力とともに
再開、連行
「で、どうする〜?私たち黒の蝶全員を相手にやる気?」
ミィリィが4つの鏡を構えながら言う。他の6人もすでに戦闘態勢に入っていた。
「おっと、そこの方、テレポートを使ったり使おうとしたらこの場に残ったお仲間を全員始末するんでやめた方がいいですよ」
気絶したティナちゃんを抱えている女が緑先輩に言う。
「あなたたちも抵抗しない方がいいわよ。私が雇った黒の蝶はあなたたちが束になっても勝てないわ。今研究所で遊んでる白雪姫や爆裂姫、式神使いやこの前の坊やがいたら勝てるかもしれないけどね」
「本当に最低ね…」
黒の蝶の雇い主、そして楓先輩と志穂先輩の恩師であった弥生先生に向けて楓先輩が呟く。
「最低?何を言ってるの?私の実験が成功すれば世界は平和になるわ。だから私の実験の材料になれるのはとても名誉なことなのよ」
弥生はそう言いながら黒の蝶のメンバーに抱えられていたティナちゃんの頭を撫でる。
「この子だけじゃないわ。楓、あなたも私の実験の材料なのよ。私と一緒に来なさい。ちなみに拒否権はないわよ」
弥生はティナちゃんの頭を掴んで言う。
「………わかったわ。あなたの言うことに従うわ。弥生ちゃん」
「弥生ちゃん…?もしかしてこの方が楓さんの?」
ミカさんが楓先輩の方を見ながら呟く。
「ええ、私と志穂の恩師、そしてミカさんと同じ弥生家の人間よ」
「そうですか…弥生家も落ちぶれましたね…」
「ええ、歴史ある弥生家は腐ってしまったわ。だから私が再建するの。かつての弥生家をね…私が世界を手にすることによって」
ミカさんの言葉を聞き弥生が笑顔で返事をする。
「とりあえずあなたたちには私の物になってもらうわ」
楓先輩たちは抵抗出来ずに捕まった。楓先輩とミカさん、ヴィオラ先輩と緑先輩は黒の蝶のメンバーに手錠をかけられた。
「その手錠は能力封じのプログラムがかかってるわ。それをつけている間は能力が使えないわよ」
弥生は笑顔でそう言い手錠の鍵をポケットにしまった。楓先輩たちは車に乗せられて弥生のもう1つの研究所に連れていかれた。
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