とある学園生活は制限付き能力とともに

りゅう

プールにて














さて、宿泊先のホテルに到着した僕達には各自個室が用意されていた。とりあえず夕食までは自由行動ということになったので僕はゆき姉、花実、ダイナ、巫女さんと一緒に行動することになっていた。

「おっ、晴樹君はやいですね〜他にも誰か来ますか?」

花実たちとホテル内にある温水プールで遊ぶことになっていたので僕は男子更衣室で水着に着替えてみんなよりも先に温水プールに来た。するとそこにはすでに温水プールで浮き輪に乗って浮かんでいる杏奈先生が僕に尋ねる。

「ゆき姉と花実たちが来ますよ。杏奈先生こそはやいですね」

「ティナちゃんがはやくプールに行きたいって言うから到着してすぐに来たんですよ」

ティナちゃんとミカさんはプールに来るのは初めてらしい、まあ、戦争中だった過去でプールに行く余裕なんてないよな…浮き輪で浮かぶ杏奈先生から少し離れた場所にははしゃいでいるティナちゃんとミカさんがいた。

それにしても…杏奈先生はワンピースの水着を着ている。しかもティナちゃんとお揃いだ…姉妹って言われても信じれるぞこれ…

杏奈先生に比べてミカさんはさすがお嬢様という感じだった。ミカさんは大人って感じだった。

「なにこれすごっ…ウォータースライダーまで付いてるじゃん……」

「広いですね〜」

着替えを済ませた花実とダイナが入ってくる。相変わらず花実のは控えめだな…それに比べてダイナのは結構大きい、2人ともビキニだったからそこの違いがよく目立つ。

花実とダイナに続いてゆき姉と巫女さん、楓先輩と志穂先輩、ヴィオラ先輩が入ってくる。

ゆき姉は標準くらいだな…巫女さんと志穂先輩はすごい…結構大きい…楓先輩とヴィオラ先輩はまな板ですな……

「今何か失礼なことを考えたのかしら?」

ヴィオラ先輩が僕の目の前でネジを作り僕に突きつけながら尋ねる。

「いや、そんなこんないですよ…それよりヴィオラ先輩たちも来たんですね…」

「志穂が泳ぎたいっていうから仕方なくね…私はあんま水着とか着たくないから嫌だったんだけど…」

楓先輩が少し恥ずかしそうに言う。

「楓ちゃんすごくかわいいわよ。頑張ってビキニに挑戦させた甲斐があったわ」

志穂先輩はそう言いながらスマホで楓先輩の水着姿を撮りまくっている。少し恥ずかしそうにもじもじとしているのがいいよな、志穂先輩、後でその写真送ってください……

「ちょ、志穂…撮らないでよ…恥ずかしいから…」

「楓ちゃん、最高!すごくかわいいわ…家宝にするから」

そう言いながら志穂先輩は楓先輩を連写している。ちょっと恥ずかしそうにしている楓先輩少しかわいい…

というか今気づいたんだけどこのプール内に男僕しかいなくない?どこのハーレム物だよ。最高じゃねえか…

「あれ、みんなも来てるじゃん…百合子もはやくおいでよ」

「うん…わかってる……」

緑先輩と百合子先輩がプール内に入ってくる。あれ、これ女子全員集合したんじゃ……なんかここにいたらいけないような気が…

「緑ちゃんと百合子ちゃんも来たんですね〜他のみんなはどうしてます?」

杏奈先生が緑先輩と百合子先輩に尋ねる。

「信一君と信二君はボーリングしに行きました。このホテルにあるみたいなんで…」

「当夜はリムジン酔いして部屋で寝てるのかしら…」

杏奈先生の問いに緑先輩とヴィオラ先輩が答える。つまり他の男性はここに来ないと…僕もボーリングしに行こうかな…

「さっ、楓ちゃん、とりあえず2人でウォータースライダーに行きましょう」

「ちょ、志穂押さないでよ…」

そう言いながら楓先輩と志穂先輩はウォータースライダーに向かって行った。

「あっ、ちょっと僕…」

「晴樹、ビーチバレーボール膨らませて」

そう言いながらゆき姉が僕に萎んだビーチバレーボールを差し出す。よし、ビーチバレーボールを膨らませたらボーリング場に逃げよう。そう思いながら僕は急いでビーチバレーボールを膨らませる。

「ありがと…じゃあやるわよ…」

そう言いながらゆき姉は僕を引っ張りプールの中に入る。逃げられなかった…


















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