私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

ヨシフおじさん目線、9章4話。【事後報告のはずが彼にとっては衝撃的だった】

「…………ってことがあってな…」

 場所は王宮応接室。
 伍長に異世界でのことを報告するために寝室に行ったら物の空で、執務室にいるってメイドから聞いたので急いで駆け付けたのだが、ぎっくり腰も治って元気な顔をしていた。
 さらにその横に、例の並行世界上の伍長と二人の少女を連れていた。
 一瞬、この二人、まさか少女たちを誘拐したんじゃ…と思ったほどである。まぁそんな度胸はないと思うが…。
 そして、何があったか今までの経緯を聞いて呆れ果てた。

「あのなぁ、伍長…ぎっくり腰で職務を休んでいたかと思えば、なんだ?とんだ大冒険だったじゃないか」
「とりあえず、この二人の国籍発行しておいて…」
「…はぁ、わかった」

もう、何も言っても無駄だな…と内心思ったのでしぶしぶ許可する…というかどうせ私がやらなければならないだろうが…。

「じゃぁ、今度はわしが話す番じゃな」

そういい、伍長が留守にしている間に異世界であったことを語り始める。2個中隊の威力偵察とか、世界放送の評判や要塞、我が国の出兵に関してももちろん包み隠さず話した。



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