私達は仲良く異世界に転移されたけど国家建国生活は大変だそうですよ…

11月光志/11月ミツシ

セルヴィア・アジェネンコフ大将、8章5話

「総員に次ぐ、何としてでも敵の進行を食い止めなければならない。総員!心してかかれ」

私は無線を使い各戦線の隊員に激を飛ばす。

「敵!距離6㎞!射程圏内にはとっくに入ってますが、どうしますか?!」
「念には念をだ…敵の攻撃により、正当防衛射撃を開始!」
「了解。…全射待て!敵の攻撃行為により、各戦線の司令官の判断により発砲!」

中央作戦指揮所内にて、私やその他幹部などは、敵の配置について話し合っていた。
今回の攻防戦で使われる戦力は、西部戦線にて、将兵合わせて6万、戦車1200両、自走砲67門、迫撃砲124門、機関銃5万1275門などなど…そして、上空からの爆撃支援やら攻撃支援なドにより、明らかなオーバーキルであるが。

「西部戦線指令所より入電!総員の戦闘よし…。だそうです」
「了解した」
『こちら、TU-721爆撃中隊、目標を確認指示を待つ。どうぞ!』
「…!敵弓矢を撃った!着弾第1要塞線外、敵対行為と確認します!」

どうやら、相手が先に撃ったようだ。
私は、無線を握りしめ、西部戦線指令所あてに一言いい放った。

「撃て!」

その合図を待っていたかのように、
218㎜自走砲が火を噴き少し遅れて、
爆音が轟く。
山頂からでもわかるほどの迫力で、相手からしてみれば噴火したようにも見えなくもないだろう。
そして、数秒が立ち、
砲撃が着弾、双眼鏡を覗き確認したが、着弾地点に巨大なクレーターが出来ており、その中に人間だったものがころがっている。

「うわぁ…」

思わず引いてしまうほどの威力…
と、

「来たかぁ…」

ため息交じりの声を絞り出す
一瞬太陽が隠れたかと思ったが、上空を見ると国連軍の国籍マークをしたジェット爆撃機、TU-721の姿だった。
はるか上空、3000メートルほどに待機中だった爆撃機は、そのまま水平爆撃へと移り変わる。
空気を切り裂く音を発しながら、対人用の50㎏爆弾を何千発も投下していく。
爆破。
一瞬にしてあちらこちらから爆発音が響き渡り、砂煙が止むと西側には誰もいなくなっていた。
生存者を確認すべく、スウォット連邦国防軍が派遣された。

そして、無線からの情報により、7名のみ生存者が確認された。

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