私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

伍長閣下目線、11章10話。【事故の後は事後処理が待っている】

 ポルトブルクトフ皇国自衛警備軍第5駆逐艦隊旗艦茜。私はその艦に救助された。私を発見した後はずっとサーチが当てられていてはっきりは見えていなかったが、ボートごと救助されたそうだ。
 救助された瞬間、ガタイのいい海兵さんたちに囲まれて医務室に連行されたのだが、栄養失調気味と診断されるや否や、点滴を打たれて眠らされて…気が付いたらレ連の軍港近くだった。
 聞いてみたら丸まる3日眠っていたそうだが…。

「あぁ、地面だ!地面が懐かしい!」

 レ連海軍多国籍軍駐留港に私は降り立った。
 ようやく念願の地面である。コンクリートだが地面のありがたみを感じつつ、港にある一団を確認した。
 一団といってもルーズヴェール、ヨシフ、チャーチムそして…?

「誰だ?」

 見慣れない女性がヨシフの隣にいた。黒色の髪を持った…大和撫子?そういう表現が正しいであろうか?とにかく凛々しい雰囲気を出していた。
 っと、ヨシフと女性がこちらに歩み寄ってきて…

「やぁ、伍長。よく生きていたね。」
「おかげさまでな」
「何はともあれ、生きていてよかったよ。おっと、紹介しておこうか。彼女はアルメルト・D・ロンメル…。国連中央情報捜査省運輸安全局事故調査委員会の方だそうだ。」
「どうも初めまして陛下。アルメルトです。」
「あぁ、どうも」

 うん、部署名が東京特許許可局局務局室局室長なみの長さだ…。略して国情省運安局事調委員でいいか…。なんかダサくなったな。

「では陛下。事情聴取のため、ご同行願います。」

 挨拶つもそこそこ、私は都合よく止められていた車へと乗り込んだ。
 その後、私を見たものはいない…そんなわけもなく、ただ普通に事情を聴かれたり異変などの報告をしただけですぐに釈放されたが…


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