猫好き高校生と人間になった三匹の美人三姉妹
15話
「いや〜! 今日は頑張って勉強したな。」
達成感に満たされながら、貴正は呟いた。まだ、テスト勉強は万全とは言い難いが。
「二人とも結構勉強してるし、テスト大丈夫そうじゃない?」
「そうだな! 赤点余裕で回避できそうだ。」
彩香が自信満々でそう言い放った。
「彩香は他の科目は大丈夫なのか? 英語とか。」
そう言うと、彩香の顔が青くなった。
「英語はNo studyだから、磨衣子と美賀子にteachしてもらう。」
彩香は、ルー語みたいな言葉を話し出した。
「そ、そうか。頑張れよ。」
「テスト終わったら、打ち合げみたいなものやりたくない?」
五十嵐が二人に提案を持ちかけた。
「打ち上げっていうとカラオケとかか?」
「そうだね。まぁ、僕はアニソンしか歌えないけども……」
 初めて貴正は聞いたが、まぁそうだろうなと思った。
「まぁ俺も大して歌える曲あるわけじゃないな。」
「私もアニソンとボカロくらいしか歌えない。」
どうやら三人ともカラオケで持ち曲がないようである。
ちなみに、貴正が一番嫌いな曲は、童謡の『ねこふんじゃった』である。猫を踏むなんて、何て冒涜的なことをしてやがるんだ、この野郎! と思っている。
「私、テスト終わったら、メイド喫茶に行ってみたい。」
彩香が意外な提案を持ちかけた。
「メイド喫茶? なんでまた。」
「だって、なんか面白そうじゃん。メイド服の店員が出迎えてくれるんでしょ? 前から行ってみたいと思ってたんだ。」
「いまいち行きたい理由がよく分からないが、打ち上げの場所としてはどうなんだ? 五十嵐はどう思う?」
貴正は、五十嵐に意見を聞いてみることにした。
「うん、僕はいいよ。行きつけの店でおすすめのところあるからそこでいい?」
「五十嵐! そこに案内してくれ。」
どうやら五十嵐さんは、頻繁にメイド喫茶に行っているようである。さすが五十嵐さんだと貴正は思った。
「まぁ、二人がいいなら俺もメイド喫茶でいいや。」
貴正は、二人に賛同することにした。
「それじゃ、テスト終わったら、メイド喫茶で打ち上げね! みんなテスト頑張ろう。」
「ああ! 五十嵐も彩香も帰ってから勉強頑張れよ。」
「うん! お小遣いを減らされないためにも勉強を頑張る!」
貴正は帰宅した後、手をつけていなかった科目の勉強を始めた。手始めに古文を勉強することにした。
あんまり古文は手をつけていなかったため、基礎からおさらいすることにした。助動詞の用法を確認をはじめた。
「過去はき・けり。完了はつ・ぬ・たり。未来系はむ・べし・ましと。」
声に出しながら、助動詞の勉強をした。声に出すことで、頭に残りやすくなるのである。そのあとは、助動詞の活用系のおさらいをして、古文の単語の暗記をした。
一方、彩香の方はというと。
「磨衣子〜。英語教えて。」
三姉妹の中で、最強の学力とバストを誇る磨衣子に彩香は英語の勉強を頼ることにした。
「分かったわ。」
しぶしぶ磨衣子は承諾した。これ以前も勉強を教えているが、彩香の理解力の乏しさがあまりにもあれなため、内心、万策つきた〜と磨衣子は思っていた。もちろん可愛い妹のために、何とかしてやりたいという気持ちはあるのだが。
「それじゃ、この日本語を英文に直してみて。」
磨衣子が学校のプリントを出し、彩香に出題した。
「かれは私のことを変な顔でみた……」
彩香は、目の前が真っ暗になりそうになったが、必死でこらえて頑張って思考した。
まず、かれはHeで私はI。顔はfaceということは覚えていた。見るはwatchだったと記憶していた。
そういうわけで彩香は、こんな文章を作り出した。
He watch I hen face.
「できた!」
叫んで彩香は磨衣子に伝えた。ものすごくデタラメな英文だが、彩香にしては、割と頑張った方である。磨衣子は、努力の末、彩香がつくりだした英文を添削した。
「うん、彩香にしては頑張ったけど、全然ちがう。」
「そうなのか……。」
「まず、この場合のみるは、人に注目するっていう意味だから、テレビとかを視聴するって意味の見るだから、watcthじゃなくてlookになるわ。」
「なんてややこしいんだ……」
「ついでに言っておくと、眺めるっていう意味合いの見るはseeっていう動詞をつかうわ。」
「うわぁ 」
彩香は頭がパンクになりそうだった。
「あと『私』を見るのこの私のIは主語のときに使うの。目的語のときは、代名詞を使うわ。Iじゃなくてmeね。」
「はい……」
しょんぼりと彩香が答えた。
「あと変な顔はhen faceじゃなくってstrangerになるわ。変な顔って書いてあるけど、奇妙な風にっていう感じかしらね。」
「なんだよそれ! 変な顔って書いてるじゃん!」
「まぁ確かにちょっと問題の出し方が悪かったわね。このプリントは確かに。」
正解の文章はこうよ。磨衣子は正しい英文を書き出した。
He looked at me strangely.
「お、おい。磨衣子、なんだこのatっていうのは!」
彩香は慌てふためいた。
「このatは前置詞っていう単語よ。lookは自動詞だから前置詞を使わなといけないの。」
「ほわーん! 理解不能理解不能理解不能!」
変な声で叫んだが、このあとも頑張って彩香は英語を磨衣子から教わり、英語の勉強を進めていった。
達成感に満たされながら、貴正は呟いた。まだ、テスト勉強は万全とは言い難いが。
「二人とも結構勉強してるし、テスト大丈夫そうじゃない?」
「そうだな! 赤点余裕で回避できそうだ。」
彩香が自信満々でそう言い放った。
「彩香は他の科目は大丈夫なのか? 英語とか。」
そう言うと、彩香の顔が青くなった。
「英語はNo studyだから、磨衣子と美賀子にteachしてもらう。」
彩香は、ルー語みたいな言葉を話し出した。
「そ、そうか。頑張れよ。」
「テスト終わったら、打ち合げみたいなものやりたくない?」
五十嵐が二人に提案を持ちかけた。
「打ち上げっていうとカラオケとかか?」
「そうだね。まぁ、僕はアニソンしか歌えないけども……」
 初めて貴正は聞いたが、まぁそうだろうなと思った。
「まぁ俺も大して歌える曲あるわけじゃないな。」
「私もアニソンとボカロくらいしか歌えない。」
どうやら三人ともカラオケで持ち曲がないようである。
ちなみに、貴正が一番嫌いな曲は、童謡の『ねこふんじゃった』である。猫を踏むなんて、何て冒涜的なことをしてやがるんだ、この野郎! と思っている。
「私、テスト終わったら、メイド喫茶に行ってみたい。」
彩香が意外な提案を持ちかけた。
「メイド喫茶? なんでまた。」
「だって、なんか面白そうじゃん。メイド服の店員が出迎えてくれるんでしょ? 前から行ってみたいと思ってたんだ。」
「いまいち行きたい理由がよく分からないが、打ち上げの場所としてはどうなんだ? 五十嵐はどう思う?」
貴正は、五十嵐に意見を聞いてみることにした。
「うん、僕はいいよ。行きつけの店でおすすめのところあるからそこでいい?」
「五十嵐! そこに案内してくれ。」
どうやら五十嵐さんは、頻繁にメイド喫茶に行っているようである。さすが五十嵐さんだと貴正は思った。
「まぁ、二人がいいなら俺もメイド喫茶でいいや。」
貴正は、二人に賛同することにした。
「それじゃ、テスト終わったら、メイド喫茶で打ち上げね! みんなテスト頑張ろう。」
「ああ! 五十嵐も彩香も帰ってから勉強頑張れよ。」
「うん! お小遣いを減らされないためにも勉強を頑張る!」
貴正は帰宅した後、手をつけていなかった科目の勉強を始めた。手始めに古文を勉強することにした。
あんまり古文は手をつけていなかったため、基礎からおさらいすることにした。助動詞の用法を確認をはじめた。
「過去はき・けり。完了はつ・ぬ・たり。未来系はむ・べし・ましと。」
声に出しながら、助動詞の勉強をした。声に出すことで、頭に残りやすくなるのである。そのあとは、助動詞の活用系のおさらいをして、古文の単語の暗記をした。
一方、彩香の方はというと。
「磨衣子〜。英語教えて。」
三姉妹の中で、最強の学力とバストを誇る磨衣子に彩香は英語の勉強を頼ることにした。
「分かったわ。」
しぶしぶ磨衣子は承諾した。これ以前も勉強を教えているが、彩香の理解力の乏しさがあまりにもあれなため、内心、万策つきた〜と磨衣子は思っていた。もちろん可愛い妹のために、何とかしてやりたいという気持ちはあるのだが。
「それじゃ、この日本語を英文に直してみて。」
磨衣子が学校のプリントを出し、彩香に出題した。
「かれは私のことを変な顔でみた……」
彩香は、目の前が真っ暗になりそうになったが、必死でこらえて頑張って思考した。
まず、かれはHeで私はI。顔はfaceということは覚えていた。見るはwatchだったと記憶していた。
そういうわけで彩香は、こんな文章を作り出した。
He watch I hen face.
「できた!」
叫んで彩香は磨衣子に伝えた。ものすごくデタラメな英文だが、彩香にしては、割と頑張った方である。磨衣子は、努力の末、彩香がつくりだした英文を添削した。
「うん、彩香にしては頑張ったけど、全然ちがう。」
「そうなのか……。」
「まず、この場合のみるは、人に注目するっていう意味だから、テレビとかを視聴するって意味の見るだから、watcthじゃなくてlookになるわ。」
「なんてややこしいんだ……」
「ついでに言っておくと、眺めるっていう意味合いの見るはseeっていう動詞をつかうわ。」
「うわぁ 」
彩香は頭がパンクになりそうだった。
「あと『私』を見るのこの私のIは主語のときに使うの。目的語のときは、代名詞を使うわ。Iじゃなくてmeね。」
「はい……」
しょんぼりと彩香が答えた。
「あと変な顔はhen faceじゃなくってstrangerになるわ。変な顔って書いてあるけど、奇妙な風にっていう感じかしらね。」
「なんだよそれ! 変な顔って書いてるじゃん!」
「まぁ確かにちょっと問題の出し方が悪かったわね。このプリントは確かに。」
正解の文章はこうよ。磨衣子は正しい英文を書き出した。
He looked at me strangely.
「お、おい。磨衣子、なんだこのatっていうのは!」
彩香は慌てふためいた。
「このatは前置詞っていう単語よ。lookは自動詞だから前置詞を使わなといけないの。」
「ほわーん! 理解不能理解不能理解不能!」
変な声で叫んだが、このあとも頑張って彩香は英語を磨衣子から教わり、英語の勉強を進めていった。
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