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猫好き高校生と人間になった三匹の美人三姉妹

チャンドラ

4話

ボールを受け取ったのは、貴正だ。

「頑張って、貴正くん。」
 美賀子から、応援をもらった。
「ああ、ありがとう。」

 貴正は、センターライン付近まで、走り込み、狙いを定めて、運動神経の悪そうな、生徒にボールを投げた。速いボールに為す術もなく、狙った生徒にヒットした。

「貴正くん、ナイス!」
 磨衣子が、貴正に微笑みかけてきた。
(それにしても、すごい胸だ……)
 思わず、貴正は、磨衣子が持っている二つの大きなボールに魅入りそうになった。
 いかん! いかん! 試合に集中しろ! そう心の中で唱え、貴正は、邪念を抑えて、再び試合に専念した。
 敵チームが、ボールを投げてきた。味方の貴正の面識のない女子生徒が、アウトになった。
 試合のルールは、内野の人数が多いチームが勝利であり、内野が、誰もいなくなったら、試合終了、また、味方の外野がいなくなった場合、ボールを投げて、味方の外野の方にボールが飛んだら、敵ボールになる。

「よーし! 私もボールを投げよう!」
 意気揚々と、美賀子がボールを持ち、狙いを定めた。軽やかなステップで走り込み、ボールを投げた。しかし、見ている方向とは、反対の方にボールを投げた。
 意表を突かれた敵チームの生徒は、あっさりボールが当たり、アウトになった。
「すごい! ナイスだよ、美賀子!」
 貴正が見たところ、かなり、美賀子は、運動神経がいいようだ。投げたボールのスピードも、貴正と同じくらい、いやそれ以上に見えた。

「さすが、私の妹ね!」
「えへへ、そんな大したことないよ。」
 磨衣子の言葉に、美賀子は、気恥ずかしくなった。

 ボールは、相手ボールになり、敵チームの内野が、外野にパスを出した。
「くらえ!」
 相手チームの生徒が、磨衣子めがけてボールを投げた。
 すると――

 豊満な磨衣子の胸に、ボールが当った。

「ああん……!」
 このときの奇妙な光景を後に審判はこう語る――

「ええ――あんな光景は、見たこともありませんでした。回転したボールに柔らかい障害物。それが起こした奇跡的な動き。ボールは全く予測できない動きをしました。」
 ボールは、高く舞い上がり、美賀子がすかさずキャッチした。セーフである。

「ナイス! 美賀子助かったわ。」
 男子は、先ほどの光景に呆然としていた。男子全員はこう思っていた。
(ボールになりたかった……!)

「美智子、ボールを貸して。」
 そう磨衣子に言われ、美智子をボールを渡した。
「磨衣子も投げるの?」
「ええ!」

 敵チームに緊張が走った。このおっとり爆乳転校生は、一体どんなボールを投げてくるのかと、警戒した。さっきの動きをみたところ、あんまり運動神経は良さそうではないと貴正は感じた。

 磨衣子は、センターライン目指して、走り出した。  
 すると、磨衣子の大きな胸がブルン、ブルン揺れた。
「ボ、ボールが三つある……?」
 試合中の男子達が、思わずそう呟いた。当然ながら、二つは胸である。そう、磨衣子の。

 磨衣子は、敵チームの男子にボールを当てて、アウトにした。大したスピードでは、なかったが、どうやら、他の二つのボールに惑わされたようである。
 このときの奇妙な光景を、以下略。
「ナイス! 磨衣子!」
「うふふ、ありがとう。
「試合、終了です!」

磨衣子が、相手にボールを当てたところで、試合が終了した。結果は、チームスリーの内野の人数が四人で、チームフォーの内野の人数は二人で、チームスリーの勝利であった。
 その後も、いくつか試合を行ったが、美智子の運動神経と磨衣子の無意識色仕掛けの活躍により全勝した。

体育が終わった後、昼休みになった。基本的に貴正は、昼休みは、と『とある場所』で一人で食べることが多かった。鞄の中から、弁当を取り出した。貴正は基本的に、弁当は自分で作っていた

「貴正くん、一緒に昼ご飯食べていいかな?」
 美智子が、聞いてきた。女子と一緒に、昼ご飯を食べるなんて、少々気恥ずかしいが、特に、断る理由はなかった。
「ああ、いいぜ。」
「ありがとう、貴正くん。」

 美賀子が、貴正のほうに、近づき、鞄から、ツナのサンドイッチと牛乳を取り出した。
「美賀子は、まだ他の生徒とは話してないのか?」
「うん、なんか緊張しちゃって。あんまり他の人に好かれてないのかも……」

 いや、そんなことないだろうと思った。むしろ、貴方と仲良くしたい男子の方はたくさんいますよーと貴正は、伝えたかった。

「美賀子ー! 一緒にご飯食べよー。」

 教室に、小柄な金髪のツインテールの生徒が入ってきた。横には、磨衣子もいた。
 二人が、貴正の席に近づいてきた。

「彩香! 紹介するね。この子、うちの妹の彩香。」
「彩香だ! よろしくな。えーと……」
「二葉貴正だ。こちらこそ、よろしくな。」
「ああ、いつも餌くれてありがとうな。」
「え?」
 貴正は、なんのことか理解できず、困惑した。
「す、すまん! なんでもない! しかし、貴正の弁当美味しそうだな!」
 自分の弁当を褒められて、少し照れる。
「そうでもないさ。良かったら、この唐揚げ食べる?」
 自分の弁当は、どれくらい美味しさなのか、他の人の意見を聞いてみたいと思った。
「いいのか?」
 嬉しそうな顔をして、彩香が、見つめてきた。思わずドキリとする。姉二人に勝さるとも劣らず、可愛い顔立ちをしていた。
「あ、ああ。こんなものでよければ。」
「ありがとう。あーんしてくれ。」

 彩香がそう言い、口を開いた。予想外な行動に、どうすればいいか分からず、貴正は、立ち尽くした。どこからともなく、他の男子生徒の殺意が感じられる。
 よく考えたら、美少女三人と、昼ご飯を一緒しているという超恵まれた環境下にいるのである。
 そのうえ、あーんまで、せがまれるなんて、他の生徒から見たら、ムカついて当然だろう。

「自分の箸で食べてくれ……」
「そうだよ、彩香! 自分の箸で食べなさい。」
 美賀子が、怖い顔で、彩香に伝えた。
「えー、でも。私、ツナのサンドイッチと牛乳しか買ってないから、箸もってないしー。」
「あら、彩香も同じの買ったのね。私もツナのサンドイッチと牛乳買ったのよ。」
「ええ? 狙ったわけでもなく磨衣子も三人とも一緒の買ったんだ……」
「すごいな! お前ら!」
 思わず貴正は、美少女三姉妹にツッコミをいれた。そうこうしているうちに、昼休みは終了した。結局、唐揚げは、彩香が素手で掴んで食べた。彩香曰く、超美味しかったとのことである。


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