とある学園生活は制限付き能力とともに

りゅう

目的達成















楓先輩が電撃を放つが楓先輩の電撃は全てミィリィの鏡に吸収される。

楓先輩の様子を確認したミカさんは穂花が操る10機のドローンを9本の剣に任せて1本の剣でミィリィの鏡を割ろうとする。

「その能力、ありがたくいただきま〜す」

ミィリィがそう叫ぶとミカさんの剣はミィリィの鏡に吸い込まれた。そして鏡が光ると2本の剣が現れる。

「そんな…」

ミカさんは慌てて剣を新たに1本作り出す。

「悪いけどあなた達じゃ私には絶対に勝てないわよ〜私の能力は鏡に触れた能力を吸収し、解析して倍にして返すことができる。まあ、最大4つしか吸収できないのが欠点だけどね〜」

現在、光る鏡は2つ。1つは楓先輩の雷が入っている。ミィリィの能力は強力だがチートではない。まず、ミィリィの能力はあくまで相手から吸収した量の倍しか使えない。だからミカさんの剣を1本吸収しただけでは2本の剣しか作り出すことができない。

「1つ、聞いてもいいですか?」

「ん?聞くだけなら自由だよ〜まあ、私が答えるかはわからないけど〜」

ミィリィはニヤニヤと勝利を確信しているような笑みを浮かべて言う。

「何故、あなたはその鏡に元から強い能力を入れてこなかったんですか?」

「……そんなの相手の全力の攻撃を倍返しにして倒した方が気持ちいいからに決まってるじゃん」

ミカさんの問いにミィリィは満面の笑みで答える。その言葉に嘘偽りはないだろう。

「なるほど、楓さん、相手を変わりましょう。私なら100%あの方に勝てます」

ミカさんは自信満々な表情で前に出る。

「へえ〜何か根拠でもあるの?」

「簡単なことです。1つの鏡に1つしか能力を吸収できないんでしょう?私は10本の剣を操れるのに対してあなたは最大で8本しか作れない」

4つの鏡しかないミィリィにはどうやっても8本が限界、8本vs10本、どちらが勝つかは明確だろう。そしてミィリィの能力には欠点がもう1つある。それをミカさんに見抜かれたらミィリィは詰む。

「面白い、やってあげるよ〜穂花、あんたはあっちの方を相手なさい」

「了解です」

ミィリィとミカさんが対峙して穂花のドローンは楓先輩に狙いを定めた。

「盛り上がっているところ悪いが撤退するぞ、目的は達成した」

ミィリィと穂花が立つ場所のすぐ側にエルザが現れた。エルザはティナちゃんを担いでいた。

「「ティナちゃん!」」

「ちえ、せっかくいいところだったのにな〜まあ、いいや、じゃーねー」

「「逃がさない」」

楓先輩は電撃を放ちミカさんは10本の剣を飛ばすが、3人の蝶とティナちゃんは壁をすりぬけて消えた。















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