とある学園生活は制限付き能力とともに
あの後
「ふう〜いい湯だった…」
僕は1人そう呟きながら廊下に出た。
「「晴樹さん、さっきは失礼なことを言ってしまい申し訳ありませんでした」」
僕が廊下に出ると廊下で待っていたダイナと巫女さんが僕に頭を下げる。
「気にしなくていいよ。僕も見ちゃって悪かったから…」
うん。湯気さんのせいであまりよく見えなかったが十分だった。ごちそうさまです。
「ふえ、みたんですか?」
「うう…」
ダイナと巫女さんが僕の言葉を聞いて慌てる。うん。2人とも結構でかかったよ。
「うう…恥ずかしいです…でも私たちが悪いから仕方ありませんよね…」
ダイナが顔を真っ赤にしながら言う。やばいすごくかわいい…
「で、そっちの2人はコソコソ何してるの?」
廊下でコソコソしていた花実とゆき姉に僕が尋ねる。
「「ひょえ」」
突然僕に声をかけられた2人が驚きの声を上げる。2人ともあれで隠れてるつもりだったのか…
「うう…別になんでもない…わよ…この変態…」
「まだそれ言う?それなら全裸で混浴風呂に入ってたゆき姉の方がよほど変態だと思うけど…」
「う、うるしゃい!晴樹のばか、おたんこなす!スケベ!エッチ!変態!」
ゆき姉がそう言いながら僕をポカポカと殴ってくる。かわいい。すごくかわいいけどすごく痛い…だからやめて…お願いだから叩かないで…
「ゆきさん、その辺でやめてあげてください。悪いのは私たちなんですから…」
ダイナがそう言いながらゆき姉を止める。ふう、助かった…
「うう…」
「ねえ、晴樹、私たちの…その…裸…見た?」
花実が手をもじもじさせながら言う。
「少し……」
「へえ、やっぱり見たんだ…で、ご感想は?」
花実が僕に尋ねる。なんかすごく怖いんですけど……
「え、その…ごちそうさまです」
「お粗末さまです」
花実はそう言いながら全力で僕を蹴り飛ばした。いってえ……ていうかなんで蹴った?悪いのは向こうだろ……
「これでチャラにしてあげる。感謝しなさい」
「感謝しなさいって悪いのはそっちだろ!」
「蹴り一発で私たち全員の裸が見れたのよ。安いものでしょう…こんな美女4人の裸を見れたんだから…」
う…確かに……いや、納得しちゃダメだろ……
「まあ、とりあえずさっきの件はお互い忘れましょう」
「あっ、うん」
ダイナの一言でこの一件は解決した。
「とりあえずさっきのことは水に流して遊びに行きましょう。そうだ、下に卓球があるみたいですし卓球しに行きましょう!」
「え、あっ、うん」
なんかダイナいつもより近い気がする。気のせいかな……
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